レンタルルームのテーブルに、コンビニで買ってきたポテチ、スイーツ、ジュース、それから、配達アプリで出前を頼んだピザ、パスタ、炒飯や油そばをずらりと並べ、安奈と皐月は談笑しながらそれを食べている。一般に考えれば相当に長期の便秘中であっても、彼女達の食欲は留まることを知らない。それが彼女達の体質であり、若さでもある。
 しかし、濃密すぎて色や粘性があるのではないかと思ってしまうような腐卵臭が充満しているこの室内は、到底、飲食をする環境とは言えない。こんなところで平然と食事ができるのは、彼女達以外にいないだろう。
 それも、その軽いノリの談笑からは想像もつかないが、彼女達は今もまさに男達を地獄で蹂躙している最中であった。
 椅子を前後反対向きにして、背もたれに体を預けて前のめりに座っている安奈の突き出された尻には、尻割れに蛇腹ホースが挟まり(豊満な肉による尻圧により、挟むだけでそのホースはしっかりと固定されている)、そのホースの反対側は、ぐるぐる巻きの完全拘束状態で芋虫のように床の上に転がる男の両鼻と口の3箇所に繋がって、ベルトで固定されている。
 一方の皐月は、パンティを脱ぎ、同様に完全拘束状態で椅子の座部に頭を置いた男の顔面に尻を下ろしてゆったりと全体重をかけ(彼女の尻のボリュームにより、男の顔面はすっぽりと覆い尽くされて外からは全く見えない)、生尻顔面騎乗で彼の呼吸を封じている。
 つまり彼女達2人は、各々が好きな嗅がせ方で1人ずつの男に便秘ガスを吸わせながら、楽しくお喋りをし、高カロリーな食事を楽しんでいるのである。

 そして、今地獄を見ている男達は、本日の通算で5人目、6人目の男達であった。
 この部屋の床には、もう「使い終わった」男達の亡骸が4体、無造作に転がっていた。
 最初に安奈が池下を「秒殺」したところで、皐月はそれに触発されたように、微笑みを浮かべながら、彼女達をナンパした並野を連れてきて、彼に口を開けさせた。そして片手で尻肉を広げ、もう片方の手で彼の後頭部を押さえつけて、Tバックパンティ越しに肛門を口に合わせて、

ぶぼごごゔぉおおぉおゔぉああぁあぁぁああーーーぁああーーぁぁああああああっっ!!!!!!

という化け物級の重低音を轟かせて口内に放屁を注ぎ込み、安奈同様に、並野のことを「秒殺」してほくそ笑んだのだった。

 安奈の方は、次の男にはある程度じっくり時間をかけて放屁責めを楽しむことにしたようだった。
 彼女は、次の男を目覚めさせ、執拗な放屁で立場を実感させて分からせた上で、履いていたショートソックスを脱ぎ、彼の口の中に詰め込んだ。口の中でも分かる、脱ぎたてほかほかのソックスの蒸れた足臭に思わず嘔吐いた男。安奈は彼に、
「美味しいでしょ、私の靴下♪」
と笑顔で問いかけ、無理矢理頷かせると、
「じゃあ笑顔でダブピしてw」
と命じた。そして、彼女の蒸れ臭ソックスを口一杯に頬張った状態で、口角筋を引き攣らせながらダブルピースする彼を笑い飛ばした後、尻を向けて、

ぶッッずぢゅうううぅうううぅうぅーーぅうーーーーーーーーーーぅうぅうううッッ!!!!!!

と絶望的な一発を顔面にぶっ放し、トドメを刺した。安奈が振り返ったときには、彼は驚愕と苦悶と引きつった作り笑いが入り混じった奇怪な表情で、事切れていた。

 安奈がそうしている間に、皐月の方は次の男に生尻顔面騎乗をキメながら先に食料をぱくつき、

ぶりゅうぅううっっ!!!!ぶずッ!!!ぶゔぉっっ!!!!
ぶりッ!!!ぶりぶりゅッッ!!!!ぶッぢゅりぃぃいぃいいッッ!!!!
ぶぶぁぁぁああおおぉぉぉおーーーぉおーーーぉぉおおおおぉおっっ!!!!!

