18歳のうちに行われなかったのは異例
もちろん、昨年のお誕生日は大学受験を控えた時期なので、このタイミングを避けられたのは自然なことだった。しかしその後、大学に入学され、5月にゴールデンウイークがあり、8月から大学の夏休みも始まっている。
それでもずっと延期されて、特別なご事情があったわけでもなさそうなのに、成年を迎えられたご年齢のうちに儀式が行われなかった。これは失礼ながら、異例の形だろう。
たとえば、自治体が主催する成人式への招待状が1年遅れで届いたら、ほとんどの人は不審に思うはずだ。あるいは一般の家庭でも、七五三のお祝いを翌年まで延ばすということは、よほどの事情がなければ考えにくいだろう。
これは一体、どうしたことか。
誕生日にこだわる理由はない
前例では、お誕生日に成年式が行われるケースが多かった。なので、それに合わせようとして、翌年のお誕生日まで待っていた、という推測がありえるかもしれない。
たしかに天皇陛下も秋篠宮殿下も、それぞれお誕生日に執り行っておられる。
しかし例外もある。上皇陛下は当時「皇太子」だったので、昭和26年(1951年)12月に18歳でご成年を迎えられた。これは先ごろの民法改正とは関係なく、もともと皇室典範(第22条)に、天皇および直系の皇嗣(皇太子・皇太孫)は18歳で成年を迎えられることを規定しているからだ。
しかし、同年5月に祖母にあたる貞明皇后が亡くなられ、喪に服す期間(諒闇)だったので、翌年の11月10日に成年式を挙げられている。
ここで注意したいのは、たとえ延期しても、年齢が19歳になられる“前に”成年式が行われていた事実だ。
別の例外は、三笠宮家のご次男だった桂宮の場合だ。桂宮のお誕生日は2月11日。しかし、成年式は昭和43年(1968年)2月27日に行われた。お誕生日当日が、大学の試験期間中だったので試験が終わってから行われた、という事情があった。この時はわずかな延期だけなので、もちろん20歳の年のうちに行われている。
出席者の負担を減らすため?
お誕生日以外に成年式を行われた上皇陛下や桂宮の場合も、例外なくご成年を迎えられた“ご年齢のうち”に行っておられる。お誕生日という日取りよりも、年齢が成年を迎えた18歳とか20歳のうちに行うことを、優先しておられた。それが当たり前の行い方だろう。
天皇陛下にわざわざお出ましいただいて、ご成年の“区切り”を示す大切な伝統的儀式だ。それなのに、そのご年齢のうちに挙行せず、あえて19歳になられるまで延ばすということは、普通は想定しにくいのではないか。
これについて、秋篠宮殿下ご自身のお考えとされるものが、「秋篠宮家の事情を知る関係者」による匿名情報として伝わっている(『週刊新潮』9月11日号)。
「(成年式と誕生日について)それぞれ祝うよりは一度にまとめた方が出席者の負担も減るのではないか」と。
しかし、それが果たして本当に秋篠宮殿下のお考えだろうか。