「研究者からVC、そしてIVS代表へ。日本のスタートアップの熱狂を世界に」IVS代表, Headline Japan 島川敏明さん |Startup Next(スタートアップネクスト) 読み込まれました
「研究者からVC、そしてIVS代表へ。日本のスタートアップの熱狂を世界に」IVS代表, Headline Japan 島川敏明さん

2024-06-20

  • インタビュー

研究者からVC、そしてIVS代表へ。日本のスタートアップの熱狂を世界に

IVS代表, Headline Japan 島川敏明さん

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Startup Next編集部がお届けする、今をときめく!投資家インタビュー。志を持って活動される投資家のみなさんのバックグラウンドや考え方に、一歩踏み込んでご紹介しています。

Startup Nextは、2024年7月4日(木)〜 7月6日(土)に京都で開催されるIVS2024 KYOTOにメディアパートナーとして参加します!Startup Nextの読者の皆さまに、IVSからチケットを20%オフで購入できるクーポンコードをいただきました。記事の最後にコードを記載しておりますので、ぜひご登録、ご参加ください。

IVS2024に先立ち、今回はIVS実行委員会 委員長​、株式会社Headline Japanの島川敏明さんにお話を聞きました。

島川 敏明
IVS実行委員会 委員長​、株式会社Headline Japan
大阪大学大学院生命機能研究科卒。理化学研究所で分子生物学/神経学の研究に従事。2017年インフィニティベンチャーズLLP(現:Headline Asia)に入社し、投資活動に加え、IT企業の経営者層が約700名参加する招待制カンファレンス「IVS」の運営や日本最大のライブ配信アプリを提供する株式会社17 Media Japan(現:17LIVE株式会社)の創業メンバー・経営企画室 室長として2年間で日本のライブ配信業界において売上1位を達成する。2020年より代表取締役に就任。招待制カンファレンスからオープンなカンファレンスに進化させた「IVS2023 KYOTO」では1万人が参加。起業家のためのさらに新しいIVSを創るため奔走中。

投資条件や投資実績がわかる!島川敏明さんの投資家プロフィールはこちら👇(顔写真をクリックするとプロフィールを閲覧できます。)

まずは、島川さんについて教えてください!

株式会社Headline Japan代表取締役の島川です。

今は、日本を代表するスタートアップ・カンファレンス「IVS」の代表と、独立系VCであるHeadline Asiaのプリンシパルがメインの業務です。「IVS LAUNCHPAD」に応募いただいたスタートアップを中心に投資するLAUNCHPAD FUNDにも関わっている他、複数の取締役をさせていただいています。ちなみに2児の父です!

元々、小さい時から新しいことをしたり作ったりすることが楽しくて好きでした。映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」に出てくるような科学者のように「周りの人をワクワクさせられる人」に非常に憧れがあり、大学ではずっと生物学の研究をしていました。理化学研究所で研究をしていたこともあります。

しかし、研究生活を通して、研究の道で成果をあげるにはまだまだ時間がかかり、これから先30代中盤まで修行の道が続くことに気がついたんです。そんな研究世界のリアルが見え始めた一方、それとは正反対のところにある圧倒的なスピードで成長を遂げていくIT業界にものすごく惹かれるものがありました。

「日本のIT業界を動かしているのは誰だろう」と思い、トップ経営者が集まるイベントへ参加しようとボランティアスタッフとしてIVSに参加したことで、人生が大きく変わりました。

IVSでは、会う人全員が優秀で本当に驚きました。当時のボランティアスタッフの中には現在VCを立ち上げられている人やVCのパートナーになられた人もいらして、自分と同年代の優秀な人たちがアツい思いを持って興奮して、夢中になっている姿にひどく感動したのを鮮明に覚えています。

島川さんが投資家になったきっかけは何ですか?

