Nintendo Switch2が発売されてしばらく経った。すごく売れていて好調のようだ。私自身もSwitch2で楽しんでいるが、Switch2には明確なウィークポイントであり、絶賛している人がほとんどいなくて撲滅のほうが望まれている要素もある。それはキーカードだ。
キーカードとは、単純にゲームソフトではあるものの、従来のパッケージ版とは違って中身にデータが一切入っていないタイプのものだ。挿入するとデータをダウンロードしてその後ゲームのプレイが可能になる。一方でキーカードを抜いているとゲームのプレイができない。「中古売買は可能」という1点を除くと完全に劣化DL版である。その仕様が世界中で大顰蹙を買っている。
私自身も大嫌いで個人的には撲滅すべき、それどころか世の中から完全に消してほしいと思っている。現在流通しているキーカードはすべて回収して従来の物理ソフトに無償交換対応すべきくらいに思っているし、そうしないと将来的に困るのは消費者ではなく開発側だとすら思っている。ただその結論に至る過程はちょっと複雑だった。今回はそれを記事にしたい。
ちなみに私個人としてはDL版もパッケージ版も普通に買う。ただ(後述するが)2025年7月に大事件があって今後はできる限りパッケージ版確保の意見に傾いている。
「DL版やキーカードではゲームが後世に残り続けない」
DL版は販売終了したら終わりで、後世の人がプレイすることが不可能になる。一方でパッケージ版はいつまでも残り続けるのが大きな利点だ。DL版の突然の販売終了なんてめったに起きないよ、ということはなく、最近では2025年7月にエンターグラムが100本以上のPS4・Switch等向けギャルゲーを販売終了することをいきなり発表した。こういうことは案外起こる。さすがにここまで大規模な、100本規模の販売終了はほぼ無いが、数本程度ならよくある。最近だとPS StoreでPS2アーカイブのグラディウスVが突然販売終了になった(パッケージ版があるため、金に糸目をつけなければ新規入手が可能)。
一般向けであれば、Forza Horizon4が現在入手困難になっていることはご存知だろうか。5に移行したため現在は入手すら困難になっている。One向けパッケージ版を買うしかない。ゲームパスで安くプレイできていたはずだが、ゲームパスでは現在4のプレイができない。
他にも、2021年にピクセルリマスターを発表したFFシリーズは新規販売分がすべてそれらに置き換えとなり、それまで販売されていた旧バージョンのFFシリーズはプレイできなくなった。特に追加要素がピクセルリマスター化でナーフされたFF5,6は現在入手できる旧バージョンがゲームボーイアドバンス版だけで、GBA版は案の定プレミア価格となっている。旧スマホアプリ版の新規入手は不可能。
私自身は突然入手困難になる事例を複数知っているどころか現在進行系でエンターグラムのギャルゲーを買いまくらないといけない刑を食らっているのもあって、「残らない」キーカードが駄目という認識を当初は持っていた。ForzaHorizon4やピクセルリマスター前の旧FF5・6の事例などを見ても、パッケージ版が最後の砦になっているのが理解できたことだろう。
ただこれらの問題はほとんどのゲームソフトにおいて数十年?は発生しないとみられる。Switch以降やPS4以降のゲームを実際にDL版で購入済みの人も再DLできなくなる状態、つまりサービス終了になるころに私が生きているかは正直わからない(Switchは懐疑的)。それにほとんどのゲームはリマスターなり移植なりされる。SwitchはNVIDIAの環境なのでやや互換性が高く、PS4以降/XboxOne以降は事実上のパソコンに独自OSを入れたようなものなので互換性が極めて高い。
それとは別に任天堂自体がサービス終了が早い・ゲーム保存へのやる気があるわけではない(つまり任天堂そのものに信用がない)というのも気がかりではあり、3DSやWiiUのストア販売終了は拙速すぎたと言わざるを得ない(購入済分のDLはできるようだが、それだっていつ止められても不思議ではない。すべては任天堂次第だ。一応まだ止まっていないが)。
