メガテニストはディストピアでもヘコたれない。 作:はめるん用
メガテンの
二次創作者が
腰をヤる
これがホントの悪魔の一撃、なんつって。ガハハハッ!
学生諸君。
第一次試験の突破、おめでとう。
なにを驚いている?
諸君らは私が用意したMAGコートの利用に関する手続きを全て滞り無く完了した。
言ったはずだ、それはこれから始める選抜試験で使用するものであると。
だからこそ、予め申請を済ませて着用して身体に馴染ませておくようにと、教官らから諸君らへと通達があったはずだ。
必要だから指示をした。
必要無ければしなかった。
故に、今日までの学校での成績がどうであろうと、ヨモツイクサ相手の戦闘でどれだけ活躍していようと、この場にいない候補生は今回のコロニー浄化作戦に参加する資格は無い。
当然だな。
この程度の命令すら実行できないような無能に重要な任務を任せられる道理はない。
諸君らも理解している、こととは思うが我々が行うことになる強行偵察任務でどれだけ正確な情報を収集できるかで部隊の損失は大きく変わってくる。
場合によっては我々軍人だけでなく非戦闘員である民間人にまで被害が及ぶこともあるだろう。
あぁ、いまの言葉を聞いて日本帝国軍人の矜持だの責任だのと言った理由で民間人に犠牲者など出さない……などという無責任なことを考えた阿呆はいますぐこの場から立ち去るように。
ふむ、いないな?
よろしい。
ならば私も安心して話を進めることができる。
偵察任務において主観的な価値観、感情論、個人的理想などと言ったモノは邪魔でしかないからな。
なにを不思議そうな顔をしている?
先ほども言ったように我々に求められるのは正確な情報であって、かもしれない、だと思う、そんな気がする……そんな個人の感想でしかない情報などクソの役にも立たんのだから当たり前だろう?
前置きはこれぐらいにして本題に入ろう。
まずは戦力評価試験を行う会場についてだな。
これも教官たちから事前に聞かされていると思うが、会場となる戦闘区域は3箇所用意されている……が、正解はひとつだけだ。
まず諸君らは正解の会場に辿り着くところから始めなければならんというワケだ。
ヒント?
そんなモノはないが?
教官たちにも知らせていないぞ。
そもそも偽の会場があることすら教えていないからな。
なにを驚いている。
我々はこれから未知の領域に先んじて踏み込むのが役目であると理解していないのかね?
偵察部隊が動くより先に正しい情報が揃っているのであれば、わざわざ偵察部隊など動かす必要など無いだろうが。
次。
合否判定について。
まぁ、これはそれほど難しくない。
サガミ大佐殿の許可を得て必要数、伍長の階級章を用意したのでそれらをここに……学校まで持ち帰ること。
それだけだ。
うん?
あぁ、そうだ。
諸君らの任務はそれを探すことだ。
こちらはヒントを用意している。
会場は教えないのに合否判定に使う階級章については教えるのか、とでも言いたそうな顔をしているな?
目的が違うのだから扱いも違うに決まっているだろう。
現地で得た情報を整理し、分析し、判断材料とし、より価値のある、必要とされるモノを確保するため行動する。
集団ではなく少人数、あるいは個人で活動しなければならんのだから、現場の判断というヤツがどうしても必要になるからな。
そうそう。
ヒントを用意したとは言ったが、それら全てが本物とは言っていないからな?
騒ぐなひよっ子ども。
いい加減理解しろ。
貴様らの頭は飾りか?
偵察部隊は情報を与える側の人間であって、情報を与えられる側の人間ではないのだよ。
誰かのお膳立てが無ければ働けないというのなら、そもそも偵察部隊に志願することが間違っている。
おや、どうなされましたかな教官殿?
それでは『生徒』たちに対してあまりにも理不尽である、と?
よろしい。
ならば教官の皆様方が率先して未踏領域の調査をなされば問題は解決でありますな。
何故、そこで驚かれるのでありますかな?
可愛い教え子たちを面倒や危険に晒したくないのでありましょう?
ならば、教官殿たちで全ての危険を引き受け、全ての情報を掻き集め、それらを安全な所へ待機させておいた教え子たちに渡して持ち帰るように指示すればよろしいでしょう。
もちろん小官は一切それらに関与しません。
他人の手柄を横取りするような真似は自分の趣味ではありませんので。
どうなされました?
何故、そこで黙るのでありますか?
教え子たちのことが大切なのでありましょう?
この程度の条件ですら理不尽であると意見しなければならんほど生徒諸君のことが可愛くて仕方ないのでありましょう?
