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🌱《旅路》── それでも、旅は続く


🧒 あの日のことは、忘れてもいいんだね


あの日のことは忘れてね
幼すぎて知らなかった
恥ずかしくて消えたいけど
もう大丈夫 旅路は続く

藤井風 旅路

この冒頭の4行は、まるで自分自身にそっと語りかけているようだ。

「過去の自分を赦す」という行為は、時にとても難しい。

でもこの歌は、"恥ずかしい自分"をなかったことにするのではなく、

そのまま引き連れて、優しく旅を続ける覚悟を歌っている。


「もう大丈夫」──それは誰かからの言葉ではなく、

自分がようやく自分にかけられるようになった言葉。

この時点でもう、涙が滲んでしまう。





🪐 この宇宙が教室なら、私たちはずっと隣の席だったね


あの日のことは忘れるね
みんなだって彷徨ってた
この宇宙が教室なら 隣同士 学びは続く

藤井風 旅路

誰もが不完全で、誰もが学びの途中にいる。

それを「宇宙=教室」と言い換える視点が、なんと温かいことか。

もはやこの世界は、「評価の場」ではなく「学びの場」として再構成されている。


そして、**誰かとの関係は「失われるもの」ではなく、「共に変化していくもの」**として描かれている。

たとえ距離ができても、学び合った日々は消えない。





⏳ いつか終わるからこそ、優しくなれる


果てしないと思えても
いつか終わりがくると
知らなかった
昨日までより優しくなれる気がした

藤井風 旅路


この一節は、死を含めた「有限性」の気づきを、

喪失ではなく“優しさの始まり”として受け止めている。


旅が終わると知った瞬間に、

今日の風景が、出会いが、もっと愛おしくなる。

この気づきが、人を変えていく。


「永遠じゃない」ことが、時に最大のギフトになる。





🛤️ 旅の途中で、愛し、忘れ、また歩いていく


僕らはまだ先の長い旅の中で
誰かを愛したり忘れたり 色々あるけど

藤井風 旅路


人は出会い、愛し、別れ、また前を向く。

その繰り返しを「失敗」や「傷」とせず、

旅の一部として受け入れていくこの感覚が、

風の歌に共通する静かな強さだ。


「愛する」と「忘れる」は対立ではなく、通過点なのかもしれない。





📸 いつか今日を懐かしむ、その未来からのまなざし


いつの間にか
この日さえも懐かしんで
全てを笑うだろう 全てを愛すだろう

藤井風 旅路


これほど穏やかな“未来視点”があるだろうか。

どんなにつらかった日も、どこかで笑える。

どんなに後悔した選択も、きっと愛せる。


旅が続くということは、記憶もまた変化していくということ。

この歌は、「今日を未来から肯定する」ことの大切さを、

さりげなく教えてくれている。





🏃‍♂️ それでも、青春はつづく


お元気ですか
この町は相変わらず青春です
誰もがみな走ってます
まだ見えない旅路の先へ

藤井風 旅路


この一節には、**今も変わらぬ営みの中に流れる“時間の風”**がある。

過ぎていく日々を、誰もが無意識に走りながら、

それぞれの「見えない旅路」に向かって生きている。


この「青春」という言葉には、年齢を超えた

**“まだ見ぬものに向かう勇気”**が詰まっている。





🌌 そして、私たちは少年のまま 永遠を夢見る


僕たちはいつになれど少年です
心の奥底ではいつも 永遠を求めています

藤井風 旅路


大人になったつもりでも、

心のどこかでまだ永遠を信じてる。

誰かと永遠に一緒にいられること、

時間を止められるような奇跡があること。


この歌は、「それでもいいじゃない」と優しく背中を押してくれる。

幻想を捨てなくても、前に進めることを教えてくれる。





🪞 まとめ──「それでも旅は続く」と言える強さ


『旅路』は、「赦し」「有限性」「再出発」「未来からのまなざし」

静かに織り込まれた、人生賛歌のような歌だ。


過去を悔やんでも、未来が見えなくても、

僕らは歩き続ける


その一歩に、意味がなくてもいい。

でも、意味がなかったとしても「優しくなれた」なら、それだけでいい。


この曲は、

旅の終わりではなく、「旅の肯定」そのものを歌っている。




(※『満ちてゆく』の考察記事は以下にて↓)



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