トレカ店、店員のミスで「45万8000円のカードを4万5800円で販売」→購入者に“差額請求ポスト”で炎上! 店側のミスでも「支払う義務」はあるの?
先日、あるトレーディングカード販売店が「45万8000円のカードをスタッフのミスにより4万5800円で販売してしまったから、残りのお金を明日までに支払ってほしい」といった内容をXに投稿し、さまざまな意見が集まっていました。 本記事ではXで話題になった問題から、店側のミスで実際よりも安い金額を請求された場合、客は残りの金額を支払う義務があるのかどうかを考えます。 ▼町内会費の支払いを拒否したら「今後ゴミを捨てるな」と言われた! 本当に従う必要はあるの?
黙っていると詐欺になる可能性も
実際の商品よりも安い金額を請求された場合、客が気付いていながら黙って精算を終えると詐欺になる可能性があります。詐欺罪は、相手をだましたり勘違いをさせたりして金銭などの利益を得たりすることで成立するので、店側が実際の金額よりも安く請求していることに気付いているにもかかわらず黙っていると、不作為に相手をだましていることになる可能性があるのです。
残りの金額を支払うのがおすすめだが、状況による
約40万円の商品が約4万円で請求されていたのであれば、レジでの打ち間違いが想定されます。店側がミスをしていることに客が気付いておらず、そのまま会計が終わってしまったと考えられますが、たとえミスとはいえ支払った代金が本来請求されるべき金額よりも少なかったのであれば、後日足りないお金を支払うべきでしょう。 しかし、本来40万円の商品を、店側の間違いであっても客側に「4万円で良いです」などと購入前に話していたのであれば、残りの金額を支払わなくても良い可能性があります。これは、お店が提示した金額に客が納得し、売買契約が完了したと考えられるからです。セールで買った服が、後日「やっぱりセールじゃなかったから定価分を支払って」と言われるのはなんだか納得できないですよね。 問題となった商品は、価格の変動が激しいカードです。価格の交渉ができる販売店もあるので、店側の主張だけでは、店員のミスを知りながら客が黙っていたのか、店側との交渉で安くなったと思って客が商品を購入したのか判断できません。
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