外国人をかたる人物がメールや交流サイト(SNS)で佐賀県内の研究者に接触し、架空の投資話を持ちかける事案が確認された。研究者の多くがインターネット上に経歴や論文を公開している状況を踏まえ、被害に遭いそうになった当事者らは「犯人側はターゲットの情報を得やすい」「敬意を示されるとガードが甘くなる。つけ込まれないよう注意を」と呼びかける。
認知科学や教育学を専門とする古川美樹さん(67)=武雄市=が公開しているメールアドレスに6月上旬、中国籍でシンガポール在住の女性研究者を名乗る人物から英語のメールが届いた。「論文を読んで感銘を受けた。教育関係のAI(人工知能)ロボを開発したいので協力してほしい」。古川さんは海外からの評価や最先端の研究開発に携われることを喜んだ。




