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【続報】DEITY THEOS(B帯)アップデートリリース!…しかし注意点あり

前回の記事から進展がありました。
個人の一声でここまで動くとは驚きでした。まずは具体的に動いて頂いている方々に感謝申し上げます。
とりあえず現時点でのそれぞれの流れを書留めましたので、お時間ある方はお読み頂ければ幸いです。
アップデート情報も載せてありますので、お持ちの方はご覧ください。

国が動いた…メーカーも!

問い合わせ直後から、総務省側の判断で各所への働き掛けが行われていたとの事で、販売・レンタルの一時見合わせと、電波法に沿った仕様への変更が進められておりました。
技適の申請は取り直しなのかな?など気になるところもまだありますが、ひとまず全回収や全撤退などといった騒ぎには発展せずに済みそうで安心しました。

各所の対応

・総務省
9/4に最初の問い合わせをしました。
その際に感じたのは、技適が通っている機材は全て125kHzステップである事が大前提でお話されているんだなという事でした。なので序盤は話が噛み合わないところもありつつ、徐々にお互い状況の擦り合わせが出来ていった感じでした。
つまり、100kHzステップという、総務省からしたら存在し得ないイレギュラーな製品に対して、法の解釈をどうすべきなのかは100%断言出来ないといった感じでした。
というのも恐らくですが、本来であれば125kHzステップでなければそもそも通るはずのない技適が通ってしまった事に問題があった可能性があるのだと思います。
それは別として、技適が通りつつ何故か100kHzステップで使えてしまう製品が現にあるのです。
つまりどこかに不備があった事は明確ではあるものの、何故イレギュラーが存在してしまっているのかまでは明確な事は言えず、とりあえず125kHzステップ以外の周波数での使用は法に抵触しますとの旨お知らせ頂きました。
その後、主にシステムファイブとDEITYに働きかけを行い、健全な状態への移行を進めている、という感じでした。

・システムファイブ
同じく9/4に初めての問い合わせをしました。
「総務省からこの様な回答を得たのですが…」と投げてみたところ、即事実確認に取り掛かり次の日には販売の一時停止措置、総務省、DEITYとの連携を図り、私との連絡も主にシステムファイブが行う流れとなり、ほぼ毎日の様に情報共有させて頂きました。黒子に徹すると仰っていたので名前を出す事はございませんが、本当にご尽力頂きありがとうございました。
毎日のやり取りの中で、言われてみればそうだなと気付く面もありました。
それは技適の種類でした。
具体的にはDEITY THEOSの中でも、DBTX、DXTX、DLTXの3つの製品について、それぞれ技適を取った機関が違う事。そして海外相互認証制度というのが関係しているのではないかという事でした。
簡単に言ってしまえば、海外製品の国内販売に向けての技適審査の簡略化、といったところです。
これに関しては、初めて知ったのでまだ記事にできるほど調べられておりませんが、恐らくこれが原因だったのでは…と想像しております。
話を戻すと、DBTXの技適と、DXTX/DLTXの技適書類は明らかに違う事が分かります。
数値だけ見ますと、DBTXは100kHzステップ36chとあり、DXTX/DLTXは125kHzステップ30chである事が分かります。
しかしながら製品はいずれも100kHzステップの36ch仕様との事。
DBTXについては100kHzで開発、申請、販売という事かなと思いますが、DXTX/DLTXに関しては技適取得後に変更された可能性がある。或いは技適そのものに不備があったのではないか?という、ちょっと信じ難いですが可能性として出てきましたねと、そんな話もさせて頂きました。
これに関しましては、ひとまず適法化に向けての話が落ち着き次第、時系列が確認出来たらなと思っております。
ここまでの話をして頂き、本当に感謝です。
また、メーカーへの要望として、国内の電波法に沿った形での仕様になる様に働きかけも行なって頂きました。
アップデートについては、システムファイブで購入された方への告知が既に行われている模様です。(Xで教えて頂きました。情報ありがとうございます)
システムファイブさん、仕事が早い!

