野生イルカ保全 天草市が大手銀行グループと連携し生態調査へ
野生のイルカの生息地があることで知られ、保全に取り組んでいる天草市は、大手銀行グループと連携して生態調査などを進めていくことになりました。
天草市五和町の通詞島の沖合は、野生のミナミハンドウイルカの生息地として知られ、船の上から間近で見られる「イルカウォッチング」が人気です。
天草市はイルカの保全に向け、3年前から生息数や行動範囲などに関する調査を進めていて、この調査を支援するため三菱UFJフィナンシャル・グループがこのほど900万円を寄付し、10日市役所で感謝状が贈られました。
銀行グループは今後、衛星データを活用したイルカの生態調査を検討していくとともに、海洋資源を生かした地域の魅力発信に向けても連携するとしています。
三菱UFJ銀行サステナブルビジネス部宇宙イノベーション室の橋詰卓実室長は「イルカの住環境などのデータをとる際、衛星は有効なツールなので、いろいろな可能性につなげたい」と話していました。
天草市の馬場市長は「これほどのイルカがいるすばらしい海なので、保全に向けてしっかり研究や対策をしたい」と話していました。