しょっぱすぎるアジフライ(とオモコロ合宿)
ペンギンです。
オモコロ合宿に参加させてもらいました!
2日目の朝、みんなで行った散歩で信号待ちしながら撮った写真。
以下、この写真以上に映えた情報は特にありません。
今回は各自おもいおもいの方法で現地にたどり着きましょうという形式だったので、僕は1人で品川駅から『特急踊り子』に乗りました。
良い名前だなあ、『踊り子』。
目的地を調べなくても、伊豆に連れて行ってくれるんだろうなという信頼がある。
『特急破戒』だったら長野に、『特急サザエさん』だったら桜新町に連れて行ってくれるんだろうな。
『特急こち亀』だったら、亀有か浅草か、もしかしたら千束かもしれないのでちょっと困る。舞台が複数ある物語は特急の名前にするべきではない。
『ホグワーツ特急』は、物語の中の名称としてはホグワーツ特急が妥当(なぜならばホグワーツに向かうのだから)。
しかし、もし現実にホグワーツへ向かう特急があったら、その名称は『特急ハリーポッター』になってしまうのだろうか。鉄道会社とのタイアップとしては合理的な名づけだが、それだとあまりに風情がない。
ファンは『特急ハリーポッター』じゃなくて『ホグワーツ特急』に乗りたいのだから。
そう考えると、『特急踊り子』も実は『伊豆の踊子』ファンにとっては風情がない名づけになっているのだろうか。
なんの話だっけ。
『踊り子』の車窓から海が見えると、すごいワクワクする。
熱海~伊豆のあたりって、海岸まわりの地形が入り組んでいるのか、向こう岸の半島(?)が見えて、見えることでより一層「海」を感じる。
海の向こうに何もないよりも、海の向こうにも土地があって民家があって人の息づかいがうっすら見える方が、「海」って感じするなあ。
駅に降り立って、まだ集合時間まで余裕があるので何か食べることにした。
海だし、なんかこう、海鮮とかあるんじゃないの?という適当な期待で周辺を散策する。
海鮮丼のお店を見つけたが、扉に「売り切れ またのご来店をお待ちしております」という札が貼ってあった。
「海鮮丼は本日品切れです」とかじゃなくて、「売り切れ またのご来店をお待ちしております」。つまり全ての商品がもうないということ。
すごい。全部完売。
ちょうどお昼のピークタイムを過ぎたくらいの時間帯だったので、おそらく狙い通り昼帯の分を捌き切ったということなのだろう。仕入れの妙。
そのまま周辺を練り歩いてみて、いかにもな大衆食堂のお店を発見したのでここに決める。
多分、何人かで旅行してて道中で見つけても入らなさそうな、正直どこにでもある食堂。伊豆にも蒲田にも金町にもある食堂。
でも今は1人なので、心の思うままそのお店に入っちゃう。
ラーメン、チャーハン、焼きそば。
いろいろあったけど「アジフライ定食」にする。申し訳程度の「海」要素を摂取するため。
店員さんに「アジフライ定食」と注文して、店員さんが奥の厨房にいる別の店員さんに「アジフライ定食」とそのまま伝える。
すると厨房から「え!?アジフライの?ライス!??」という声が聞こえる。メニューに書いてある用語と厨房内の用語が違うのはよくある話で、おそらく「定食」というのは厨房内では「ライス」なのだろう。それは全然おかしなことではない。
ただ語気が、明らかに「単品がある(のに)」という勢いだった。たしかにお昼の時間を過ぎた中途半端な時間に、単品ではなく定食の方を頼むのは若干イレギュラーかもしれない。
それなら、っていうかもしあるのなら、単品のアジフライの方が良かったかもなあ。
アジフライが到着して、一口かじる。
うまい。うまいが、目が覚めるほどしょっぱい。しょっぱいしコショウもガンガン効いている。よく見ると黒コショウがコロモにこれでもかとまぶしてある。知らないけど、港の味付けって感じがする。
これは、酒が必要だ。酒があってピッタシちょうどの塩辛さだ。
定食にはデカいライスがついていたが、それでも生ビールを追加で頼んだ。
さすがにちょっと変な客に見えたかもしれない。定食を頼んで、定食が到着した30秒後に生ビールを追加で頼むのは。行き当たりばったりすぎるし。
予想通り、このアジフライには生ビールがバッチリビタビタだった。アジフライ1枚に対して、ちょうど生ビールの中ジョッキ1杯が適量。
アジフライが3枚ついていたので、都合3杯の生ビールを飲んだ。