・パンダスタジオ
こちらも、9/4に問い合わせをしました。
電話受付だと担当者に繋げられないとの事でしたので、メールを案内されました。
急を要する旨を書けばすぐに連絡が来るとの事でしたが、返事が来たのは6日の朝でした。
その際の回答は、「技適は取れているので問題ないです」との趣旨のみでした。
商品ページに記載のスペックの誤りについてや技適取得の経緯なども聞いてみたのですが触れられませんでした。
また、その後も何度かやり取りさせて頂きましたが、どうにも真摯に向き合っておられないのだなというのが伝わってきて非常に残念でした。
その中で分かった事もあり、パンダスタジオのページに記載されている文章はスペック表含めてAIで作成されたものである事でした。
そしてチェックはしているとしたものの、スペック表には誤りがあり、指摘し続けたところ一部のみ修正し、他は適切な修正がなされませんでした。(前記事参照)
また、技適については総務省に掲載済みの技適番号ではなく、別の番号(210-246251/219-239237/222-255717/222-255716)を案内されました。これについての意図も聞きましたが、明確な回答は得られませんでした。(どうしたらいいの…)
恐らくですが、重複で申請しているのだろうなと思われますが、B帯についてなのかも不明です。
219-239237については技適検索に引っかかるものの、パンダスタジオから提示された資料とは異なり今まで筆者が見ていた資料しか出てきませんでした。

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パンダスタジオから提示された技適情報の一部

最近追加されたものと仰っており、その為技適検索にはヒットせず、パンダスタジオの商品ページにその文章のコピーが画像ファイルとして貼り付けられておりました。
注意喚起についてのお願いもしましたが、まだ販売もレンタルも正式に始まっていない製品については行えませんと、呆気に取られる回答が来てしまいました。
実は2025年の8月25日のリリース情報によりパンダスタジオでレンタル開始という告知を受け、であればと知人がパンダスタジオから借りてくださって、そのレンタル品で検証していたんですよね…。(画像はDLTXですが、DBTXもレンタル出来ました。)

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パンダスタジオ公式サイトより

あり得ないですよね?って返したところ、事実を認める感じではなかったのですがすみませんでしたと…掲載ページについては一旦見れない様にしたとの報告を受けました。悪手ではないですかね…。

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頭隠して…

noteって下書きを共有で見せる事が可能なんですよね。なので前回記事は公開前の9/6時点(つまり最初のやり取り)で共有しておりました。わざわざ見ろとは思いませんが、見てないんだなってのはすぐ分かるものです。一個人とやり取りして頂けているだけでも評価に値するとは思っておりますが、それだけに非常に残念です。
DEITYが今回出したアップデートについても、パンダスタジオからの働きかけにより開発してもらっているところですと取れる様な発言もされておりました。




待望のアップデート

という事でアップデートについてですが、これに関してはシステムファイブの案内を見て頂くのが一番かなと思いますのでそちらをご覧ください。
システムファイブからの購入者へは、ダイレクトメールを送っているとの事なので、ご確認お願いします。
少し内容に触れると、小数点第一位までの表示が小数点第三位までとなり、125kHzステップに変更となります。(DBTX/DXTX/DLTX全て)
国内仕様に沿う形になる様でひとまず安心しました。

アップデート方法はアプリ経由で行う様です。

■ 対象アプリ・製品と更新バージョン
・Sidus Audio:v1.3.30

<THEOSシリーズ>
・THEOS DBTX(送信機):v2.4
・THEOS DLTX(送信機):v1.6
・THEOS DXTX(送信機):v1.3
・THEOS D2RX(受信機):v1.7

システムファイブからのメールの一部引用その1

■ アップデート方法
① 「Sidus Audio」を App Store または Google Play から v1.3.30 にアップデートしてください。
② 「Sidus Audio」で各機器と Bluetooth で接続し、表示される案内に従って各機器のファームウェアを更新してください。
③ 完了後、機器のファームウェアが最新バージョンになっていることをご確認ください。
 確認方法:MENU > SYSTEM > FIRMWARE