ならば、常に戦死の危険が伴う威力偵察任務など到底認められるものではありますまい。
ならば、教え子たちに代わってその命を国家貢献のために捧げることなど造作もないことでありましょう。
なぁに、心配は無用であります。
こんなこともあろうかと、各方面に事前に許可を得ておりますので。
なんの許可を、と?
もちろん、今回の戦力評価試験の内容について、たったひとりでも教官殿から不満の声が上がるようであれば────是非とも、小官に偵察部隊についてのイロハを教えて下さるようお願いするための許可であります。
えぇ、もちろん机上ではなく戦場で。
未熟者である小官は口出しも手出しも決してしませんので存分に豊富な知識と経験で任務を遂行なさって下さい。
心配は無用であります。
これでも実戦経験だけはそれなりにありますので、眼の前での人死にも慣れたものでありますので。
手遅れになった部下を自分の手で介錯したこともありますからな。
どうなされましたかな?
この程度、驚くようなことではありますまい。
あらゆる状況が不明の領域でヨモツイクサと戦うのでありますから、人間側にとって不都合で不条理な出来事など当然の権利のように襲い掛かってくるに決まっているではありませんか。
なので、教官殿たちが率先してそうした危険を引き受けてくれるというのであれば、小官も安心して戦場を歩けるというものであります。
…………はぁ。
予定通り進めても構わない、と。
わかりました。
では戦力評価試験について説明を続けさせていただきます。
それとは別に、皆様方の熱意と護国報恩の精神には大変感銘を受けましたので必ず報告させていただきますが。
えぇ、必ず。
さて。
説明を続けよう。
諸君らに臨機応変な判断を求めるからには、こちらとしても時間的猶予をそれなりに用意するぐらいの配慮はしなければならんだろう。
なので、戦力評価試験のタイムリミットは72時間と設定した。
仮に、だ。
あくまで例えでしかないが、現地の活動に8時間、一時撤退して情報整理に8時間、休息と次の準備に8時間、そうした時間の使い方をしても3回は挑戦できる。
繰り返すが、コレはあくまでこうした時間配分の仕方もあるという話であって、必ずしもこのようにバランスよく時間を使うようにと指示しているワケではない。
別に個人単位で挑戦することを止めはしないが、一応6人小隊での挑戦を想定しているのでな。
どうしても個人差による時間配分の適切な使い方は変わってくる。
こればかりはどうしようもない。
精神論だけで押し切るにも限界はあるし、24時間休み無く活動して錯乱した頭で建物の屋上から落下などされても困るからな。
そういうことだから、個人の働きを無意味とは言わないが……そもそも軍隊というものは集団としての力を、チームワークによる目標達成を前提とした組織だ。
なので必要数の階級章を確保した、あるいは情報を手にしたときに他者に譲ったとしても構わない。
と、いうより余計に確保して他チームの邪魔をするような真似をしたら軍人として正式に処罰するからな?
当たり前だ、今回の戦力評価試験はコロニー浄化作戦という大規模侵攻作戦の一部として行っているのだから、それに参加した時点で諸君らの扱いは学生でもなければ候補生でもない戦闘員として扱うに決まっているだろう?
ま、こんなところか。
あまりに長々と説明しすぎると本試験の目的と離れてしまうからな。
あぁ、いや。
大事なことを忘れていた。
タイムリミットは72時間と言ったが、12時間ごとに条件は悪化するのでそのつもりでいるように。
もちろん具体的な内容については教えてもらえるなどと甘えた考えのバカはいないな?
これは威力偵察部隊の選抜試験なのだから、いくら諸君らが学生とはいえ、もちろん戦闘も想定しているだろうし問題は無いな?
だからこそ事前にグレードの高いMAGコートを貸出したのだし、まさか身体に馴染ませておくよう指示したのにも関わらず後生大事に飾っておいた間抜けはおらんよな?
まぁ、さすがに最初の6時間ぐらいは多少の手心を加えるが。
では、説明はここまで。
試験開始は本日、帝国標準時ヒトフタマルマルとする。
うん?
そうだな、あと2時間後には開始だな。
それがどうした?
貴様らの予定や都合など
直ちに対応しろ。
それができないなら諦めろ。
あぁ、それと……この戦力評価試験による人員選抜は概ね“30名前後”を想定しているから、各自、情報の取り扱いには充分注意することだ。
次のタイトルはどうしようかな……。
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VS 新設シキガミ部隊候補生
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VS 臨時編成F8492特殊兵装戦闘団
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適当でいいんじゃね?