鳥取県立総合療育センター死亡事故 死因判明で県が過失認める
ことし3月、米子市にある県立総合療育センターで、「筋ジストロフィー」を患う入所者を、2人の看護師がストレッチャーに移動させようとした際に誤って転落させ、翌日に入所者が亡くなった事故について、県は、転落が死亡の原因だった可能性が高いとして県の過失を認めるとともに、今後、遺族と補償について話し合いを進めることを明らかにしました。
ことし3月25日、米子市にある県立総合療育センターで、全身の筋肉が萎縮する難病、「筋ジストロフィー」を患う14歳の入所者を、看護師2人がストレッチャーに移動させようとした際、ストレッチャーのストッパーがかかっておらず、入所者が床に転落して左足を骨折し、翌日に死亡しました。
この事故について、県は12日、県議会の常任委員会の中で、死因を報告し、骨折したか所から脂肪成分が血管に入り込み、呼吸機能などに悪影響を及ぼす「肺脂肪塞栓症」だったと報告しました。
そのうえで、県は、ストレッチャーから転落したことで入所者が亡くなった可能性が高いとして、県の過失を認めるとともに、今後、遺族と補償について話し合いを進めることを明らかにしました。
また、県の医療事故調査委員会で引き続き、再発防止策を検討していくことも報告されました。