注意喚起です。シェアしてくれると嬉しい
VRChatユーザーでアバターを生成AIでフィギュア化するのが流行っているみたいなのですが、その生成AI側の利用規約に
・ユーザー自身が、アップロードするコンテンツについての全責任を負うこと
・コンテンツをアップロードするユーザー自身が、著作人格権を含む下記3.3条に記載の権利を生成AI業者に提供すること
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“あなたが本サービス上でまたは本サービスに入力を提供する場合、第3.3条に定めるライセンスを付与することを含め、本サービスに関連してかかる入力を使用する十分な権利を所有および/または有していることを表明するものとします。”
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などが書かれているのは理解されていますか?
フィギュア化するユーザーのほとんどは、アバターやデジタル衣装の権利を持っていないと思います。その場合は、制作者などの権利者の許可が必要です。
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”3.3条・コンテンツへのライセンス。
あなたは当社に対し、非独占的、譲渡可能、永続的、取消不能、全世界対象、全額支払済み、ロイヤリティフリー、サブライセンス可能(複数階層のサブライセンシーを通じて)な権利(著作者人格権を含む)およびライセンスを付与し、あなたおよび当社の他のユーザーに対するサービスの運営および提供の目的で、あなたのコンテンツ(全体または一部)を使用、コピー、複製、変更、翻案、派生作品の作成、翻訳、配布、公開、展示、収益またはその他の報酬の獲得を行うものとします。前述を制限することなく、あなたは、あなたのコンテンツが当社またはAIサービスのサードパーティプロバイダーによって、サービスおよび関連するテクノロジー、製品、サービス(ラベル付け、分類、コンテンツモデレーションの目的を含む)の開発、強化、進化、改善、ならびにマーケティングおよびプロモーションの目的で使用される場合があることを承諾するものとします。”
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アバター画像をアップロードするということは、このライセンスをAI業者に提供することを意味します。
ユーザーがそうできるだけの権利を持っているなら、好きにアップロードして使えばいいと思います。(しかし持ってないですよね。
また、AI業者にアップロードして提供されたデータがどう使われるかの拘束規定がありません。
規約の文言は広範で、データを様々な形で二次利用することが想定されており、プロンプトに対する返答生成以外にも使えます。
たとえば、キャラクターを学習に転用して類似アバター生成サービスに使うことや、実際にフィギュアにして販売する可能性を排除していません。
提供したデータを取り下げる方法もありません。
この規約が一般的に情報サービスで使われる文言と重なるところがあるから使用範囲も一般的であるとみなすのは根拠のない楽観であって、実際はどう使われるかは分かりません。
残念ながら、特に企業倫理が機能してこなかった領域ですし、最も懸念されるのはそこでしょう。
こうした利用規約は、ユーザーではなくて業者側を守るために書かれています。別の言い方をすれば、書かなければ法的リスクがあるから、そう書いています。
ちなみに、そのリスク回避として3.5条のコンテンツ制限に、下記条件のデータはインプット(アップロードするデータ)に使ってはならないと書かれています。
・第三者の知的財産権またはその他の所有権を侵害または不正流用するもの。
・識別可能な人物またはその個人的特徴を、その人物の許可なく含むもの。
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他人の作品のデータを誰かに提供する時は、友達がやっているから自分もと反射的にやる前に、一歩立ち止まって考えてみてほしいです。
そもそもこういった用途は、販売されているアバターの本来の用途ではないし、価格にも含まれていないはずです。つまりユーザーは、これをするためにお金も払っていません。
拒否する作者に文句を言うのは、身勝手で筋違いです。
それでもやりたい人は、許可されているアバターもあるでしょうから、それを使えばいいだけのはずです。
許可などが面倒だけど好きにやりたい人は、自分で(パクリではないオリジナルの)キャラクターをデザインしてアバターを作って、それを使えばいいです。自分の作品なら自分の好きに使えます。
それができないのなら、扱っているのは他人の作品だという意識が必要です。
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