米国トランプ大統領に近い保守系の著名活動家チャーリー・カーク氏(31)が銃撃されて死亡した事件に関連して、SNSに不適切な投稿をしたとして、大学職員が解雇された。12日までに米メディアが伝えた。

USA TODAYなどによると、テネシー州にあるミドル・テネシー州立大学(MTSU)で、学生担当部門の副責任者の女性職員、ローラ・ソッシュ=ライトシー氏が解雇された。ライトシー氏は、殺害されたカーク氏について、「全く同情しない」などとソーシャルメディアに投稿していた。

同大学のシドニー・マクフィー学長は声明を発表。「本日、MTSU職員が、チャーリー・カーク氏の痛ましく恐ろしい殺害事件に関して、ソーシャルメディア上で不適切かつ無神経なコメントを投稿しました。学生と直接接し、信頼関係を築いていたはずのこの職員のコメントは、私たちの価値観に反するものであり、学生、教職員、そして地域社会全体における大学の信頼と評判を損ないました。この職員は即時解雇されました。カーク氏のご遺族に心よりお悔やみ申し上げます」と述べた。

ライトシー氏の投稿をめぐっては、トランプ氏の支持者で、来年のテネシー州知事選出馬を表明しているマーシャ・ブラックバーン上院議員が問題視し、大学側に解任を求めていた。

ライトシー氏は2004年6月にMTSUに加わり、20年以上、学生育成にかかわってきたという。

カーク氏は、10日、米西部ユタ州の大学で開催されたイベントで講演中に銃撃され死亡した。犯人は逃走しており、FBIが画像を公開するなどして捜査している。カーク氏はトランプ大統領の熱烈な支持者で知られ、トランプ氏の大統領再選の大きな原動力にもなった。カーク氏は7日に行われた参政党のイベントでも、講演したばかりだった。