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ま、こんなもんで、いっか?

継続は力なり。ブログは続けてるといいことあるのか?

神々の山嶺(いただき)(上・下巻)

2005-06-01 | 最近読んだ本&コミック
「それがそこにあるからさ」
          ― G・マロリー ―

人は何故登るのか?
人は何故生きるのか?

地上で最も高い場所。
体感温度-50℃と希薄な酸素。
吹雪、雪崩、落石、そして「運」。
神に許された者のみが到達できる場所。
神にもっとも近い場所。

世界最高峰 8848m。
英名「エベレスト」、チベット名「チョモランマ」。

そんな山に魅了された男、羽生。

無謀とも思える「冬季南西壁単独無酸素登頂」。
すべてを捨てて挑む。命を賭けて挑む。

エベレストで発見されたカメラをきっかけに
羽生と出会い、そんな羽生に魅了された男、深町。

圧倒的な迫力。ページをめくる手が止まらない。
緊張感、息を呑むラストシーン。

人は何故登るのか?
人は何故生きるのか?

その頂きに立っても答えは無いのだ。
それは誰もが知っている。
ただ、己のため、己の心が欲するままに登る。

「軽々しく人の人生に価値などつけられないが、
その人が死んだとき、いったい、何の途上であったか?
たぶんそのことこそが重要なのだ。」
                  ― N.E.オデル ―

日々、何かに挑戦することに意味があり、
結果がどうであれ、そのことに価値があるのだ。
自分が自分であるために生き、挑戦しつづけるのだ。

この本を教えてくれたかっちゃんに感謝だ。

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3 Comments(10/1 コメント投稿終了予定)

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うむ (かっちゃん)
2005-06-02 16:59:12
長編さを感じさせない迫力だったべ?

獏作品の中ではちょっと異端なので

これを機に獏本を漁るとしくじる人も多いが、

つぼにハマると抜け出せない一人



夢枕獏と聞いて「おんりょうじ」を浮かべたら失格です



漢の死に様は北斗に学べ(笑)
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間違えてるね (かっちゃん)
2005-06-02 17:02:29
「おんみょうじ」だね・・・;



違う神秘で「上弦の月を喰らう獅子」もぇぇで

宇宙論的神秘に触れる事ができて

その人間のちっぽけさに自分をどう捉えるか

考えさせられる一冊です

これはSF大賞受賞してますです
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来週は・・・ (かっちゃん)
2005-06-05 21:24:08
獏さん並にすごいこと予定です(謎
返信する

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