今宮健太は「二刀流」で甲子園を沸かせた 「打倒・菊池雄星」に闘志を燃やし高校通算62本塁打・最速154キロ
春夏連続出場となった2009年夏の甲子園では、興南戦で2安打1打点、西条との2回戦は目立たなかったが、常葉橘戦では3安打3四球の出塁率10割で1打点。9回には同点の一打を放ち、大悟法監督は野手としての今宮のセンスを絶賛している。 「相手の庄司くんは好投手。『大きいのは狙うな』と言うだけで、指2本分バットを短く持って対応していました」 そして冒頭、花巻東との名勝負である。結局は延長10回、6対7で敗退し、菊池に対しては2打数無安打だったが、「対戦できてよかった。最後まで勝負できたらよかったけど」と、ライバルの途中降板にちょっぴり残念そうな表情も見せている。 打って、投げて、守って。3季7試合で甲子園を魅了した野球小僧は、のちに球界を代表するショートに育った。広い守備範囲、そして捕球すれば154キロの強肩。打者としては、スラッガーだった高校時代とはまた別の、味のあるつなぎ役。それが400犠打、100本塁打という快挙につながった。
楊順行●文 text by Yo Nobuyuki