という連発放屁を響かせつつも、涼しい顔で油そばをズルズルと啜り、尻下の男を絶命させていた。
 男が死んだことを確認するために立ち上がった彼女は、ちょうど同じタイミングで相手を葬り去っていた安奈に手招きし、
「安奈〜、こっち来て一緒に食べようよ」
と呼び寄せたのだった。

 ——という流れで、安奈、皐月が2人ずつを手にかけ、今は各々にとって3人目となる男達への「ながら責め」を楽しみながら談笑中、というわけである。
「皐月、この便秘期間中に何回焼肉行った?」
 ピザをもぐもぐと頬張りながら尋ねる安奈に、皐月は少し考え込み、指を折りながら、
「えーと、安奈と2回、奴隷おじと2回、新規Pと1回でしょ、あとソロで3回行ったから、7回?」
と答える。
 それを聞き、
「いやー分かってたけど行き過ぎw キャハハッ!」
と笑う安奈。笑った拍子に

ぶすッッ!!!ぶふぉすッッ!!!ぶッふずッッ!!!!

と3連発が肛門から漏れ出し、ホースを伝って足元にいる男が

ふごげッッ!!!!ごぶッッ!!!!ぁぉおおごぇッッ!!!!!

と叫ぶが、彼女は気に求めず彼の腹のあたりを足置き代わりにして裸足を載せている。
 皐月の方も、
「ふふっw ちな、昨日まで4日連続で晩ご飯焼肉ねw」
と言ってから、

ぶむずッゔうううぅうううううううぅーーぅうーーぅううううっっ!!!!!

と一発。

ふんむぐッッ!!!ふぐむぎゅううぅぅうぅううーーぅぅううッッ!!!!!

というくぐもった絶叫を尻肉で感じながら、皐月は、下を向いて自分の放ったガスをくんくんと嗅いで確認し、茶目っ気たっぷりにわざとらしく顔をしかめ、
「ま、臭いはずだわ、そりゃあ」
と言ってケラケラと笑った。
「てかさすがにこんだけお通じご無沙汰だと、ガスの量マジぱないよねー」
 ポテトを口に放り込んだ安奈は、そう言って自分の下腹を軽く撫でた後、ぽんぽんっ、と高い音を鳴らして軽く叩く。
「わかる。便秘で苦しいっていうか、ガスの発生スピード速すぎてお腹常に張ってるようになるw」
「そうそうw しかもそれで油断して寝っ屁とかしちゃうと布団使い物にならなくなるし!」
「いやマジでそれ! 一昨日布団でスマホ弄りながらスカシたらマジヤバくなってマットレス捨てたww」
「ウケるww」

ぶりッッぶッすううううぅうーーーぅうーーーぅうううッッ!!!!!
ゔぉごおおぉぉぉおおおぉおーーぉおおーーぉぉおおおっっ!!!!!

ぉげえぇぇぁぁぎゃああぁぁあぁあーーぁあーーぁあああぁああッッ!!?!?
ごもぉおッッ!!!ごッッもぁごおぉぉおおぉぉおぉおぉおおおッッ!!!!!

 2人で「便秘中あるある」を話して盛り上がり、2人同時にその便秘ガスを噴射して男達を悶絶させ、爆笑する。
 JK2人の雑談食事タイムに、死を目前にした拷問を受ける男達。楽園と地獄が共存しているような空間。
「そう考えると、今日は超ラッキーだったよね、嗅がせる男が勝手にこんな大勢いてw」
「んふっ、便秘中だと簡単に殺人レベルのガス出るから、1、2人相手だと加減して出さないとすぐ終わっちゃうもんねぇ」

ッッッすううううぅうぅうーーーぅうーーーーーーーーーーーぅううぅううう………っっ!!!!!

ほぉおおおんごごごげえ゙え゙ぇ゙え゙え゙え゙え゙ッッッ!!!?!?

「それな!ほどよく調整するのも結構大変だからなー。大勢いれば軽率に殺っても次いるから楽w」

ぶりゅッッぶばすッぶすうううぅぅううーーーぅううーーーぅうぅううううッッ!!!!!

あぁがばぁああぁッッ!!!ぉごげッッ!!!ごぶぅうぅうッッ!!!!!

