児童相談所職員が就寝中の男児の尻を盗撮 1人で夜間見回り 横浜市
横浜市は28日、市の児童相談所一時保護所で、20代の男性職員が一時保護中の10代男児の尻を盗撮したと発表した。職員は「接しているうちに興味を持った。夜の見回りの際、自分の中の高揚感が大きくなり、気持ちを抑えられずにやってしまった」と話しているといい、市は男性職員の処分を検討している。
市によると、男性職員は昨年1月から勤務する会計年度任用職員。今年6月、夜間の見回り中に就寝中の男児の衣服をずらし、尻や顔を私用のスマートフォンで撮影したという。
事件の4日後、男児が別の職員に「盗撮され、怖い思いをした。部屋を変えてほしい」と相談して発覚。同所は翌日、県警に通報した。
男性職員は市の聞き取りに対し、この男児を数枚~10枚ほど撮影したと認めたという。昨秋にも、就寝中の別の男児2人の顔をスマホで撮影したとも話しているという。
男性職員は週に1~2日、夜間から早朝にかけ、食事や着替えのサポートを担当。正規職員との2人態勢で、男性職員は1人で計4回、男児の部屋の見回りをしていた。
市は県警から、性的姿態撮影等処罰法違反、不同意わいせつ、児童買春・児童ポルノ禁止法違反の容疑で男性職員を横浜地検に書類送検したとの連絡を今月19日に受け、被害男児に謝罪した上でこの日、発表したという。
福嶋誠也こども青少年局長は「本来なら子どもが安全に安心して過ごせるべき場所で重大な事案が発生した。深くおわび申し上げる」と謝罪。入所中の児童への聞き取りや、再発防止策の検討を進めている。教員による盗撮事件が相次いでいることも踏まえ、7月に各児童相談所に対し、隠しカメラなどの緊急点検やスマホ利用の原則禁止などを通知したという。
男性職員は事件発覚後から勤務を停止している。
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