令和7年1月14日(火)17時より、大本山増上寺にて会員参加者11名のもと研修会を行いました。

今回は「字を上手に書くために必要なこと」と題し、「字」をテーマにした研修会の第2回目。
第1回に引き続き、神田にて六華篆刻書道教室を主催する松尾碩甫先生よりご講義を賜りました。前回はボールペンを使い、字の綺麗な形の作り方を学んでいきましたが、今回は筆ペンを持ち、線の強弱を含んだ、より実践に近い形でご指導頂きました。

講義が始まると早速、先生に直筆でご用意頂いたお手本をトレーシングペーパーの上から写し取っていく参加者の方々。「南無阿弥陀仏」「追善菩提」「譽」や「御本尊前」など僧侶の現場で必要となる文字に特化したお手本に、筆は自然と進んでいきます。実務の中で何度も書く文字ばかりで、苦手意識のある字も含まれるのは当然のこと。ひとり、またひとりと手を上げては、「浄のさんずいがうまく書けないんです」「家という字がどうも綺麗にいきません」と質問。先生はホワイトボードを使い分かりやすく回答してくださいました。

講義の後半には、マス目を並べたまっさらな用紙に思いつく苦手な文字を清書。一人ずつ先生に添削いただきました。「まず一番に、この文字がすごく良く書けていて目に飛び込んできました」「この文字は私だったらこのようなバランスを取ります」と一文字ずつ朱の筆を入れながら添削して頂きました。苦手な文字を見ていただいたこともあり、この添削された用紙は、朱の筆が入った自分だけの特別なお手本となりました。

また講義の中では昔の書物にしか現れない字体など、日常で使う文字のあまり見慣れない姿もご紹介いただき、「字」の奥深さに魅了される一幕も。書道や篆刻に造詣の深い松尾先生ならではのお話も聞くことができました。今年度の研修会の総まとめとして、字を学び、自信を持って筆を持つきっかけとなり、そして今後も研鑽を積んでいきたいと感じる実りある研修会でありました。

松尾碩甫先生におかれましては、二度に渡り貴重なご講義を誠に有難うございました。