(近況報告など)
・小さい居場所をやっているが(登録は20人、来る子は10人くらい)、元気になってきたせいか、学年が変わってかなりの子が学校に復帰(5~6人)したが、最近落ち着いた。
行ったけどすぐリタイアした子、別室登校の子、学校と居場所を併用する子など。いざ行ってみると現実は厳しく、苦戦している。同じクラスの子が2人相談に来た(担任の先生の問題)。
・細々と会を続けている。最近少し参加者が増えている(7~8人)。当事者の人の話が参考になる。説得されることが嫌だとよくわかる。本人はよく考えている。親子のやりとりは難しいが、いい感じで話せるときは、はたらきかけなどがないとき。応答はしているけど、相手を変えようとはしてないというとき。
・4月20日の内田さん&下村さんの子どもの人権に関する講演会は40人くらいの参加があった。質問が多くて(シューレの性加害の問題)、話が尽きなかった。直接関わりがない親は関心がない。シューレOB、OGも意見はふたつに分かれる(加害者は悪いけど、奥地氏は悪くない。昔のことで済んだことという考えの人もいる)。昔、「シューレの暴露本を書こうかな」と言っていた会員もいたとのこと。子どもたちの中に冷めた目で見ていた子どももいたのかも。今後もこの集まりを続けていこうと思う(顔の見える世話人さんと問題意識を共有して)。中野で親の会・フリースペース・親の会をやっている方と一緒に開催することになった。7月21日(月・祝)の予定。
・内田さんの講演会でとても勇気づけられた。イーズホームエデュケーションの会員の方も2名講演会に来られていた。イーズホームエデュケーションの会員向けメールに、内田さんの講演会に参加した保護者の感想が記されていた。
うちの子どもは葛飾シューレ中の OB だが、保護者として見てきた内部の様子からは、東京シューレとシューレ学園は別団体だから関係ないということは納得がいかない。シューレ学園も東京シューレの性加害について発信を何もしないのは違和感だ。確保法成立の頃、奥地氏が自民党と深く関わっていたことを思い出す。近況としては、佐倉の親の会、ネモの親の会、船橋の会に久々に参加した。船橋の会はお父さんが多かった(7人中4人)。親の会に参加し、参加者のお話を聞いたり、自分も話したり、記憶を新たにしたり考えたり、とても必要な時間だなと改めて感じた。(子供の不登校からいくら時間が経っていても)
・例会はやっているが、60~70代の人ばかり。下村さんのシューレ性加害事件の資料をみんなで読んだ。とてもわかりやすかったという意見。これからどうしたらいかということに軸足があって、よかった。昔いじめにあったという話をしてくれた方がいた。死刑制度の話など、いろんな話をしている。自分のことを話せる場所はいいと思う。
・親の会はたまにやる感じ。4月は10人弱。問い合わせも来ているが次が決められない。性加害の勉強会もしたいと思いながら、なかなかできない。セーフガーディングの勉強会に参加。自分の運営する居場所に甘さがあったと思う。ボランティアに研修を受けてもらう、などもしていなかった。トラウマに関する本を読んでいる。自分も虐待をされて育ってきた部分があるんだなと振り返りの時間があった。
・下村さんの資料、自分が意識していなかった被害者の方の思いや、これから先どうするかという視点があってよかった。地元では性暴力の話は少なくて、耳に入らないだけだと思うが明るみになっていない。昨年度、島根県フリースクール等ネットワークができたので、居場所の安全について取り組みたいという意見を出したら、県が雛形を出してきた。今年の会合でも、子どもの権利について働きかけていきたい。地元では行政が不登校についてやっと目を向けてきた(毎年100人くらい増えている)。行政が親の会を作っている。スクールカウンセラーが相談会も始めている。
・親の会は参加人数が減ってきた。ベテランの方が自分の体験をたくさん話して、「そのままで大丈夫」とおっしゃるが、まだまだ不安の大きい新しい方にとっては受け入れづらいところがある。居場所の問い合わせが多いが、中学生以上の子のニーズと合ってなと感じる。親の気持ちが先行している気もする。行政と対立したくないという人たちが多い。自分の会はそういう人たちに嫌がられている感じがする。通信制高校のあり方について、県教委に話しにいく。
