「めんつゆは3日で使い切ろう」冷蔵庫の“1軍調味料” 開栓後「美味しく安全に食べるために」メーカーに聞く理由とおすすめレシピ
そうめんを食べるだけでなく、玉子焼きにちょい足ししたり、煮物に入れたりと筆者の家の冷蔵庫の使いやすい位置に鎮座する一軍調味料の“めんつゆ”。ふとパッケージ裏を確認した時、そこには「2〜3日以内を目安にお使いください」の文字。違うメーカーも確認するとこちらも「開栓後はお早めにご使用ください」の文字が。どういうことなのか、メーカーの担当者に聞きました。 【写真を見る】「めんつゆは3日で使い切ろう」冷蔵庫の“1軍調味料” 開栓後「美味しく安全に食べるために」メーカーに聞く理由とおすすめレシピ 「つゆ類は塩分が低い商品のため、開栓後はあくまでも目安として2〜3日とさせていただいています」 そう答えてくれたのは醤油だけでなくめんつゆも製造・販売する広島で創業110年以上の老舗「川中醤油」社長の川中康三さんです。 パッケージに記載のある”賞味期限”はもっと長いのに3日とは驚きです。「賞味期限とは、「未開栓」で、ラベルに記載された方法で保存した場合に美味しく食べられる期間のことです。開栓後は、保存方法や、保存環境が異なると想定して、あくまでも目安として2〜3日としています」 実際にどんな変化が起こるのでしょうか。 ■麺つゆを3日で使い切らなかった時の変化とは 川中さんは「開栓後に長期保存をすると味の変化が起こりやすく、保存の仕方によっては微生物(菌)に汚染される可能性があります」と話します。その上で。 「通常であれば、色が濃くなり、風味が悪くなる程度なんですが、汚染されて腐敗すると、白濁や異臭がしたり、ガスが発生して発泡したりすることもあります」 あくまでもメーカーとして食の安全を守るため、「どんな環境でも大丈夫」と保障できるのは3日ということです。川中さんは続けます。 「開栓後要冷蔵1〜10℃としていますが、冷蔵庫の中の状態や使い方によっては適切な温度(1〜10℃)での保存ができていないことが考えられるため、あくまでも目安として2〜3日とさせて頂いています。」 では、余っためんつゆを”大量消費”できるレシピを教えてもらいました。 ■余っためんつゆを使った簡単レシピ 創業110年以上の老舗「川中醤油」。社長の川中康三さんに余っためんつゆの、その他の使い方を聞きました。 【カボチャのめんつゆバター煮】 カボチャ…300g、バター…15g、めんつゆストレート…60ml (1)カボチャは3cm角に切り耐熱容器に入れる (2)耐熱容器にめんつゆとバターを加え、ふんわりラップをして電子レンジ600Wで5分加熱 (3)一度取り出して全体を混ぜ、もう一度ラップをして600wで2分加熱 (4)カボチャに火が通ったら完成(串などを刺してみて固い場合はさらに1〜2分加熱)
川中醤油社長 川中康三さん 「めんつゆだけで調理すると、優しい味に仕上がるので副菜として、お弁当のおかずとして助かります。めんつゆの賞味期限については、驚かれることが多いので、この機会にぜひ正しい情報を知ってもらえればと思います」
中国放送
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