システムファイブからのメールの一部引用その2

しかし懸念点も

これで日本のチャンネルプランに合った周波数で使える様にはなりました。
しかし気になるのは、DBTXは100kHzステップで技適を受けている事です。
言い方を変えると、125kHzステップでの技適は現時点では未取得の可能性があります。
つまり125kHzステップの仕様変更は、それはそれで問題なのでは、、と感じました。
これについては現在確認中でして、週明けにでも総務省へ確認したいと思います。(土日に担当者と繋がるなら明日にでも…)
公式発表がまだなので書けない事も多々あるのですが、頂いているお話を読み返しても、これで解決!みんな!やったよ!ってスッキリさせるところまでは書けないなと。。
なのでまだの方は少し待った方が良いかもしれません。それまでの間は、前記事に載せた周波数表を参考に運用してみてください。
ざっくり認識で、機器に技適マークがあっても、ソフトウェアバージョンまでがセットで紐付けされているらしく(友人に教えて頂きました。感謝!)、RF制御に関わる変更が軽微でなければ、新たに技適認証が必要になってくるのだとか。

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技適番号219-249140より引用。ソフトウェアバージョンの記載が確認出来る。

多分こういう事だなと理解はしておりますが、現段階で皆様に明言出来る事はありません。すみません。
システムファイブからはあくまで善意での告知だったのであろうと思われます。かなり協議したのだろうなと想像も出来ます。
但し、アップデートはくれぐれもよく考えて、自己責任でお願いしたいなと、個人的には思います。
ほんと、メール拝見しましたがお手本の様な素晴らしい対応だなと感じました。参考にしたい!

今回の問題点

ここが一番の肝ではありますが、まだ結論は出ていません。
総務省からの回答を待っている段階ですが、明確になるかどうか…期待はしつつ、今後も起こり得る事かもしれませんので注力して見て行きたいと思います。
あくまで予想としてですが、
・海外相互認証制度(MRA)に起因したイレギュラー
・メーカーが途中で改変した為に起きたイレギュラー
大きくこの2つの可能性があるのかなと思っております。
技適の認証機関まで疑ってしまうと、全ての信用信頼が根底から覆りますので、今回の予想では考慮しておりません。
しかしそれでも、細かく想像しただけでかなりのパターンが出てきてしまい、当事者であれば頭が痛くなる事は容易に想像出来ます。
ユーザー視点で書かせて頂くと、「プロ用機器」と称するものに対する技術的な項目の記載は不適切であったとしか言いようがありませんでした。それはメーカーも販売代理店もです。一般的なイメージとして、プロ用機器と書いてあれば一定の安心感や信頼感を保証したかの様なイメージを持たれると思います。しかしながら今回の製品についてはスペックが明確ではなく、なんなら間違った掲載内容もありました。
これはプロの格を落としかねない行為です。
電源入れるまで仕様が分からない様な機材を、プロ用機器として売るのはいかがなものでしょうか。
今一度お考え頂ければ幸いです。

まとめ

めちゃくちゃ雑にまとめると、関係各所全ての認識の甘さが露呈した結果起きた事。という感じだと思います。
メーカーは日本の法律の理解の甘さを、
総務省はMRAの審査基準や書類の確認の不適当さを、
国内販売代理店は技適を鵜呑みにしてしまった事などを、
つまり多段チェックがどこかで行われていれば起きなかっただろうなと、筆者は思っております。
しかしかながら事後の対応は素晴らしいもので、措置としては各所完璧だったのではと思います。(これ、結構大事だと思っております。)
特に、具体的に迅速に動いてくださったシステムファイブさん、非の打ち所のない完璧な対応だったと思います。(忖度なし)
利害関係のほぼ無い(むかし少し買い物したくらいの)個人からの問い合わせでここまでして頂けた事に、改めて感謝申し上げます。

引き続き調査してまいりますので、続報(次こそ完結したい)をお待ちください。

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