DeNA・佐野恵太が先制の適時二塁打「ファーストスイングから良い感覚で打つことができた」 6年連続130安打へカウントダウン
(セ・リーグ、阪神-DeNA、20回戦、9日、甲子園)阪神が成し遂げたリーグ制覇の余韻が残る甲子園で、DeNAの攻撃陣が畳みかけた。打線がつながったのは二回だ。試合前時点で防御率2.04の村上に対し、4番に座るオースティンが左中間フェンスに直撃する二塁打で口火を切った。 続く佐野は1ボールから甘く入った2球目の直球を逃さず、右中間に運ぶ先制の適時二塁打。「ファーストスイングから良い感覚で打つことができた」と納得顔で振り返った。この回は投手のケイにも2点二塁打が飛び出し、一挙3点を先行した。 佐野は今季チーム最多の123試合に出場し、主に中軸で打線を引っ張ってきた。試合前時点でシーズン128安打。球団では1999年の駒田徳広に次いで6人目となる6年連続の130安打が目前に迫っていた。 前半戦に苦しんだ強みの打線は8月に息を吹き返し、ともにリーグトップの打率.271、38本塁打を記録した。好調を維持する1番の蝦名が得点源となり、佐野や筒香が走者をかえす役割を担った。 主将の牧が故障で戦線離脱する中、前任のチームリーダーは「最終盤にきているので、何とか打線として機能できるように頑張っていきたい」と責任感を示す。シーズン佳境でも変わらず、背番号7のバットは頼りになる。(鈴木智紘)