今や3DSのソフトはパッケージ版の高騰が続いていて、買えたとしてもDL版有料追加コンテンツは絶対に入手できない。DSの構造上WiFi接続におけるセキュリティに問題があった早期のサービス終了となったDSソフトも悲惨だが、年数も経過しているしゲーム機の入手自体は3DSほどは難しくない。古くはサテラビューの専用配信ソフトも今や入手すらできないものは多いだろう。SFCのロムカセットを書き換える方式のニンテンドウパワー向けにしてもそうで、うちに眠っているトラキア776(が入っていると思われるカセット)は家宝扱いしても良いくらい。だが本来家宝になってはいけない。
PSストアはPS3・VITA用ストア閉鎖の撤回をして以降ストアの維持を続けているが、当時の反発を見てはもう潰せないはずだし、潰さないことで現在のストアの信用を得られてもいるはずで、現在のPS4/5向けゲームの売上の9割をDL版が占めることができている理由の1つでもあるのでは。(ただPS3/VITA向けソフトは販売終了になってしまったものもごく一部ではあるが存在している。)
つまり「デジタルは消える」「DL版は終わる」の悪評を払拭したい場合、どんなに古いゲーム機向けストアであってもサービス終了してはいけない。その点で任天堂の3DS・WiiU向けストアは真逆のことをやって信用がなくなってしまった。特に3DSは2019年までは普通にソフトも出ていた機器であり、それが2023年3月にストア閉鎖というのは「DL版はすぐ終わる」イメージ構築の強烈なPRにもなった。Switch向けだってSwitch向けソフトが出なくなったら数年後にストアごと消えるという前提で立ち回る必要がある。「今後は長く維持しますから」の声明を仮に出したとしても、それを簡単には信用してもらえない。Switchについてはまだまだ現役だからそう簡単には終わらせられないとは思うが。
ただ、この辺の話はごくごく一般的でもあるし皆が感じている問題でもある。そういうのとはまた違った問題がSwitch2にはある。「パッケージ版としてしか形が残らない」問題が表面化するのは現行ゲーム機がレトロとなってサービス終了となる10年後20年後の将来のことだが、それよりも1年後2年後には起こり得るかもしれない、全Switch2ユーザーにとって厄介な問題だ。
最大の問題は根本的な容量不足
運良くSwitch2を購入してそれがマリオカートワールド同梱版だった人は、買って設定を終わらせてマリオカートワールドをダウンロードするのにやたら時間かかった記憶があるだろう。マリオカートワールドは22GB程度の容量があるが、これでもSwitch2では比較的容量が少ないタイトルである。
一方でSwitch2の本体容量は256GB。実際には「天使の取り分」とやらで238GBくらいになる。さらにシステム等が保存されているのが6GBくらいある?らしく、232GBくらいが実際に使える容量となる。
マリオカートワールド程度のタイトルで22GBで、22GBのタイトルを10タイトル入れれば容量がいっぱいになるが、「10タイトルで!?」と驚かれた人はいるかもしれない。実際には1タイトルで50GBや60GB使うものもあるらしいので、特に画質良い本格タイトルをよくプレイする人は5本くらいで限界になる可能性もあると考えるべきだろう。Switch2の256GBは、Switch1の32GB程度の体感しかないと言ってもおかしくはない。
容量不足の場合どうするか。1つはmicroSD Expressを購入すること。ただ公式的には256GBしか売られていなく(しかも安いわけではない)、それを買っても焼け石に水になる可能性がある。一方でAmazonであれば1TBが販売されている。ただしクソ高いと言わざるを得ない。2025年8月現在では3.6万円するのだ。ここから劇的な値下がりが期待できるかと言われるとできない。なぜならば、結局microSD Expressという規格そのものが事実上のSwitch2専用規格となっているため価格競争が起きづらいから。他の小型ゲーミング機種(UMPCなど)では結局M.2の2230・SSDを使うのが標準的な規格となっている(そっちであれば置き換えも増設も低コスト大容量で余裕だったのだが…。)。専用規格の末路は2000年代のフラッシュメモリ規格乱立の末路を見ればわかるだろうし、事実上の専用規格に標準的規格並の値下がりは期待してはいけない。VITA専用のメモリーカードは未だに64GB・7,000円以上で取引されている。大体にして素のmicroSDXCカード自体がSSD等と比べて割高なんだから。
