メガテニストはディストピアでもヘコたれない。   作:はめるん用

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ついに100話まで続いてしまったが文字数で考えればまだ20話ぐらいだから大丈夫だな!

なにが?


カジュアルプレイヤー:2

 手紙の内容によるとご指名は俺ひとり、どうやらマモルとホノカはお呼びでない……というより、知らされていない可能性のほうが高いかな?

 先の任務で正式に部下として配属されてるから、リュウドウ様も深く考えずにそのままオマケとして、みたいな。それはそれでふたりを蔑ろにされてるワケでムカつくが、そのぶんマークが甘いと考えれば万が一のときに別行動してもらえるから良しとしておこう。

 

 ヨウイチくんとアキラに関しては教官役の真似事をしていると言っていたし、学生側もある程度面識があるからわざわざ喧嘩を売る必要もないのだろう。このふたりのコンビなら学園ファンタジー作品の実戦経験者タイプの先輩としては申し分ないだろうし、良好な関係を築けているんじゃなかろうか。

 ま、ふたりから見た生徒たちは戦闘員としてイマイチという評価のようだが……例え現段階で赤点だとしても、将来性という部分でも評価される権利を持っているのが学生というものだ。いうて俺だって前世では普通の一般人だったのに何故か流されて特務少尉とかいう謎の成り上がりかましてるし。

 

 

 仕方ない、ここは子どものお遊びに付き合ってやるのも大人の甲斐性──ではあるものの。甘い対応だけじゃなく、辛口に引き締めるべきところはしっかり整えておかんとよろしくない。 

 

 

 神社までの道案内はアキラにお願いするとして、マモルとホノカはヨウイチくんに施設を案内してもらいつつ頃合いを見て後詰めを頼むとしよう。多少のヤンチャは大目に見てやるのも悪くないが、熱くなり過ぎて周囲への被害はもちろん生徒自身の大怪我にも繋がりかねない無茶をするようなら問答無用で制圧する必要があるからな。

 あとは生徒たちのキャラクター次第、か。俺のテンプレノートによる推理では、ホシはおそらく単独犯ではなく複数人のグループによる犯行だろう。熱血キャラ、喧嘩好き、自信家などの生徒たちが提案したモノを真面目くんや委員長キャラの子たちが好奇心に負け押し切られて事に及んだ可能性が高い。うーん、なんかメガテンっぽくねぇな? どっちかっていうとこの手のアオハル要素はペルソナが担当する部分じゃないの? 

 

 こう……好きだった女の子からの手紙が机の中に入ってて、放課後に呼び出された場所で待ってたら、顔を赤らめた女の子がやってきて、そのまま内側に潜んでいた悪魔が肉や皮膚を突き破り猟奇的な笑い声を上げながら襲い掛かってきて、そのタイミングで悪魔召喚プログラムを使ったバトルシステムのチュートリアル開始ぐらいやったほうがメガテニストも「お~、やっと始まったか~」ぐらい言ってくれるんじゃない? 

(大いなる偏見)

 

 

 ◇◆◇◆

 

 

 と、いうワケで。

 

 アキラに案内してもらい神社のある場所までやってきたのだ! ……おぉ。記憶の中にあるソレと変わらない、ほどほどに長い石段と朱色の鳥居、そして左右を固める森。これはいい神社だ。いかにも神社って感じの神社じゃないか! 

 

 

 …………。

 

 

 …………。

 

 

「少尉、大丈夫ですか? へ? 石段を登るのが大変そうだって……アンタ、前に一緒に戦ったときだってあれだけ跳び跳ねておいてこんなの面倒がらないでくださいよ。さぁ、せっかくの生徒たちとの触れ合いですからね。イイ感じに遊んでやってください」

 

 

 ハッハッハッ! 特務少尉が任されてやろうッ! 

 

 ふぃ~、なんとか上手く誤魔化せたな……。ここにいたのがアキラで良かった、たぶんマモルやホノカだったらもっと面倒なことになってたかもしれん。

 

 

 ピクシーさん? 

 

「うーん、これは実にイイMAGね! アマラ経絡とは真逆な感じ? アンタ、サポートはしてあげるけどアタシたちを呼び出したらダメだかんね? わかってるでしょ、実体化のレベルが全然違うわ」

 

 でしょうね、姿の見え方も声の響き方も実にクリアになってるもの。

 

 なーほーね? そりゃいくら俺が気に入らないからって毒づいたところで平和に統治され運営されている事実は事実なんだから、そこで生活している人が祈りを捧げればプラスの感情で良質な生体マグネタイトが生成されるのも納得か。

 この区画で“生きている”人たちはそれなりの幸せを手にしてるし、それを実現したのはリュウドウ様であることからは目を背けないで認めないとダメダメってコトね。そもそも民間人の生活をあまり知らない俺が好き勝手にモノを言うのが間違っているのだろう。

 

 だからといって俺自身の考え方を改めるかどうかは別の話だがな! いや、普通に無理だってそれは……。このクソみたいに矮小な人間性があるからこその俺だし、だからこそ今日まで正気でいられたんだぜ? 平和な世界を見つけたらお前はもう用済みね~なんて言えないって。やっぱ人間なら等身大の自分を愛してあげないとダメでしょ! 

 

 

 で。

 

 

 俺はそんな愛すべきドロッドロの人間性を秘匿したまま境内の真ん中でこちらを睨んでいるイケメン侍の前で格好を付ける必要があるのか。

 悪魔を召喚していたりとかは──しないか。だが油断ならんぞ? だってめっちゃMAGの光がキラキラしてるもの。ま、眩しい……ッ!! 仲魔を頼りにMAGの力で生き延びてきたこの俺が、この地に溢れるMAGの輝きで“わからせ”を体験した程度で怯むなんて……ッ!! 悔しいッ! わからせの使い方コレあってる? ちょっと自信ねぇな……。

 

 

 まぁ、いいや。隠れているつもりで全然気配を消しきれていないギャラリーたちも興味津々って感じだし、ここは真っ向から負けん気を受け止めてみようじゃないのッ! 

 でもまずはtalkからね。アイサツは大事だから。向こうは斬りかかってくる気マンマンみたいだけど。これアレか、間合いギリギリで回避したら「ほぅ……いまのを避けてみせるか……」とか言われるんだろうか?




もしかしたらお忘れになっている読者さんもいらっしゃるかもしれないのでもう一度宣言させていただきますが、作者は頂いた感想を読んで「なるほどッ!」と思ったことはガンガン取り入れるスタイルです。
今後自分で執筆&投稿する予定がある方は、自分でつかいたいネタなどをうっかり呟いてしまわないようご注意下さい。まぁ作者としては多角的な視点からのご意見があったほうが楽なんですけどね。自分だとマジで違和感わからないので。

今後も暇なときにチラチラと読んでいただければ幸いです。キラキラした主人公にはなれない、自己中心的で生き意地汚い特務少尉をこれからもよろしくッ! 人格者ムーヴさせちゃうと気軽に地獄に放り込めないからね、仕方ないね……。
(外道作者)
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