【DeNA】ケイが自援護含む7回0封で阪神戦初白星
<阪神0-3DeNA>◇9日◇甲子園 DeNAが甲子園を沈黙させた。7日に阪神がリーグ優勝を決めてからの初戦となったこの日。ベストメンバーで臨む王者から先手を奪った。 【写真】阪神対DeNA 7回裏阪神2死、ケイ 2回、オースティンと佐野の2者連続の二塁打であっさり先制に成功。さらに1点のリードを得た2回、2死二塁から京田が申告敬遠されて2死一、二塁。投手のアンソニー・ケイ投手(30)が打席へ。フルカウントからの6球目、外角高めの直球に詰まりながらも押し込んだ。前進守備の中堅・近本の頭上をわずかに越える2点適時二塁打。試合前まで打率0割9分7厘だったが、今季初打点となる一打に、二塁ベース上で両手を掲げて喜んだ。 投げては阪神打線を寄せ付けず、三塁を踏ませない投球で7回3安打無失点、無四死球と快投した。 ケイは試合前までで対阪神は通算0勝4敗。今季に限れば6試合で防御率0・68と圧倒的な数字で相手打線を封じ込めていたが、味方の援護なく0勝2敗に沈んでいた。 しかしこの日は自らのバットで2点をもぎ取って“自援護”。球団の外国人左腕では04年と05年のセドリック、04年のマレンの7勝を上回って史上最多となる8勝目を挙げた。さらに防御率も1・83と1点台をキープ。09年中日チェン・ウェイン、15年広島ジョンソン以来、リーグ史上3人目となる外国人左腕防御率1点台も見えてきた。 8回はローワン・ウィック投手(32)、9回はここまで22セーブも、不安定な投球が続いていた入江大生投手(27)ではなく、伊勢大夢投手(27)が締めた。 これで今季は6勝12敗2分とし、リーグ制覇した阪神に8月28日から2連勝を収めた。