令和4年12月5日(月)、大本山増上寺光摂殿講堂にて教宣師特別公開講座「葬式仏教正当論」が行われました。参加人数は48名でした。山口県立大学教授、東京都江東区日蓮宗善應院住職、鈴木隆泰先生を講師としてお迎えいたしました。ご専門であるインド哲学仏教学、インド大乗経典研究を通じ、「葬式仏教」と揶揄される日本寺院の僧侶が葬儀をお勤めすることの正当性についてご講義いただきました。まずは経典原典を緻密に解析することによるエビデンスをまずはお示しいただき、その後どのようにして日本に仏教が伝播していったのかという歴史についてお話いただきました。ついで、鎌倉新仏教が死者の丁重な弔いを願う民衆の心に合致したものであったからこそ、日本で僧侶が葬儀を行うしきたりができたという正当性を明らかにしていただきました。また、古代インドで仏教が滅んだ原因を分析することにより、現代の寺院が今後発展していくための手がかりについてもご教示いただきました。
いつの時代であっても、「相手の生涯に丸ごと寄り添う」という姿勢が肝要であると改めて学ばせていただきました。今後とも自信をもって葬儀という勤めを果たすのみならず、現代ならではの「苦」を少しでも和らげることのできる僧侶となりたいと志しました。