1960年3月21日、南アフリカのシャープビルで、アパルトヘイトに反対するデモ行進に対して警察が発砲、69名が死亡する事件があった。この「シャープビルの虐殺」に対する国際的な批判を受け、国連は人種差別に対する取り組みを開始し、1966年の総会でこの日を「国際人種差別撤廃デー(International Day for the Elimination of Racial Discrimination)」に決定した。
以来、3月21日には、世界各国で人種差別撤廃の取り組みが行われており、南アフリカでは「人権の日」として祝日になっている。
同じく国連が定めた12月10日の世界人権デーでは、日本でも「人権週間」が設けられ、さまざまな催しが行われているのに対して、国際人種差別撤廃デーは浸透しておらず、これといった取り組みはこれまでなされていなかった。しかし、日本でもレイシストたちが路上でのヘイトデモを繰り返し、政治家や文化人、マスメディアまでがヘイトスピーチを平然と口にするようなるなか、2014年3月21日、木野トシキ(→木野トシキ)の提案、「差別反対東京アクション」の主催により、「国際人種差別撤廃デー 2014 NO HATE, SHARE THE LOVE!」が行われた。

午後4時から、渋谷から原宿にかけて、「人種差別撤廃のための渋谷デモ」が行われ、公式プラカードにはネルソン・マンデラ、スティーブ・ビコ、キング牧師、ガンジー、ローザ・パークス、杉原千畝らの肖像があしらわれた。

このデモには有田芳生議員も参加し、関西からはソフルフラワーユニオンの中川敬も駆けつけた。
夜は渋谷シダックスホールでシンポジウム「ヘイトスピーチにNO! 大会議」が開催された。パネラーは、石川大我、北丸雄二、五野井郁夫、安田浩一(→安田浩一)。
これを契機により多くの地域で毎年3月21日に人種差別撤廃の動きが起こることが期待されている。
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