「語呂合わせ」は有効な勉強手段なのか
27回目の投稿
みなさまお久しぶりです。テストや五月病などを言い訳として、しばらく投稿をお休みしておりました。フォロワーがそこまで減っていなかったのには驚きました。いつも読んでくれてありがとう、としか言えませんが、本当にありがとうございます。
無理矢理すぎる語呂合わせ
炎色反応を高校で学んでいるかと思います。金属を燃やしたら炎の色が変わるアレです。
その単元で「リアカー無きK村動力借るとするもくれない。馬力。」っていう語呂合わせが出てきます。
これすごく覚えづらくないですか?最後の「馬力。」の「。」って彼女とのラインで気まずくなったときにつける句点ですかね?(彼女いないからわかんない)
化学の教科書に出てくる語呂合わせと言えばもう一つ有名なものがあります。原子番号1~20の例の奴「水平リーベ僕の舟、七曲シップスクラーク・か」です。
最後に独立して「馬力」とか「か」とかをつけるのお決まりなんでしょうか。これも結構無理矢理ですよね。Bingで検索したら「すいへいりーべぼくのふね 覚え方」と出てきました。語呂合わせの覚え方を考えるとか、もう意味わからないですね(笑)。
語呂合わせというものは、語呂が良くないといけないですね。使う言葉も日常生活で使いそうな言葉のほうがいいでしょう。あと短い方が覚えやすいです。
「リーベ」はドイツ語の「Liebe」、つまり「愛」です。こんなの日本人は知りませんし使いません。(まだドイツ語を使っているだけマシでしょう
化学に対して、歴史で出てくる語呂合わせは比較的覚えやすいですね。「いい国作ろう鎌倉幕府(いい箱作ろう鎌倉幕府?)」とか「以後予算かさむ鉄砲伝来」、「なくよ鶯平安京」とかは有名ですし覚えやすいですね。これらの語呂合わせはコンパクトですし、言葉の使い方にもあまり違和感がありません。
化学と歴史の語呂合わせの違いは、意味を伴っているかどうかです。化学の方は「音」だけで作った語呂合わせです。それに対し歴史の語呂合わせは「意味」や「イメージ」を伴っています。だから覚えやすいのです。
知識をつなぎ合わせる
結局のところ、人間は意味やイメージが伴わないとあんまり覚えられないのではないでしょうか。
となると、語呂合わせ自体があまり良い「学習」方法とは言えなくなります。語呂合わせは「記憶」方法でしかないと考えます。「学ぶ」と「記憶」することは別物です。
「以後予算(いごよさん=1543年)のかかる鉄砲伝来」とは、「1543年に日本にポルトガルから日本に鉄砲が伝来した」ということを指しています。逆に言えば、「1543年に日本に鉄砲が来たよ」ということしかこいつは教えてくれません。
同じように「水平リーベ僕の舟、七曲シップスクラーク・か」は原子番号1~20が「H He Li Be B C N O F Ne Na Mg Al Si P S Cl Ar K Ca」の順番で並んでいることしか教えてくれません。
このようなことから、語呂合わせを中心に年表とか化学式を覚えていると知識が薄っぺらいものになってしまうような気がします。語呂合わせだけでなく、単純に書き続けて覚える記憶方法もあんま良くない気がします。
どうせ知識を蓄えるのなら、効率よくやりたいです。そのためには知識やイメージ同士につながりを持たせることが必要であると考えます。
例えば英単語をおぼえるなら、その単語の原義(大体のイメージ)を知ったり、接頭語・接尾語の意味を知ってみたりと、アルファベットの羅列に意味を見出すことができれば覚えやすくなるでしょう。また、その単語の対義語や同義語など関連性を持たせて、知識を面にしていくことができればなおよいでしょう。
ほかにも原子番号の順番を覚えるなら、電子配置や性質を覚えながら悠意表をイメージ画像としてそのままインプットするという方法が思いつきます。そいうかそもそも「周期表」自体、元素を性質をもとにして「分かりやすく」並べたものですから、「周期表が分かりにくい」ということはありえないでしょう。(今後メンデレーエフを超える天才が出てきたら別ですが)
勉強が楽しいなと感じる瞬間は、知識が面になって形となった瞬間であると私は思っています。しかし、これも意外と難しいことです。なぜなら、教科書に没入するということ自体が難しいからです。知識をつなぎ合わせるためには当然「集中」が必要です。この集中している状態になるためにはどうすればいいか、という問題はまた別問題です。
とにかく、語呂合わせは「とりあえず覚える」という一時的なつなぎでしか無いのではないでしょうか。
編集後記27
ここまで読んでくださった皆様ありがとうございました。本文で散々語呂合わせの文句を言いましたが、私は結構語呂合わせを使っています。どうしても1543という数字に意味を見出せないからです(笑)。ですから、結局のところ「万人向けの勉強法」や「ダメな勉強法」なんて無いのでしょう。日々の勉強を通して、知識だけでなく学び方もアップデートしていきましょう。(勉強もいいですが彼女欲しいです。)
では、またいつか。
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