自民党費流用疑い 小谷野県議 私的流用ではない

 自民党県連の党費を私的に流用した疑いで幹事長の役職の一時停止措置を受けた小谷野五雄県議が12日記者会見し、「私的流用ではなく、故意に精算を求めた事実もない」と改めて主張しました。

 小谷野氏をめぐっては、県連内部で経費使用に疑問の声があがり領収書などを調査した結果、ペット用品や女性用バッグなど私的な支出があった疑いが複数、浮上したとされています。

 県連は、私的流用が、2020年からの6年間でおよそ2900万円にのぼる可能性があるとみていて、今後、調査委員会を設置し、正式な処分を検討します。

 関係者によりますと委員会は女性用バッグやキャットフードなどおよそ1100件を調査対象にしているということです。

 小谷野氏は12日の会見で、チェック漏れにより日用品の領収書が混ざったことは事実とした上で「疑義があるとされた分について、6年5か月間の合計、100万円弱を8月末に供託してすでに返済している」と説明しました。

 また、自身の進退については、県民の信頼を回復する必要があるとして、「県議会議員として県連の役員として頑張っていく」と辞職を否定しました。

大宮双輪場は第二公園に移転 県が基本計画策定

 県は12日大宮公園の再整備事業「大宮スーパー・ボールパーク基本計画」を策定しました。

 75年前に建設され、老朽化が課題となっている県営競輪場「大宮双輪場」は現在の第一公園から第二公園に移転する方針です。

 「大宮双輪場」のあり方をめぐっては、これまで、有識者による第三者の検討委員会や県議会などで大宮公園の第一公園と第二公園のどちらに再整備すべきか議論が交わされてきました。

 県が12日公表した「大宮スーパー・ボールパーク基本計画」では、競輪だけではなく自転車競技やほかのスポーツなど多目的な利用が可能な競技場を第二公園西側に整備する方針です。

 また、現在は大宮双輪場と、野球場、サッカー場がある第一公園は、北側と南側に「球技場エリア」、中央に多目的な利用ができる広場を整備した「賑わいエリア」を配置します。

 「球技場エリア」はプロ野球の興行に対応できる規模の野球場のほかサッカー場を整備する方針です。

 ただ、サッカー場に関しては所有するさいたま市などと整備の方向性などを決めていくとしています。

 県は今後、基本計画に基づき民間事業者による調査などを経て今年度中に全体の事業計画を検討することにしています。

前年同月を上回る 8月の県内企業倒産数29件

 先月の県内企業の倒産件数は29件で、3か月連続で前年の同じ月を上回ったことが帝国データバンク大宮支店の調査で分かりました。

 先月、1000万円以上の負債を抱えて倒産した県内企業は29件で、前の月から16件減りましたが、前の年の同じ月にくらべ1件増加しました。

 また、負債総額は34億5800万円で前の年の同じ月に比べ21億5100万円増えています。

 業種別では、建設業が9件で最も多く、卸売業とサービス業が7件で続いています。

 帝国データバンク大宮支店は、「県内経済の動きは一進一退が続く中、ほぼ横ばいで比較的安定した状態にある」とした一方、「県内の倒産リスクの高い企業は半年前に比べ徐々に増えている、企業倒産は引き続き緩やかな増加傾向をたどっていく」と見込んでいます。

県内の100歳以上の高齢者 過去最多の3556人

 今月15日は、「敬老の日」です。

 今月1日現在、県内の100歳以上の高齢者は3556人で去年より198人増え、35年連続で過去最多を更新しました。

 県高齢者福祉課によりますと今月1日現在、県内に住む100歳以上の高齢者は、男性は458人女性が3098人で、昨年度を198人上回りあわせて3556人となりました。

