伊東市の田久保市長は市議会の百条委員会からの2度目の要請を受け、13日、弁護士とともに初めて委員会に出頭し、証人尋問が行われました。
市の広報誌に「東洋大学卒業」と記載された経緯をめぐっては市長が職員に卒業証書とされる書類を見せたとされていますが、13日の証人尋問では委員から「その書類はいったい何だったのか」と問われました。
これに対し、市長は「卒業証書とされているものであります」と述べました。
そのうえで、間違った経歴が広報誌に掲載された責任は市長にあるのではないかと問われると、「掲載した権限が誰にあったのかということは百条委員会で調べていただき、結論を出す事項だと思いますので、私からの答えは差し控えさせていただきたい」と述べました。
また、本物の卒業証書を見たことがあるかという質問に対しては「見たことはございません」と述べました。
続いて、委員から東洋大学の本物の卒業証書を示され「市長が持っているものと比べてどうでしょうか」と質問されると、市長は「比べるものをいま持っておりませんので、確定したことは言えませんが、特に問題はないのではないかと思います」と述べました。
そして、2025年6月、卒業証書とされる書類を議長などに見せたときの状況については「報道であるような『チラ見せ』といった事実はありません。私の方としましては提示をいたしまして19.2秒ほど見ていただいた」と述べました。
13日の証人尋問では、質問に対して具体的な説明を避けているとして、委員長が「質問に的確に答えていない場合は証言拒否と解される」と市長に注意する場面もありました。
地方自治法に基づいて設置される百条委員会は、関係者の証言などを求めることができ、正当な理由がなく拒んだ場合には罰則を科すと規定されています。
静岡 伊東市長 百条委証人尋問 チラ見せ否定 “19.2秒見せた”
学歴詐称の疑いが指摘されている静岡県伊東市の田久保真紀市長が13日、市議会の百条委員会に初めて出頭し、証人尋問が行われました。卒業証書とされる書類を議長に見せたときの状況について市長は「報道であるような『チラ見せ』といった事実はありません。19.2秒ほど見ていただいた」などと述べました。
田久保市長「責任を持って答えられることは答えた」
百条委員会の証人尋問の終了後、田久保市長は報道各社の取材に応じました。
市長は「百条委員会の中での情報として採用されているものの中に、事実と違うものが含まれております。事実と違うということに関しましてきちんと市民や委員に説明すべきだと考えて出頭しました。百条委員会での答えは非常に重いものだと思っていて事実関係として責任を持って答えられることは答えたと考えております」と述べました。
また、卒業証書とされる書類を19.2秒ほど議長に見せたと証言したことについて、時間をどう確認したのか記者から問われると「会話の録音記録を持っていて、ストップウォッチで確認しています」と述べました。
中島弘道議長「卒業証書は偽造 はっきり裏付けられた」
百条委員会のあと報道各社の取材に応じた伊東市議会の中島弘道議長は「誠実さはなく、真実を語っているとは思えなかったです。百条委員会はあと1回くらいで結論を導き出したいと思います。市民の皆様や市の職員の方々から『早く不信任案を出して辞めさせてくれ』と言われているので、その方向にできるだけ早く進めていきたいと思っております」と述べました。
また、百条委員会が東洋大学に対して行っていた照会について回答があったことを明らかにし、「何を出していただいたかは申し上げられないが、結果として卒業証書は偽造だったということははっきり裏付けられたと思います」と述べました。
一方、田久保市長が卒業証書とされる書類を議長に19.2秒ほど見てもらったと証言したことについては「こちら側も録音していて、一連のやりとりの中でそのくらいの時間があったのかもしれませんが、実際に私たちには本当にちらっと2回見せたということです。問題は、時間ではなく、それが本物だったのかどうかということです」と述べました。