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Jun 14, 2014 / 1 note

コリア・クィア・カルチャー・フェスティバル/こりあ・くぃあ・かるちゃー・ふぇすてぃばる

「韓国クィア・フェスティバル」とされていることが多いが、正式名称はKorea Queer Culture Festival(퀴어문화축제)。略称はKQCF。プライド・パレード、クィア・フィルム・フェスティバルなどを含め、LGBT関連の一連のイベントを指すが、プライド・パレードだけを指すこともある。最初の2回を除き、毎年5月から6月にかけて開かれている。

第1回目は2000年9月、大学路で開かれたブライド・バレードで、この時の参加者は50人であった。翌2001年にはコリアン・クィア・フィルム・フェスティバル(Korian Queer Film Festival/KQFF)がスタート。2002年以降は5月または6月の開催。2004年以降はソウル特別区鍾路とその周辺に定着。

2009年頃から参加者が激増して、プライド・パレードには1万人が参加(全イベントを含めての数だと思われる)。

2014年の第15回は6月7日から6月15日に新村延世路で予定されていたが、西大門区庁は直前になって承認の取り消しを発表。セウォル号惨事のあとでふさわしくないというのが理由だったが、ひとたび承認したのを取り消したのは、同性愛を否定する諸団体からの圧力であるのは明らかだとして、主催は強行することを宣言し、リベラル派のキリスト教徒らも、保守派キリスト教団体や当局を批判。

こういった中、6月7日のパレード当日は、3.000人の参加者が新村延世路に集まり、路上の参加者や野次馬を合わせると10.000人を越えたとも言われる。これに対して当局は、反対勢力に集会の承認を与え、彼らはパレードを妨害。座り込みやパレード参加者に水をかけるなどして、5時間にわたってストップした。

妨害グループのうちの4人が警察に連行されて騒ぎは終了し、パレードは継続された。

この妨害グループの中心はプロテスタント教団で、この手の騒ぎには必ず現れて顰蹙を買っている「大韓民国父母連合」も便乗。日の丸を焼き、「日本人を殺せ」などの行動をやっている老人団体。鬱憤晴らしのための狂気に満ちた行動は在特会にも通じる。いずれも現政権の支持母体のため、警察も強くは出ないという事情がある模様。

東京レインボープライド2014(→東京レインボープライド2014)にコリア・クィア・カルチャー・フェスティバルの代表が参加し、東京レインボープライド2014の代表もコリア・クィア・カルチャー・フェスティバルに参加。アジアのパレードがつながりつつある中でのこの妨害はむしろ連帯を強化し、海外からの批判を招く結果をもたらしたのではなかろうか。

Wikipedia(韓国語) http://ko.wikipedia.org/wiki/%ED%80%B4%EC%96%B4%EB%AC%B8%ED%99%94%EC%B6%95%EC%A0%9C
Wikipedia(英語) http://en.wikipedia.org/wiki/Korea_Queer_Culture_Festival
公式サイト(韓国語) http://www.kqcf.org/

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