いちごの会(15歳以上の子どもを持つ親の会)に公立通信制高校生がきてくれた。15分遅れると授業が受けられない。レポートも厳しい。学び直しの高校と言いながら、そこでまた蹴落とされるということがあるのでは? いじめ、不適切保育、不適切指導について訴訟を起こしている人と活動をしている。
・島根の「カタクリの会」の通信がとてもよい。「モモの部屋」では3つの集まりを開催している。新しい人が訪ねてきてくれる。杉並の地元の親の会などとつながってきている。「ひきこもりと不登校の多様な生き方を考える会」には当事者4人、父親3人、母親が8人の15人参加。
・文科省の不登校対策(学びの多様化学校など)は、応募者が多く選考条件が結構厳しい。転居して応募して落ちる子が出ている。不登校エリート校ができていくかもしれない。不登校の子どもたちが分断されていく。文科省の不登校支援で学校や教育委員会に採用された専門家(スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカー、教育支援員など)と学習会を始めた。その方たちの話によると、行政は本質的には何もわかってない。1年契約で報酬もよくない。職種によっては最低賃金で、長期の休み中は賃金が出ないし、残業手当も出ない。大人が生活できる収入は得られず、不安点な職場。体制もきちんとしてない。先生たちはよそ者扱いをする。生徒は別室登校なので様子がわかっているが、支援員は三者面談に呼ばれない。やめていく人が多い中で、残るのは退職教員。
・不登校特例校の教員をしている人が「こういう学校を学校の外に作っちゃいけない」と言っていた。「今の学校が不登校特例校(多様な学び学校)のように変わるべき」。
・親の会では不登校を経て通信制高校に入ったけど行けなくったという相談が最近、多い。運営しているフリースクールでも、会員が通信制高校に進学してもストレスフルなことが多いようで、フリースクールを併用することを親が認めて、それでなんとか頑張っている会員も何人かいる。
(一般社団法人「リアン」のオンライン講演会・「発達障害」という診断の問題・米田倫康さんを聞いて…)
・不登校になると、学校から受診を勧められて精神薬を投薬されている。普通に社会生活を送れていた人が、長年、精神薬を飲み続けた結果、認知症のような症状を示している。抗コリン作用の薬は毎日飲み続けると脳が萎縮すると聞いた。
・ADHDの薬(コンサータ、ストラテラなど)を子どもをおとなしくさせるために投薬するのではなく、人手を増やしたり、教育環境を変えたりして社会的障壁を取り除くことが先決と、国連子どもの権利委員会は勧告している。幼稚園の年齢でもコンサータを飲ませている。乳児院の子に飲ませている(1歳7ヶ月)という例があった。神経細胞が伸びている途中の子どもに投薬するのは危険。
・グレーゾーンでも薬は出す。学校の先生が「薬を飲ませてから登校させてください」と言うケースが増えている。
・子どもたちへの調査によると、ADHDの薬を飲ませられている子が、薬を飲む前の状態に戻りたいと言っている。周囲の都合で飲ませられている。
・親の会で、学校の先生から「心療内科で診察を受けるという手もありますよ」と言われたという話を複数の人から聞いた。そう言うように指導されているのでは?
・「睡眠導入剤は気絶させているだけで、ちゃんと眠れているわけではない」と講演会で聞いたのが印象的。
・「発達障害」と診断されると親は自分の子育てが原因ではないとホッとするけど、どう対応するかという新たな別の不安が出てくる。
・専門家に受診し、投薬に頼って安心するのではなく、親の会など共通な体験をしている身近な人が話を聞いて受け止めることが必要。子どもにとって最善の利益は何かを考え情報交換をして、市民が賢くなることが大切。
(フリースクール流山が石井しこう氏の講演会を開催した)
・考え直して欲しい旨、丁寧に伝えたが返事がない。石井氏にまで責任を問うのは行き過ぎと考えているのか? ログハウスシューレの性加害は「不登校新聞」の取材の帰りにも起きている。不登校新聞社としての社会的責任が問われているのに、新聞にはログハウスシューレのことを一切報道せず、廃刊してしまった。