※マイクロドライブはHDDだが、事実上のSDカード的な扱いだった
ここまで考えてきた容量不足はSwitch2のソフト「だけ」を入れる場合で、1のソフトもまとめてお引越しした人は「今の時点で足りてない」になっていることもある。そこから2のソフトを1本数十GBのものを増やしていくのはかなり難しい。根本的な容量不足かつ拡張するのも難しいという結構めんどくさい問題を抱えている。
それを解決できるもう1つの手段こそが「パッケージ版」だが、それがキーカードになっていると容量不足の解決手段にならない。これこそがSwitch2の最大の難点であり、将来的に普及の障害になるだろうと私は考えている。とにかく容量が絶対的に足りないし、それを解決するための手段が限られている。
ただ現時点では容量空いてる人が多いどころか本体入手できてない人も多い。そのため容量不足が問題になってくるのは今ではなく皆が本体を手に入れ、ある程度本数を購入した2026年以降だろう。時間が経てば経つほどキーカードは猛烈に嫌われることになるはずだ。この考えに行き着くまで結構時間がかかってしまった。
無償回収からの交換まですべきくらいの過激な意見になるのは、Switch2ユーザーなら誰もが容量不足になって物理ソフト入りパッケージ版に頼らざるを得なくなる可能性が高いからで、実際にはそこまで真摯な対応にはならずどこかのタイミングでキーカードが全く売られなくなるのだろう。と考えている。仕様としてはキーカードのほうが物理パッケージ版より安く作れるために安価に販売できるらしいが、ユーザーは高価なmicroSD Expressカードを買わないといけなくなるので、トータルコストはキーカードのほうが高くつくだろう。
パッケージ版のほうは速度が遅いという欠点もあるようだが、ストレージの空きよりも速度が気になるユーザーはパッケージ版のデータを内蔵ストレージかmicroSD Expressにインストールさせればいいだけのような気はする。わざわざキーカードにしてダウンロードさせる必要はあるのだろうか。むしろパッケージ版インストールこそ最初に思い浮かぶと思うのだが。ネット回線も無限ではなく、いちいち数十GBのデータをやり取りさせるのはネット回線の無駄遣いだと感じてしまうのは、私が古い人間だからかもしれない。スタンドアローンで完結するのもゲーム機(特に携帯機)の魅力であり、キーカードはそれも台無しにしている。まあパッケージ版にしてもパッチを充てるのが当たり前の時代ではあるのだが、買ってソフトを挿せばすぐ動く利点はキーカードに存在しない。旅先(もしくは長期出張先)のホテルのWIFI繋いだのに回線がさっぱり、阿部寛のホームページしか接続できないくらい遅く、モバイル回線に頼らざるを得ずなんてことはよくある話。他にも駅近くの場所では遅すぎてさっぱりモバイル回線が繋がらないとか。特にモバイル通信インフラは有限なので、大容量ゲームのダウンロードなんてのをモバイル通信でされると皆が困ってしまう。
ユーザー側のキーカード対策としては、2用キーカードを買わず、1用パッケージ版を買うという選択肢がある(出ていれば)。そしてアップグレード対応しているのならアップグレードさせることで、容量を食わずに2として楽しむことができる。ただ、1用に作ったものを2向け調整しているだけなので、せっかくの2の性能が無駄になってしまうのは避けられない。そして2専用のソフトは売れないという。結果としてSwitch1向けソフトをいつまでも作り続けないといけなくなり、みんなSwitch2持っているのに売れるのはSwitch1用ソフトという歪な状態が長く長く続くことになる。PS5出たのにいつまでもPS4向けソフトも作り続けないといけない状態よりも酷いことになるだろう。そうなるのが嫌ならさっさとキーカードそのものをやめたほうがいい。
ちなみにPS5やPS4だとこの手の問題が発生しなくもないものの、ストレージがPCでも使われているM.2のSSD、SATAのHDD/SSDだったりするので、Switch2よりも容量増が簡単だ。4TBのSSDはM.2、SATAどちらもMicroSD Expressの1TBより安く、PS4のSSDを2TBにしてしまえば据え置き専用ならSwitch2より便利かもしれない。microSD Expressしか使えないSwitch2は拡張性という意味では圧倒的に不便だと言える。携帯機だからしょうがないのだが。