博士課程に進むか悩んでいた時、当時インフィニティベンチャーズLLPだった小野さんに誘われたことがきっかけです。

元々起業家になりたかったので、技術を応用したバイオベンチャーの立ち上げも選択肢として考えていましたが、研究の魅力だと感じていた「業界のトップランナーとして自分しか知らないことを追求していく面白さ」や「周りの人をワクワクさせる」という要素は、VCという形でも実現できるなと気づきました。

入社後、業務内容としては大きく3つあり、1つ目はIVSの運用、2つ目がインフィニティベンチャーズのプリンシパル、3つ目が入社2ヶ月目に小野さんと立ち上げた17LIVEの担当です。法人の立ち上げのために法務局に書類を提出したり、オフィスを探したり、営業に行ったり、アイドルに会いに行ったりと泥臭い業務を丸っとやらせてもらい、本当に貴重な経験になりました。大変でしたが…!笑

VCになって8年目になりますが、本当にプレイヤーが増えましたよね。当時は自分たちがただただ面白い!と思ってやっている感覚でしたが、VC自体も増えましたし、もはや行政がプッシュするまでになり「スタートアップ」が人生の選択肢としてだいぶ市民権を得てきたなぁ、と感じています。

現在はどんなところに投資していて、投資先とはどんな関係ですか? 

投資テーマとしては、エンタメとメディア、コマースと物流、AI、フィンテックがメインです。Headline Asiaの投資フェーズはシリーズAやシリーズBが中心で、チケットサイズは1〜5億円ほど。LAUNCHPAD FUNDの投資フェーズはシードやアーリーが中心で、チケットサイズは500万〜3,000万円ほどです。

リードもフォローも両方あり、追加投資もします。

LAUNCHPAD FUNDでは資金面でのサポートだけでなく、コミュニティを強化しネットワーキング・採用に加え、データドリブンな経営を実現するための売上分析などもサポートし、スタートアップの事業成長の “ 初速 ” を最大化することを目指しています。

魅力を感じる起業家はどのような人ですか?

大きく2つあると思っています。1つ目は「したたかさ」、2つ目は「巻き込み力」です。

したたかさに関しては、社内外への対応の中で自分が持っていきたい方向に持っていくための、仕込みの上手さと言い換えられるかもしれません。後々それに気づいて「こんなふうに仕込んでたんや〜!」と感動します。問題を起こさないように事を運んで事業を成長させていく力ですね。

2つ目の巻き込み力とは、年齢問わずおもしろおかしく人を巻き込んで、いい形に着地させるスキルです。巻き込み力がある人のコミュニケーションって朗らかで軽やかで、愛嬌があり、巻き込まれても嫌じゃないんですよね。「この人のためなら」とこちらが動いてあげたくなる人と言いますか。

僕が「この人本当にすごいな」と思う人は、必ずこの2つを兼ね備えています。

【特別コーナー】IVSのこれまでの試行錯誤と、今回のIVSにかける思いを聞かせてください!

2019年にオーガナイズを任され、これまで本当に試行錯誤の連続でした。当時は招待制のイベントだったのでどうしても同窓会っぽくなりやすく、「これからのスタートアップのためのイベントにするべきだ」ということで、若手の自分に白羽の矢が立ったんだと思います。

正直、個人としてのキャリアを考えた時、引き受けるかどうか心底悩みました。VCに専念すべきなのではないか?人前に立って先導するのはあまり得意ではないし合っていないのでは?など。修士卒だったため周りと比べて出遅れてる感が元々あり、イベンターがさらなる遠回りになるようにも感じました。

しかし、IVSの代表はキャリアとして希少性が高く、振り返れば生物学のバックグラウンドがありながらVCをしているという組み合わせもそもそも稀有なので、やり切るのも悪くないかもしれないと思うようになりました。

とはいえ、頭ではそう思っても実際にやるのはもう本当に大変でした。偉大な経営者の前で話すのはしんどいですし、とにかく正解がわからない。

登壇者をいきなり若手にしたり、コロナをきっかけにオンラインにしたりハイブリッドにしたり、色々試しても毎回「こうじゃない感」がずっと拭えなくて苦しかったですね。年1〜2回の開催という、PDCAのサイクルが早く回せないことももどかしかったです。

