自民党 両院議員総会 森山幹事長 退任意向表明

 自民党は、2日午後両院議員総会を開き、参議院選挙の大敗をめぐり党の総括委員会がまとめた総括報告について意見を交わしました。

 また、森山幹事長が幹事長を退任する意向を表明しました。

 両院議員総会の冒頭、石破総理大臣は、参議院選挙の結果について「国民の期待に応えることができなかったこと、同士を多く失ったことは、ひとえに私の責任である」と陳謝しました。

 その上で、「地位にしがみつくつもりは全くない」として「自由民主党として道筋を示す、皆さん方とともに示す。それが私の責任であり、皆様とともにそれを果たし、そして責任から逃れることなく、しかるべき時にきちんとした決断をすることが私が果たすべき責務である」と述べました。

 総会はおよそ3時間にわたって行われました。

 森山幹事長は、総会の最後に幹事長の職について辞意を表明した上で、扱いを石破総理大臣に預けました。

 総裁選挙管理委員会は今後、総裁選挙前倒しの是非をめぐり、所属国会議員と都道府県連に意思確認の通達を出す予定で、前倒しを求める議員からの書面提出は今月8日を想定しています。

 自民党の鈴木俊一総務会長と小野寺五典政調会長は2日退任する意向を石破総理大臣に伝えたということです。

厳しい残暑 鳩山 2日連続全国で一番暑い場所に

 2日の県内も厳しい暑さが続きました。

 鳩山では39.8℃を記録し、2日連続で、全国で最も暑い観測地点となりました

 熊谷地方気象台によりますと、日中の最高気温は、鳩山で全国で1番暑い39.8度、熊谷が3番目に暑い38.9度、久喜が5番目に暑い38.6度を記録し、残る5か所を含め、県内全ての地点で35度以上の猛暑日となりました。

 8月の中旬からほぼ連日、猛暑日が続く熊谷では、あまりの暑さに日中出歩く人が少なく、通常、熊谷のオリジナルかき氷「雪くま」を求める人でにぎわう地元のお店にも影響が出ているということです。

 この暑さで県消防課によりますと、午後4時の時点で熱中症の疑いで救急搬送されたのは37人でこのうち22人が高齢者でした。

 気象庁によりますと、3日も熊谷で最高気温が38度と予想されています。

 引き続き熱中症への警戒が必要です。

 エアコンを適切に使用して涼しい場所で過ごすほか、水分や塩分を補給し、屋外ではこまめに休憩をとるなど熱中症への対策を徹底するようにしてください。

川口市 飲酒逆走で危険運転致死などの罪 当時18歳の男初公判 起訴内容一部否認

 去年9月、川口市で飲酒運転で一方通行を逆走して車に衝突し、男性を死亡させたとして危険運転致死などの罪に問われている中国籍の当時18歳の男の初公判が2日、さいたま地裁で行われ、男は起訴内容を一部否認しました。

 中国籍で当時18歳の男は、去年9月、飲酒運転で時速およそ125キロで一方通行を逆走し川口市仲町の交差点で車と衝突し当時51歳の男性を死亡させたとして、危険運転致死などの罪に問われています。

 2日の初公判で、男は飲酒運転は認めた上で「私は直前まで交差点に気付いていなく、車が分からなかった。いつもと同じような感覚で運転することができていた」と、起訴内容の一部を否認しました。

 このあとの冒頭陳述で、検察側は、「カラオケで焼酎をロックでコップ3杯程度飲んで車を運転し、時速125キロの制御困難な速度で衝突した。極めて危険で、結果も重大」などと指摘しました。

 一方、弁護側は、「一方通行を走っていることに気付き、早く抜けようと思い、速度を上げた」などと述べ、危険運転致死罪の要件は満たさないと主張しました。

 判決は、今月19日に言い渡されます。

ガソリン減税 県への影響 279億円減収

 先月27日、ガソリン税に上乗せされる暫定税率の廃止をめぐり全国知事会などは緊急提言をまとめ自民党の森山幹事長らに申し入れを行いました。

 大野知事は2日の定例会見で、暫定税率が廃止された場合、県税収入はあわせて279億円の減収になるとの試算を明らかにしました。

 大野知事は2日の定例会見で、いわゆる「ガソリンの暫定税率」が廃止された場合には、埼玉県の今年度の当初予算ベースであわせて279億円の減収が見込まれるとの試算を明らかにしました。

 大野知事は「地方の安定財源の確保は国の責務」としたうえで、「仮にガソリン税の暫定税率を廃止するとしても安定的に国民や県民の利益に資する持続的な税制度を構築してもらいたい。引き続き今後の与野党の実務者協議や国会審議などの論議を注視するとともに全国知事会と連携して要望していきたい」と述べました。

川口市役所 第二本庁舎 開庁式

 川口市役所の第二本庁舎が完成し、2日、開庁式が行われました。

 2日の開庁式には、川口市の幹部などおよそ100人が参加しました。

 奥ノ木信夫市長は「2日の開庁を更なる発展の好機ととらえ、多くの方に住みたい、住み続けたいと思われる川口市の推進に職員一丸となって取組んでいきたい」とあいさつしました。

 その後、奥ノ木市長と古川九一市議会議長が定礎を納めました。

 第二本庁舎は6階建てで、およそ480人が収容できる大会議室や、第一庁舎と立体駐車場をつなぐ連絡通路が併設されています。

 また、市民に便利さを感じてもらおうと1階にはカフェや郵便局、3階に来庁者用の託児室などが設置されているのも特徴です。

さいたま市交通安全秋のつどい

 今月21日から始まる秋の全国交通安全運動を前に、交通安全への機運を高めようと、さいたま市で、「秋のつどい」が、開かれました。

 2日開かれた「さいたま市交通安全秋のつどい」で、浦和警察署の三浦孝一署長は、「交通事故の無い安全安心なさいたま市の実現に向け、官民一体となって交通安全に向けた取り組みがなされるよう協力お願いします」と挨拶しました。

 県警によりますと、さいたま市内では、先月25日時点で、人身事故の件数は、前の年の同じ時期と比べ66件少ない1566件で死者は、2人少ない8人だということです。

 その後、さいたま市の清水市長が、「交通ルールを守ることはもちろん、思いやりの気持ちを忘れず、交通安全に努める」と交通安全宣言をしました。

 また、2018年に、交通事故で当時18歳の次女を亡くした交通事故遺族の早舩麻里さんが講演しました。

 事故で娘を亡くしたことは、「家族の生活を全く違うものに変えてしまった」と語りました。

 その上で、「一度しかない人生、一度しかない命です。皆さんに大切に守っていただきたい」と訴えました。

さいたま文学館 ぞうのエルマー絵本原画展

 イギリスの絵本作家デビッド・マッキーの代表作「ぞうのエルマー」の原画展が桶川市で開かれています。

 イギリスの絵本「ぞうのエルマー」はカラフルなパッチワーク柄の象・エルマーが自分だけ周りと違うことに悩みますが、仲間たちと互いを認め合うという個性の尊重をテーマにした物語です。

 会場には、1作目の「ぞうのエルマー」など、シリーズ16作品の原画33点をはじめ、ポスターなどで使用された原画7点が展示されています。

 また、ロシアによるウクライナ侵攻で注目されているデビッド・マッキーの絵本「せかいでいちばんつよい国」の原画12点も紹介されています。

 世界中の人々を幸せにするために世界征服したある大きな国の大統領の物語で、強者のゆがんだ論理が明るいユーモアで皮肉交じりに描かれています。

 「ぞうのエルマー絵本原画展」は今月21日まで桶川市のさいたま文学館で開かれています。