ウクライナと国境を接するポーランドは、今月9日から10日にかけてロシア軍の無人機によって領空が侵犯されたとしてロシアを非難しています。
“ロシア無人機 ポーランド領空侵犯” 国連安保理で非難相次ぐ
ロシアの無人機に領空を侵犯されたとするポーランドの要請を受け、国連の安全保障理事会で緊急会合が開かれました。ポーランド政府の高官は「ロシアはこの地域に火をつけようとしている」と強い危機感を示し、各国からもロシアに対する非難が相次ぎました。
12日、ポーランドの要請を受け国連安保理の緊急会合が開かれ、ポーランド政府の高官は「ロシアはこの地域に火をつけようとしている」と強い危機感を示したうえで「ポーランドは恐れない。ウクライナとともに立ち、主権と領土の一体性を守る決意は揺るがない」と強調しました。
これに対しロシアのネベンジャ国連大使は今回の攻撃で使用した無人機の性能ではポーランド領内に到達しないなどと反論しました。
各国からはロシアに対する非難が相次ぎ、アメリカのシェイ国連臨時代理大使は「アメリカの同盟国への領空侵犯は意図的であろうとなかろうと、この紛争を終わらせようというアメリカの誠意ある努力を軽んじるものだ」と述べました。
また安保理に先立って日本を含む40か国以上の代表がそろって記者発表を行い、深刻な懸念を共有するとともにポーランドへの連帯を示しました。
あわせて読みたい
-
-
-
NATO 欧州東部の防空態勢強化へ ロシア無人機“領空侵犯”で
-
-
-
-
トランプ大統領 “プーチン大統領への我慢 限界に近づく”
-
-
-
-
ロシア無人機 ゼレンスキー大統領 “意図的に侵入させた”
-
-
-
-
“ロシア無人機 領空侵犯で国連安保理緊急会合へ” ポーランド
-
-
-
-
ポーランド ロシア軍無人機の残骸見つかる NATOの対応が焦点
-
-
-
-
カーク氏銃撃 22歳の容疑者 事件の前にカーク氏への嫌悪感示す
-
-
-
-
イスラエルとパレスチナ 2国家共存支持する決議案が国連で採択
-
-
-
-
トランプ政権 G7各国にインドや中国への関税引き上げを要請
-
-
-
-
降り注ぐドローンと、シェルターの日常【キーウ取材メモ】
ウクライナへの無人機攻撃を強めるロシア。攻撃のなかキーウ市民には疲労感が広がる。侵攻から3年半、キーウの取材記です。
-
-
-
-
テロを支えるマネーの闇 9・11同時多発テロ事件から24年
2001年に起きたアメリカ同時多発テロ事件から24年。こうしたテロや犯罪に流れ込むマネーはいまも途絶えることがない。
-
-
-
-
ネパールで若者不満爆発 批判高まる“ネポキッズ”とは?
多くの若者が政府に対する抗議デモを行い、首相が辞任する事態となったネパール。いったい何が起きているのか。
-