関西ニュースKANSAI

　中学３年生が自殺。大阪市がいじめの実態調査を始めました。

　６月、大阪市立の中学校に通っていた３年生の男子生徒が自宅で自殺しました。

　市の教育委員会や遺族によりますと、昨年度から今年度にかけて、同級生から暴力を振るわれたり、からかわれたりしたほか、教師から胸ぐらをつかまれたことがあったということです。

　亡くなる前には、学校で短冊に「早く生き地獄から解放されますように」と記していたことが分かっています。

（男子生徒の母親）「普通に朝起きて、普通にワンちゃんとたわむれて。それなのに・・・死んでしまった。（短冊は）最後のＳＯＳだったんだなって。（学校から）なんで教えてもらえなかったのか」

　市教委は、いじめの疑いがあるとして「重大事態」と認定し、８日、第三者委員会の初会合が開かれました。
今後、いじめと自殺の因果関係や、学校や教師の対応が適切だったかどうかなどを調べる方針です。

（男子生徒の父親）「自ら亡くなりたいという思い、その原因をしっかり知りたいと思います」


　厚生労働省は、悩みを抱えている人は１人で抱え込まずに相談窓口を利用するよう呼び掛けています。

▼「こころの健康相談統一ダイヤル」
０５７０－０６４－５５６
▼「いのちの電話」
０５７０－７８３－５５６