おまけ・もう少し深くストレージ問題を掘る
私が記事作成をしている時点でわかっていないこともいくつかあるし、将来的なものなので予測もできないこともある。おまけとしていくつか書いておきたい。
まずは、microSD Expressの容量上限。2TBまでなのか、4TBも対応するのかでSwitch2の将来寿命が決まってくる。ただ現状1TBが出たばかりなので、2TBや4TBのことなどわからない。Expressとはいえ今販売されているのはmicroSDXC Expressなのでなんとなく2TBが上限のような気はしているのだが4TBは現物がないのでわからない。
気が早すぎるだろと言われそうだが、Switch1が出る直前くらいでようやくmicroSDXCの256GBが出るか出ないかくらいのタイミングで、256GBが作れないからと200GBという半端サイズまで出る時代だった。それが1~2万円していたのが2017年。2025年は2TBが2万円台だからすごい時代ではある。そしてmicroSDXCという規格が2TBまで使えるのは偶然だが幸運だった。
だが今回は2TBと4TBの間にSDXC規格とSDUC規格の違いという明確な壁があり、容量不足を解決するには2TBではなく4TBが必要な層も多いはず。だからこそmicroSDUC Expressに対応しているかどうかでSwitch2の寿命が決まる。と言っても過言ではない。
正直な話、1ですら1TBのmicroSDXCじゃ足りないって話もあって、2のソフトまである程度収めるならば4TBを用意するしかないが、2TB上限で4TB対応してなければ終わりである。正直この容量感覚なら4TBでも足りないってオタク層すら発生すると思っている。まあ出たとしても7~8万円くらいで気軽には買えなさそうだが。
この問題がどっちの答えになるかが判明するとしたら、microSD Expressスロットに無理やりM.2のSSDを認識させる変換アダプタが世に出たとき。
もう1つはフラッシュメモリの価格下落の問題。2023年にYMTC問題で一時的に暴落したあとそこそこ戻っているのが2025年のフラッシュメモリ価格である。フラッシュメモリ価格下落については急に落ちて維持して急に落ちてを繰り返していて、SSD価格で言うなら2023年以前は1TBが2万円くらいで、それより1段階前(2010年代後半)は512GBが2万円くらいだった。2010年代中盤は256GBが2万円だった。
次にこの手の価格下落が起こるのがいつか、それとももう起きないか、はわからない。だがSwitch2向けストレージ価格が今のままではユーザーの容量不足が深刻になり、パッケージ版による補助が必須であることくらいは理解できるだろう。
だからこそ次にいつ値下がりするかが重要だが、どうも現時点ではその兆候が全く見られない。なので、ストレージ問題が緩和されるには2025年から2028年か2029年くらいまで3~4年はかかると見ておくべきなんだろう。もしかしたらそれより長くなるかもしれないし、来年には暴落が始まる可能性もあるが、今の価格から半額になると(4TBが1.5~2万円前後になる)データ置き場用途としてもHDDからSSDへの移行が本格化するので、そこからの劇的な値下がり(8TBが1万円台になる)は以後起きづらくなるだろうとは考えている。
最後は寿命問題。私自身はあの大きさのフラッシュメモリで1GB/s弱の読み書きを連続でさせること自体を「だいぶ挑戦的だな」と思っている。M.2・2230(microじゃないSDカードと同じサイズ)でも超高速タイプはとんでもない発熱という話を聞いているが、それよりもさらに小さいフラッシュメモリである。
寿命がどうなるかはわからない。みなさんが人柱であるため、「いつ壊れてもいい」準備はしておくべきだろう。
ついでに。全く関係ないことを最後に書いてしまうが、たかだか消費者の立場なのに開発者に過剰に寄り添ってしまう人を最近かなり見かけるようになったが、それは正直私としてはちょっと問題と考えている。消費者と開発者は対等なバランスであるべきで、今は開発者の意見に寄り添われすぎていると感じる。かといってモンスタークレーマーになってはいけないが、もうちょっと消費者視点を優先してもいいのではと考えてしまう。というかそうしないと開発者が暴走してしまう。
追記・キーカードは画期的な海賊版対策にはなるの?
