【ラインもの設備における、CC-Link IEユニットを活用した通信状態の監視回路】
【目的】
この回路では、自局(自装置)からワークやデータを渡したい装置の以下の状態を確認します。
•装置の電源が入っているか?
•通信ケーブルに問題がないか?
つまり、装置間でのハンドシェイクの成立を確認する仕組みです。
こうした確認ができないと、万が一、受け渡し先の装置に問題が起きた場合、ハンドシェイクが正しく行われず、
•機器同士の干渉
•データの消失
など、重大なトラブルが発生する可能性があります。
そのため、本回路は非常に重要です。
監視するビットとその役割
1.SW0A0.x
(通信状態ビット:バトンパス)
•SW0A0.0:局番1の通信状態
•SW0A0.1:局番2の通信状態
•SW0A0.2:局番3の通信状態
•SW0A0.3:局番4の通信状態
異常時にONとなり、ワークやデータを渡したい装置の通信状態に問題がある場合に検知可能。
2.SW0B0.x(データリンク状態)
•SW0B0.0:局番1のデータリンク異常
•SW0B0.1:局番2のデータリンク異常
•SW0B0.2:局番3のデータリンク異常
データリンク異常が発生するとONになり、詳細な異常箇所が特定可能。
具体例:局番1の装置異常を監視するラダー回路(添付画像2)
•M9000:通信異常が発生するとこのビットがON
•M999:異常リセット機能付き
これにより、ワークやデータを渡したい装置間の通信異常やデータリンク異常を監視し、機器が干渉する恐れやデータが消失してしまうといったトラブルを未然に防ぐことになります!
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