米保守活動家カーク氏射殺、瞬間の映像が直後から拡散 SNS投稿監視めぐる論議再燃
(CNN) 米保守活動家チャーリー・カーク氏が10日にユタ州の大学で演説中に射殺された事件で、銃弾がカーク氏に命中する瞬間をとらえた映像が、ネット上で瞬く間に拡散した。
8月22日にノースカロライナ州の列車の車内で女性が男に刃物で刺されて死亡した事件では、犯行の瞬間をとらえた映像が後に一般に公開された。
ユーザーが見たいと思うか思わないかに関係なく、SNSはこうした残忍な映像であふれ返った。投稿監視を縮小する企業もある中で、今回の出来事をきっかけに、SNS大手に対して表示されるコンテンツの管理強化を求める声が再燃している。
SNSに投稿するコンテンツについて、特に暴力的なコンテンツに関しては、各社が独自の利用規約を設けている。ほとんどは、ある程度の暴力的コンテンツを許容しているが、特に残酷で流血を伴うような動画については、年少のユーザーへの表示が制限されている
X(旧ツイッター)やTikTok(ティックトック)、フェイスブックといった大手SNSは、ユーザーがスクロールしていくと、運営側が指定して制限をかけていない限りは、初期設定で動画が自動的に再生される。これはユーザーの目を引くことを狙った戦略だ。ユーチューブの動画も制限がかけられていなければ、ユーザーが画面をスクロールしながらカーソルを置くと、自動的に再生される。
その結果、ユーザーが不適切な動画や暴力的な動画にさらされることもある。
カーク氏が殺害された事件では、翌日になっても銃撃の瞬間の映像がユーザーのフィードに流れ続けた。CNNがインスタグラムで「Charlie Kirk(チャーリー・カーク)」を検索すると、銃撃の瞬間の映像が検索結果の上位に表示された。ティックトックの検索ページでは、何もしなくても「生々しい映像」「本物の事件映像」がおすすめの検索用語として表示され、残忍な映像にリンクされていた。
ティックトックはCNNの取材に対し、そうした検索用語は削除して、カーク氏銃撃を至近距離からとらえた映像は削除していると説明した。それでもこうした映像は依然として簡単に見つけることができる(一部の映像には閲覧注意の表示がある)。
ただ、銃撃の映像が全て削除されるわけではない。ティックトックの利用規約では「残虐、陰惨、不快、または極めて暴力的なコンテンツ」を禁止する一方で、例えば遠くから撮影した映像などは、削除されないこともある。
フェイスブックやインスタグラムを運営する米メタは、今回の銃撃事件の映像に閲覧注意の表示を付け、この事件や銃撃犯を美化したり支持したりするようなコンテンツは削除していると説明した。さらに、そうした映像の表示は成人のアカウントのみに制限しているとしている。
ユーチューブは銃撃事件の映像について、前後関係がないものを含めて一部を削除していると説明した。
Xにもコメントを求めたが返事はなかった。