2021年に開催した、IVS2021 NASUが転機になりました。久々のオフライン開催ということで、例え参加者が少なかったとしても好きなことやろう!と振り切ったんです。コテージを会場として使用し、自然の中で、アメリカのバーニングマンのように「スタートアップ村と揶揄されるんであれば、もういっそ “ 村 ” やっちゃおう!」と。

参加者のリアクションはそれまでにないレベルで賛否両論でしたが、「今までの当たり前を壊す勢いでやらないと良いものは作れない。自分のエゴって大事だな」と学んだ瞬間でもありましたね。それに熱狂してくれる人もいる。自分の感覚を信じていいのかもしれないと、肩の荷が降りた経験でした。

IVS2024のテーマは「Cross the Boundaries」。日本のスタートアップエコシステムにはまだまだ乗り越えなければいけない壁が多くあると感じているため、海外と国内、東京と地域、年齢、性別、ITとディープテックといった様々な壁を越え、日本の創造性が世界の新しい視点と出会う機会になることを目指しています。

特に注力しているのは、女性参加者比率と海外参加者比率です。グローバルの水準に近づけるべく、女性参加者比率は30%以上、海外参加者比率は40%以上を目指します。

また、来場される方に提供したいこととしては2軸あって、1つはやはりビジネスの実利を持って帰ってもらいたいですね。忙しい中で時間やお金をかけて来ていただくからには必ずビジネスに貢献したいと思っていて、資金調達やM&A、採用、業務提携など、ビジネス伸長に直結するコンテンツを真剣に作っているので、うまく活用してほしいです。

もう1つは、スタートアップの祭典として純粋に楽しんでほしいと思っています。サイドイベントが200〜300ほどあるので、京都の街全体がIVSの雰囲気になると思うんです!「こんな人たちがこんな思いを持ってこんな取り組みをしているんだ」という発見や感動もきっとあると思います。

来ていただく方同士が繋がって、giveのサイクルが回るようなイベントになってほしい。これは自分の願いですね。

今後の展望とスタートアップ起業家へのメッセージをお願いします!

IVSは今後もこれまで以上に起業家のためになるよう、型にはめず、常に改良を重ねて新しくしていきたいと思っています。

僕個人としては、ディープテックのスタートアップをもっとサポートしたいという思いがあります。研究とVCという両方の立場を経験した者として、やはり技術のビジネス応用は一番ギャップが大きい課題だと感じています。どんな形でこの課題に取り組むかはまだ決めていませんし、その難しさも理解していますが、それでも諦めたくないですね。

起業家の方へのメッセージですが、IVS代表としては、日々忙しくやらないといけないことが盛りだくさんな中で来ていただけることは本当に嬉しいです。ぜひこの機会を最大限に活かしてください。普段話さない人と話し、先輩起業家や投資家と仲良くなることで、視野が広がったり視座が高まったりします。それって結構大事なことなんじゃないかと思っています。

経営者として少しでも成長いただけるような場を提供できるよう、運営一同、気合いを入れてお待ちしています。


IVS2024クーポンコードのご案内

Startup Nextは、2024年7月4日(木)〜 7月6日(土)に京都で開催されるIVS2024 KYOTOにメディアパートナーとして参加します!

Startup Nextの読者の皆さまに、IVSからチケットを20%オフで購入できるクーポンコードをいただきましたので、ぜひご登録、ご参加ください。(学生割引チケットには適用されません)
■Next Pass: 21,000円→16,800円
■Business Pass: 185,000円→148,000円

【割引クーポンコード】
Promo Code:startupnext
※クーポンコード使用期限:2024年6月30日(土)
※チケット選択画面の下部にプロモーションコードを入力したのち、「適用」をクリックしてチケットを選択ください。

▶︎チケットのご購入はこちら

【開催概要】
日時:2024年7月4日(木)〜 2024年7月6日(土)
場所:京都パルスプラザ
参加:15,000名を想定

Startup Nextを運営するスマートラウンドでは、スタートアップが無料で使えるデータ共有プラットフォーム「smartround」を提供しています。株主総会や資本政策など、少しでも業務を効率化したい方は無料登録の上、ご利用ください。

またその他にも、スタートアップ向けのお役立ち資料・テンプレートをご用意しています。ダウンロードはこちらから

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