まだ合宿が始まってもない。合宿が始まったらすぐにバーベキュー(当然お酒)、その後も夜更けまでワイワイ(当然お酒)なのはわかっていたのに、全てが崩れた。
ビールを3杯飲みながら、お店に備え付けのテレビでやっていた『出川哲朗の充電させてもらえませんか?』の再放送をだらだら観ていた。
ゲストの長嶋一茂が、たまたま出会った中学生の野球少年と1打席勝負をしていて、見事にヒットを打っていた。
それに対する出川のはしゃぎっぷりが大袈裟すぎて、ブッて笑ってしまった。観光地の大衆食堂で。1人で。生ビール3杯目で。
その後、宿に到着して合宿開始。
とりあえず大部屋のできるだけ隅に荷物を置いて、そのまま部屋をうろうろする。他のみんなも同じだ。鴨川のカップルみたいに、絶妙な等間隔を維持したまま、ひとりまた一人とメンバーが増えていく。
ざわさんが「前年の合宿で仲良くなって、リセットされて今日にいたる」的なことを言っていて、その通りだなあと思った。距離感を思い出すのにだいたい1日目の日中ほとんどを費やす。
その後は、BBQをして、夜遅くまで飲んだりゲームしたりビリヤードしたりした。
一応僕は「BBQ準備班」とかいうのに割り振られていて、加藤さん、ストーム叉焼さん、宮本牛乳さんとかと準備をしていた。宮牛さんと2人で椅子を出したりして、屋外に置いてある椅子なのでなかなか味のある汚れ方をしている上にメンバーの半数くらいしかストックがなかったので、これじゃ全然足りないっすね~とかヘラヘラ笑い合いながら雑巾でせっせと拭いて回った。BBQ準備って感じが、少しする!
ストーム叉焼さんが本当にずっっっと肉を焼いたり火加減を調整したり焼いたブツを仕分けしたり、本物のBBQ準備班をやっていた。ちょっと見かけなくなったと思ったら室内の厨房にて大鍋で大量の豚汁を作っていた。すごすぎた。豚汁めちゃくちゃ旨かった。
めごちもさん、ゆば座さん、電気バチさんと飲んでいて、ライターネームの話題になった。僕が気にしている風なのをめごちもさんが察して、会うと大体いつもライターネームの話になる。電気バチさんに名前の由来を聞いたら、よどみなくMOTHER2の敵キャラ「電撃バチバチ」からですと言われて、そのよどみなさがすごい良いなと思った。
返す刀で「なんでペンギンなんですか」って聞いてもらって、本当に特に何も返すことがなくて(なぜならば由来がないので)、嘘でもハッタリでも何でも良いから何かが必要だと思った。
この手の反省、去年もしていた気がする。
合宿じゃないとなかなか顔を合わせない人たちばかりなので、合宿は楽しいしまた来年も行きたいな~と思う。
あと、もっと色んな人と喋れば良かったな、もおそらく毎年思うと思う。そしてまた来年の合宿では、ざわさんが言ってたように「リセット」されているのだろう。こうして合宿の輪廻は巡っていく。
翌朝、たまたま巡り合った10人くらいで海の方まで散歩に行った。
神様をダウンロードしてください、という告知。
英文の「Download these gods」が、英文圏においてどれくらい大丈夫なのかよくわからないのも含めて、良い張り紙。
私野台詞さんが「牧のうどん」とかいうロゴのTシャツを着ていた。
何これ。
ちょっとすごすぎる。
牧のうど、何?
H?
ル?
サンスクリット文字?
私野さんに「何ですかこれ、すごい!」と言って、ありがたくも牧のうどんについて色々教えてもらった。
が、僕は「ん」がすごいというので頭がいっぱいすぎて、福岡の方にある有名なうどんということしか覚えられなかった。
あと、イントネーションは「牧さんのうどん」的な「牧のうどん」ではなくて「牧野うどん」の方の「牧のうどん」であることも知った。そっちはそっちで不思議ですごい。
もしこの「ん」だけを見せられたら、僕だったらなんと読むだろうか?
たとえばアメリカ人は、インド人は、モンゴル人はこの文字をなんと読むだろうか?
すごい。牧のうどん、すごい。
「牧のうどん」だから特別に読める、とかじゃなくて、なんだかんだどんな単語でも「ん」に読めるのだろうか?
いけてる?
いけてる??
いけてる!???
福岡に行くことがあったら、絶対行こう。牧のうどん。



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