「ま、この男達にしてみたら不幸この上なかったけどねw 揃って便秘9日目の私と安奈に声かけるとか、超運悪いわw」
「アハハッw まぁコイツら散々悪いことしてきたんだろうし、きっと前世からの悪人でしょ!因果おーほー!w」
 2人共、喋りながら平然とガスを放ち、男達を絶叫、煩悶させる。しかし彼女達にしてみれば放屁はただの生理現象にすぎないため、もはや男達の悶絶にいちいち反応を示すこともない。お喋りと食事の片手間に、急速に溜まる便秘ガスを淡々と放出しているようにさえ見える。
 と、そこで、安奈がテーブルの向こう側に目をやり、半笑いで皐月の座る椅子を指差して、彼女に言った。
「ところで皐月、それ死んでない?」
「え?うそ、マジ?」
 皐月は驚いてピザに伸ばしていた手を止めると、そう言って、しかし尻は持ち上げぬまま、

ぶずッッ!!!ぶッ!!ぶふぁッッ!!!!

と短く3発を放って、座布団にしている男の生死を確認する。
……………………………
 それを浴びてもなお、沈黙してぴくりとも動かない男。間違いなく、皐月の尻の下で絶命していた。
 皐月は不満顔を浮かべ、小さく溜め息をつく。
「いや〜早すぎでしょ、つっかえな。てかいつの間に?」
「アハハッ! いや皐月さっき何気にスカしたでしょw たぶんあれでトドメ刺されてたよw」
「でもさぁ、ただ座って軽くスカしただけで死ぬ? まだ本気には全っ然ほど遠いのに」
「いや、ずーっと生尻ガンキしっぱなしでおならで呼吸させてたところに便秘9日目スカシがゼロ距離で来たら、まぁ死ぬでしょw」
「ん〜、ま、そっか」
 1人の男の命を奪い去ったにも関わらず、安奈にも皐月にも、深刻さは少しも見受けられない。消耗品が切れてしまったとか、電化製品が故障してしまったとか、2人ともそのくらいの感覚で話している。
 皐月は、既に尻の下から一切の反応が消え失せているにも関わらず、立ち上がることなく、惜しむように顔面騎乗を続けていた。そして改めて、チーズとガーリックと照り焼きチキンが3倍トッピングでたっぷり載ったピザを手に取り、口に運んでから、安奈に尋ねる。
「安奈の方は? まだ生きてる感じ?」
「んー。でもそろそろヤバめかな?」
 安奈はそう答えて、どすッ、と足元の男の腹を思い切り踏みつけてから、テーブルの下に顔を向ける。そこで彼女と、呼吸器官をホースで彼女の肛門に繋がれた哀れな男の目が合った。ボロボロと泣き、哀願するような男の目を見て、安奈は、ニコッとエンジェルスマイルを返し、と同時に、

ぶずッッゔばああぁぁああああぁああぁーーーぁああぁああーぁあああああッッ!!!!!

と爆音の一発をホースに思い切り注ぎ込む。

ほぎゃあぁあああッッ!!!!ぁぁああぇぎゃあああぁぁあぁああああッッ!!!!!

 彼女に慈悲などあるわけがない。
 容赦ゼロのガスを流し込み、身動きの取れない男をもぞもぞのたうたせてたところで、安奈は顔を上げ、皐月を見る。
「うん、やっぱほぼほぼ限界っぽいね。こっちも終わらせちゃうかぁ。トドメどうする?」
 その問いに、皐月はニヤニヤと笑いながらこうリクエストする。
「んふっ、そっちも超ロングすかしっ屁でw」
「りょ!w」
 安奈はそう返事をして、尻に挟んでいた蛇腹ホースを片手で抑え、
「ん♪」
と軽く息んだ。

むぅうぅッッ…すうううぅうぅううぅぅううぅうーーぅうぅーーーぅううぅうーーー…………

はぁああ゙あ゙ぁあああ゙あ゙んががあ゙あ゙あ゙あぁあぁあッッッ!!?!?

 そして放たれた、信じられない長さの処刑すかしっ屁。
 安奈がしっかり手で押さえていることにより、1ccたりとも漏れ出すことなくホースに注入されたその激濃卵ガスは、鼻穴と口から、男の肺へと流し込まれる。
 絶叫し、号泣し、大きく痙攣する男。
「なっがw」
という可笑しそうな皐月の一言が表すように、本当にとんでもなく長すぎたすかしっ屁は、男の断末魔が止み、反応が完全に停止した後になって、ようやく、

…………ーーーぅぅうーーーぅぅぁあぁああーーぁあぁああーぁああああぁあ………ッッ!!!!!

と放出をやめたのだった。
「いっちょ上がりぃ♪」
 そう言ってケラケラと笑う安奈と、それに呼応して笑いが止まらない皐月は、まさに、悪魔だった。

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