メガテニストはディストピアでもヘコたれない。 作:はめるん用
あと、誤字脱字などを確認しながら真メガ3をプレイしていたら、うっかり消耗したまま『だいそうじょう』に挑みボコられてライドウ戦前まで戻されゲンナリしている作者です。
き、キンキンに冷えてやがる……ッ!
食堂の空気の冷えッぷりがすごくしゅごい。俺が尋問される姿を娯楽代わりにしようとしてた連中なんて顔色が真っ青になっちゃってるよ。
ところでみんな、下手に動けなくて帰ってもいいのか悪いのかすら判断できずに困ってるのはわかるけど俺のことチラチラ見るの止めてくんない? たったいま公開処刑を見せられたばっかりなのに俺にナツミ少佐に声かけろってか。
あぁそうかよチクショウやってやんよォォォォッ!! ナメんなよ、銃弾が怖くてメガテン攻略ができるとでも思ってんのかァァァァッ!!
ちなみにぼくはレベル上げの最中によそ見をしたままボタン連打やオート選択をして全滅したことがあります。物理反射や銃反射は雑魚に持たせていい能力じゃないと思いつつ、うっかりやらかしたときにちょっとだけテンション上がって笑っちゃうんですよね~。
えーと。少佐殿、食堂に火薬の臭いをばら撒くのはできればご遠慮願いたいのですが。いくら我々日本帝国軍人が常在戦場の心得であるべきとはいえ、基地での食事時ぐらいは緊張を緩める権利を認めてもよろしいのでは?
「そうですね。貴方のいう通り、少々配慮に欠ける振る舞いでした。食事は将兵の士気に直結する要素です、それを兵站部に所属する佐官が掻き乱すなど論外でしょう。申し訳ありません」
ペコリと頭を下げるナツミ少佐。身長が低めだから動作がなんだか可愛らしいね! オイお前らお望み通り空気感を変えてやったんだぞますます困惑を深めてんじゃねぇリアクションしろや。
そりゃ俺だって気になるよ? Aクラス帝国市民といえばそれはもう尊くてやんごとなきご身分であらせられると耳が痒くなるほど聞かされてたもの。
それをああも容易く腹パンパンパンして医務室送りからの栄転祝福(意味深)なんて光景見せられたんだもの、俺だって壁際でアホ面さらして困惑するモブでいたかったよ。
じゃあ詳しい事情をナツミ少佐に確認するのかって? するワケねぇだろなんでわざわざ冷や汗かきながら突破した地雷原に戻ってタップダンスハニーしなきゃなんねぇんだブチ殺すぞ軍の上層部が俺のことを。
「上官を相手にしっかりと意見を述べることができるのは良いことです。思考停止で媚びるだけの部下など邪魔でしかありませんからね。
F8492特務少尉、貴方には私と一緒に補給艦で移動してもらいます。手早く荷物をまとめ、イミナ中佐殿への報告もなるべくスマートに終わらせて下さいね?」
そうだったァァァァッ!! まだそっちの地雷原が残っていやがりましたよ誰か爆導索で撤去してくれる方はいらっしゃいませんかねぇッ!?
◇◆◇◆
ナツミ少佐より、本日の出来事については全部ゲロっても良いとのお墨付きをいただきました。大尉が射的ごっこに強制参加させられたことも含めてですってよ。逆に気を遣うわッ!
ともかく報告だよ報告。中佐殿~いろいろ問題が発生した結果、インドがアラレで羊羮がオタクの寿司を漬け物になりましたでありま~す。
「無能な怠け者が基地司令を務めていることは把握していた。そうでなければ海軍が管理するアマラ経絡と陸軍が管理するアマラ経絡を接続することなど簡単ではないからね。
しかし……無能な働き者が好き勝手に採掘基地を運営しているとまでは予測できなかったよ。すまない少尉、これは私の落ち度だ」
ナツミ少佐といい、イミナ中佐殿といい、必要だと判断したら簡単に頭を下げるインテリってのは距離感が難しいな。腹の探り合いが苦手な俺としては、どこまで頼っても大丈夫なのかの見極めに失敗しそうで怖い相手だ。
それはそれとして中佐殿。わざわざ個室を使用させてもらっちゃいるけど、どうせこの会話も陸軍が聞いてんだべ? そんなハッキリ無能とか言って大丈夫なんけ?
「うん? あぁ、心配することはないよ。この会話を聞いている者がどのように受け取るかは知らないが、ある程度の立場にある者であれば当たり前のように同意してくれるとも。
キミのように“使われる側”の人間には理解しにくいかもしれないが、私のように“使う側”の立場としては、余計なことをしないというだけで利用価値があるのだよ。これは陸軍も海軍も同じだろうね」
余計なこと、ねぇ。たとえば陸軍が秘密の実験をしていた施設に海軍の回し者を誘導するような作戦を実行してみたりとか? だとしてもあの大尉には情報はなんも伝わってないんだよなぁ。お気の毒に。
はい、中佐殿。その意見には小官としても全面的に同意するものであります。余計な手間に巻き込まれて優秀な副官を死なせるという失態を犯した身としては耳が痛む思いでありますな。自分にもっと『力』があれば、遺体を回収して埋葬してやりたいぐらいでありますね。
「フッ……遺体、か。キミがアレを、いや副官を失ったことについて責任を感じるのは自由だが、長生きを望むのであれば割り切ることも必要だよ。
それにこう言ってはなんだが、人造超力兵を戦闘で失うことはそこまで珍しいことではない。強力な兵士ではあるが、最強の兵士ではないからね。
特にアラヤン式は物理戦闘に特化している弊害として異能が使えないだろう? 状況に対応できなかったのだろう、部隊が壊滅して生存者はひとりもいなかった……などということもある」
それ部隊を壊滅させたのはアラヤン式人造超力兵だと思うんですが。(名推理)
あとアラヤン式人造超力兵も魔法は使えるみたいですよ? 悪魔送還プログラムが起動すると。(致死性機密)
つまりル号採掘基地のような悪魔関連の施設やらなにやらが日本帝国の至る場所に散らばっているってことですね! もちろん悪魔そのものとエンカウントするのもアウトだよ!
一瞬クラッと頭が痛んだが、よくよく考えなくても悪魔と契約して仲魔にしてるんだから俺の存在そのものが常に駆逐対象だったわ。てへぺろ☆ 次の副官とも上手く殺っていけるかな?
「どのような意図があって陸軍がキミに階級を与えたのかについては……さて、パッと思い付く理由はいくつかあるがどうだろうな。
まぁ、現場の判断で臨機応変に動ける兵士はどこでも重用されるはずだ。これも経験と思って陸軍の戦い方を学んでみたまえ」
うーん、これは雰囲気的にこれ以上話すことはないって意思表示ですかね。本命の任務とやらがなんだったのか気になるところだが、このタイミングでも教えてくれないってことは陸軍と事を構えるような内容か?
どうしたもんかねぇ~。仮に陸軍が悪魔を許容する側で、海軍が悪魔を否定する側だった場合、生存を優先するなら陸軍に媚びるのが正解なんだが……。