メガテニストはディストピアでもヘコたれない。   作:はめるん用

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アンサング:10

 さて、これから確実に良くない意味合いのフラグが待ち構えている動力室に向かって進んでいくワケなのだが……まぁ、閃光弾だけじゃあ心許ないと思うのですよ俺は。

 

 つーことで。

 

「くれぐれも生身で発砲しないように気をつけてください。MAGコートやデモニカスーツのパワーサポート無しでは人間の手首など簡単に砕けます。もちろんそれに見合うだけの威力は保証しますが」

 

 人造超力兵ちゃんたちから予備の拳銃を特務少尉権限で快く譲ってもらっちゃった☆

 

 拳銃……うん、まぁ……拳銃というカテゴリーでいいのかなコレ……? サイズも重量感も半端ねぇンだけど。それだけ強力な武器ということでもあるし、持ってるだけでも安心感は違うけどね。

 あとはヨモツイクサやテロリスト連中はともかく、悪魔との戦闘でコイツをどこまで信用して立ち回るかだな。物理反射、あるいは銃反射を警戒しなきゃならんのがマジで悩ましくてリアルタイムでハゲ散らかしそう。

 

 まぁいい。

 

 いや良くないけど、立ち止まってウンウン唸ってるだけじゃあ事態は好転しないからな。動力室に向かいつつ、とにかく注意深く周囲を観察して逃げるための口実を死に物狂いで発見しなければならんのだぁッ! 

 

 それはそれとして、トークによる情報収集はちゃんとやっておこう。悪魔の存在について擦るような発言にさえ気をつければ、彼女たちは有益な情報源として活用できるんだし。

 一番気になるのは、やっぱ動力室にあるであろう『動力』がなんなのか。原子炉的なサムシングだった場合、部屋に入った瞬間ピンチになるかもですわよ? 生存者がいる可能性が高いって言ってたし、さすがにそこまで極端な危険物は無いと思いたいが。

 

「一般市民にはエネルギー結晶体の集積炉であると公表されていますが、実際に稼働しているのは日本帝国魔導院が開発した“MAGパッケージ”という装置です」

 

「デリケートな装置で取り扱いには細心の注意が必要らしいですが、決して危険な装置ではないそうですよ? しかも量産が簡単らしく、適切に管理すれば50年は使えるという優れものだと聞いています」

 

 へー、そいつはまた便利な装置じゃないの。特にとある知的生命体から効率よく生産される感情由来のエネルギーを管理次第で50年も搾り取れる装置とか、いったいナニがパッケージされているんですか? 

 

 

(薄暗いしなんかジメジメしてるし、土の中よりはマシだけど早くここから出たいわね~)

 

(こんだけMAGがありゃ集中すればブフダインも……さすがにまだムリか)

 

(あぁぁの壁ぇぇ! イィィィイ素材使ってェェるなぁぁぁぁッ!!)

 

(こんぺいとうたべたい)

 

 

 仲魔は誰も興味ないみたいだから考える必要はないな! ヨシ! 

 

 

 ◇◆◇◆

 

 

 六ヶ所あるという動力室のうち、最も近い場所へ移動なう。ちなみにカラフルヘアーな彼女たちは境界線でバイバイしてます。

 

 なので、ここからは遠慮なく会話ができるということですハイ。

 

 

「それで? バカ正直に動力室とやらの中を確認するつもりはあるのか?」

 

「民間人にとって安全だということは、テロリストにとっても同じことでしょう。むしろ、人造超力兵が近寄れないことを連中が把握しているとすれば……」

 

 利用しない理由はないだろうな。軍人と人造超力兵を簡単に分断できるんだ、待ち伏せするには最適だろうよ。誰だってそうする。俺だったら待たずに逃げる。

 それに向こうがどれだけの規模で行動しているのかは知らないが、少数精鋭にしろ数の暴力頼みにしろ施設を制圧するならエネルギーの供給源を狙うのは当然だろう。

 

 しかも電力とかじゃなくMAGが生成されてるワケだからな。扉を開けて突入した瞬間マハなんちゃらダインの一斉射撃で歓迎されたりとかもあり得るで? 

 

 

 ────よしッ!! 

 

 マモルッ! 

 

 ホノカッ! 

 

 俺、死にたくないから帰るねッ!! 

 

 

「私もその意見に心から賛成しよう。民間人の安否も気になるが、不確定要素が多すぎる。人造超力兵の暴走についてもな」

 

「それに、正体不明の敵というのも気になります。結局ここまでそれらしい空間の歪み、でしたか? そういったものもありませんでしたし。薄暗いせいで見逃していたとも考えられますが」

 

 比較的リアリストのホノカはともかくマモルまで撤退に賛成しているというのがまた。まぁね、彼女たちも生存者がいるかもしれないとは言ったが民間人が逃げているとは言ってないからね。

 確認したが誰もいなかった、もしくは説得力のある言い訳としては……そうだな、通路が破壊されていて通行できる状態じゃなかったとかはどうだろう? ちょうど俺たちがやってきた通路の部分なんかも急激に成長し始めた植物でメキメキと音を立てて変な液体とかプシューっとなってオィィィィッ!!?? 

 

 

 前言撤回ッ!! 危険は承知で動力室に突っ込むぞッ!! 

 

「その意見には激しく賛成だよリーダーッ!!」

 

「こうなると動力室が本当に安全なのかも眉唾物ですねッ!!」

 

 

 動力室が近いおかげか明かりが生きてるのが不幸中の幸いか、これなら全力ダッシュでも転けるリスクは最低限で済むな! これから逃げ込む先のリスクは最高潮なんだけどな!! 

 

 

 お邪魔しますだオラァァァァッ!!!! 

 

 

 

 

 

 

「おや、ここまでたどり着く者がいるとは。ふむ……? デモニカスーツを着用しているということは、キミたちが派遣されてきたという調査隊なのかな?」

 

 

 中にいたのは、なんか勲章ぶら下げた偉そうな若いインテリ風の軍人の男となんか機械を運び出そうとしている青ローブの集団でした。

 

 うーん、これはどう見ても一触即発って雰囲気じゃないな?

 あくまで前世の記憶を参考にした考察だけど、裏切り者の高級将校な軍人がテロリストとナイショの取り引きしてましたって感じかな☆ あくまで考察だよ☆ マジでいますぐ帰りてぇ。

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