 このうち、今年度100歳となる人は、男性が343人、女性が1582人の合わせて1925人です。

 百歳以上の高齢者の人数を市町村別に見てみると、多い市町村は、さいたま市が627人、川口市が213人、所沢市が166人となりました。

 一方、少ない市町村は、長瀞町が5人、越生町が9人、滑川町、美里町、宮代町が11人となっています。

 県内の最高齢は加須市に住む木村ツネさんで、大正2年=1913年生まれの112歳です。

 また、男性の最高年齢はさいたま市に住む新井保さんで、大正4年=1915年生まれの110歳となっています。

済生会川口乳児院 建て替えでクラウドファンディング

 川口市にある乳幼児を保護するための児童福祉施設、済生会川口乳児院は、老朽化した施設の建て替えのため今月16日からクラウドファンディングを募集します。

 済生会川口乳児院は、家庭の複雑な事情などで養育が困難な0歳から概ね6歳までの乳幼児を支援する施設として1979年に開設されました。

 設立から46年が経過し、外壁のはがれや雨漏りなど施設の老朽化が進む中で、建て替えを決断し、来年5月末に竣工する予定で、工事を着工しています。

 ところが、資材高騰で建設費用が当初の7億円からおよそ10億円に膨らむなど、資金が厳しい状況となり今回、クラウドファンディングを実施することになりました。

 募集期間は今月16日から12月12日まで、目標金額は500万円以上としています。

 集まった金額は、屋上へのウッドデッキの設置などに役立てられる予定です。

私立中学・高校など 来年度の入試要項発表

 県は、県内の私立の中学・高校などの来年度=2026年度の入試要項を発表しました。

 全日制高校の募集人員は今年度に比べて減少しています。

 県学事課によりますと、来年度の全日制の私立高校47校の募集人員は、1万7156人で、今年度より135人減少しました。

 来年度、募集人員を増やした学校はなく、大妻嵐山が40人、城西大学付属川越が15人、本庄第一が80人募集を減らしました。

 一方、私立中学31校の募集人員は3798人で、今年度より50人増えています。

 募集人員増は、来年4月に開校予定の浦和学院が100人を募集するためで、その他に募集人員を増やす学校はなく、大妻嵐山で10人、城北埼玉で40人減らしています。

 この他、県内の私立で唯一の中等教育学校である開智所沢中等教育学校は今年度と比べて60人多い360人を募集します。

 試験は、多くの学校が入試解禁日となる中学・中等教育が来年1月10日、全日制の高校が1月22日から複数回実施する予定となっています。

北本市 児童が給食献立をプレゼン

 食から健康を考えようと北本市の小学校で、児童が栄養士に給食の献立をプレゼンしました。

 北本市立中丸小学校では、食育の一環として「食から健康を考えよう」をテーマに5年生が給食の献立を考える授業を行っています。

 12日は、5年2組の児童30人が市内の栄養士8人に北本の名産トマトや中丸小で実る夏ミカンなど地元の食材を使って栄養バランスを考えた献立を元気に発表しました。

 その後、児童たちは、栄養士からより良いメニューとなるようアドバイスを受け、食に対して理解を深めていました。

 児童が提案した給食は、11月以降に給食献立として提供していく予定だということです。

見沼通船堀を保護 クラウドファンディング実施中

 さいたま市は、見沼通船堀を保護しその姿を後世に継承しようと、クラウドファンディングを実施しています。

 およそ290年前、江戸時代に作られた人工水路の見沼通船堀。

 東西2本の見沼代用水とその間を流れる芝川を結ぶ運河として、造られました。

 見沼代用水と芝川の間にはおよそ3メートルの水位差があるため、スエズ運河と同様に、関を使って水位を調整して舟を通しています。

 歴史的にも貴重な見沼通船堀は、先月1日からおよそ3か月、見沼通船堀の保存と活用を目的にクラウドファンディングを実施しています。

 目標金額は、130万円としていて具体的には▼経年劣化を防ぐための保護▼草刈りや樹木のせん定など周辺環境の維持、▼見学者用に作られた転落防止柵の修繕費などに充てられます。

 クラウドファンディングの申し込みは、ふるさと納税ポータルサイト「ふるさとチョイス」から行えます。