話題になっているみたいなので簡単に追記。現状、「Switch2ソフトの海賊版」を生み出そうとする場合、パッケージ版があろうがキーカードであろうが本体そのもののクラックが不可であり、おそらくは数十年単位での相当な時間が経過しないとクラックできず海賊版自体が作られないと思うのだが…。というのも、Switch1ソフトの海賊版が跋扈している理由は本体発売早々に脆弱性が発見されてクラッキングされ、以後色々やられてしまっていたため。そのため初期型の1は1年程度で生産終了となり対策モデルが出ている(型番が違う)。初期型でやらかしたのでそれをベースに海賊版が生み出されているらしい。らしいとは言っても、ちょっと調べたところでは「こんな面倒くさいことやらせるなら買ったほうがマシじゃん」ってレベルで複雑怪奇な方法をとって海賊版データを起動させている。数多の名作が1本千円出さず買える時代にこんなリスクとってるのはアホくさい。そんなやつはどうせ入手しても積むんだろう。
初期型以外は全モデル(対策版、Lite、有機ELモデル)のセキュリティが完璧で、クラッカーどもが何かしようとしても2025年時点でも全く何もできていない。という話は見ている。この追記を書くにあたりまた簡単に調べてみたものの、結局進展はなかったようだ。1本体(初期型を除く)がまだクラッキングされてないのならば、2本体をクラックして海賊版ソフトが出るのなんて数十年単位で不可能だと言っている理由はここにある。Switch2本体がBANされたみたいな話は2本体で1用ソフト(海賊版)を動かしたからと見るべきで、もし2で2専用ソフト(海賊版)を動かしてみたいな話があればそれは別に大きな話題になっていると思われる。Switch1だって適当に海賊版を起動させると即BANのはず。
ドックでHDMI出力する場合に純正以外は無理という話を先日ある方のブログ記事で読んだが、それもクラック対策の1つなのかもしれない。
↑読んだ記事。
以上のことからキーカード導入が画期的な海賊版対策になることは考えづらく、むしろキーカードが決定打になって海賊版出現が防がれている状況になっていたら、その時点でセキュリティ対策としては失敗していると私自身は思うので、海賊版対策を錦の旗にキーカード化が一層進むのは勘弁してほしい。そもそもキーカードが画期的なら任天堂のタイトルを含めてすべてキーカードになっていないとおかしいが、任天堂タイトルは逆にキーカードは一切採用されていない。
海賊版が駄目なのは窃盗がだめとかそういうレベルの「常識」なので、敢えて書く必要もないことではある。ただひとつ言えるのは、誰がそういうことをしているかは外部からは全くわからないので、確たる証拠もなく誰かを疑ったり叩くのは絶対にやめたほうがいいということだ。証拠があっても摘発できるのは警察と著作権者だけなのだが。過去にはwinnyだけはいかん!と言っていたとある人気ゲーム開発者がwinnyで違法ダウソ常習者だったことがバレて処分されたことがあるくらい、外部からは何もわからない。
「パッケージもキーカードも廃止して、DL版だけにすればいいんじゃないか」という意見もあるかもしれないが、DL版しか使えないゲーム専用機はソフト返品不可・オンライン有料と化したSteamを使うに等しくなるので、それはできないだろう。ソフト購入後完全返品不可であるニンテンドーeショップしか使えなくなったゲーム機と、購入後2週間以内・プレイ120分以内返品OKなSteam、ヘビーゲーマーほどどっちを選ぶのかは目に見えている。パッケージ版があるからeショップが返品不可でもまだ問題になりにくいが、パッケージ版が完全に使えないゲーム機はショップでの一定程度の返品対応は加えないといけなくなるだろう。案外それを嫌がっているのかもと考えるのは考えすぎだろうか。