マネーサプライとGDP
日本は1990年代半ば以降、マネーサプライは伸びましたが、名目GDPは横ばいです。
マネタリーベース(中央銀行が発行するお金の量)を基にマネーサプライ(民間銀行が供給するお金の量)が生まれます。
信用創造によりマネーサプライは増え、どうれくらい増加するかを信用乗数と言います。
- マネタリーベース(中央銀行が発行するお金の量) → 信用創造 → マネーサプライ(民間銀行が供給するお金の量)
信用創造によって、マネタリーベース(中央銀行が発行するお金の量)よりもマネーサプライ(民間銀行が供給するお金の量)の方が多くなります。
https://life.saisoncard.co.jp/money/wisemoney/post/gavel25/2012年の末から始まったアベノミクスによりマネタリーベース(中央銀行が発行するお金の量)が急増しました。
ただ、人手不足などにより事業拡大が難しく、企業は民間銀行からお金を借りても使い道がなかったのでお金を借りず、信用創造が進みませんでした。
結果、マネーサプライ(民間銀行が供給するお金の量)は大して増加せず、信用乗数(信用創造によりどれだけマネーサプライが増えるか)が低下しました
- マネーストックとマネーサプライは同じ意味です。
人手不足・資材不足が深刻化し、
第二次安倍政権の掲げる国土強靱化やアベノミクスの第二の矢である大規模な財政出動が公共事業の大幅な増加要因となり、そこに東京オリンピックに向けた官民双方の旺盛な建設需要が加わり、
水産加工業や福祉関係でも人材を思うように確保できないなど、事業再建の足かせとなっている状況が顕在化している。
マネタリーベース、マネーサプライ、信用創造、政策金利、量的緩和
- 中央銀行が供給するお金の量をマネタリーベースと言います。
- 金融緩和(量的緩和)をするとマネタリーベースが増えます。
- お金の発行。
- 民間銀行が供給するお金の量をマネーサプライ(マネーストック)と言います。
- マネタリーベースを増やすと(中央銀行がお金を発行すると)、マネーサプライが増えやすくなります。
- マネタリーベースを基にどれだけのマネーサプライを作り出すことができるかを示すのが信用乗数(貨幣乗数)と言います。
- 金融緩和(政策金利引き下げ、利下げ)をするとマネーサプライが増えます。
- 政策金利を下げると貸出金利も下がるので、企業はお金を借りやすくなり、民間銀行が供給するお金の量が増えます。
- 信用創造によってマネーサプライが増えます。
- 金融緩和はお金の量を増やす事です
- アベノミクスは金融緩和で、量的緩和の一種とも言えるMMTを用いてお金の量を増やしました。
- MMT提唱者からMMTの成功例と言われましたが、厳密にはMMTとは少し違います。
マネタリーベース
マネタリーベースとは、「日本銀行が世の中に直接的に供給するお金」のことです。
マネーサプライ(マネーストック)
マネーストック統計は “民間銀行から世の中に出回っているお金の量”
「金融部門から経済全体に供給されている通貨の総量」のことです。
金融機関と中央政府を除いた、国内の経済主体が保有する通貨の合計である。マネーストック(英: money stock)ともいい、これらを和訳した通貨供給量や通貨残高も使われる。
信用創造
貸付は、相手(ここではパンダさん)の口座に入金することなので、銀行の口座預金は見かけ上増えます。
増えた預金のうち、準備預金を除いた額が、貸付にまわされます。これが繰り返され、結果として元の預金の何倍もの貸付が行われていきます。
マネーサプライはマネタリーベースを信用創造によって金融機関が市中に供給することで増えるとされている。
マネタリーベースの推移
マネーサプライの推移
債務残高の推移
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中央銀行は民間銀行に貸出し、銀行準備預金(又は現金通貨)を同額だけ増やすことで貨幣を供給できる。
基準割引率および基準貸付利率(きじゅんわりびきりつおよびきじゅんかしつけりりつ)
日本銀行が、個別の金融機関に対して資金を貸し出す際の基準金利のこと
日銀のバランスシート(2017年)
日銀のバランスシート(2022年)
各国における中央銀行の資産残高の推移
貸出金
総資産のうち急増したのは貸出金。新型コロナの影響を受けた企業への融資を促すため、金融機関に有利な条件で貸す制度を3月以降広げてきた。その結果、3月末の54兆3286億円から104兆8956億円にほぼ倍増。金額と増加幅がともに過去最高だった。
低金利
金利を低く抑えるために市場で買い入れる国債は、3月末の485兆9181億円から529兆9563億円になった。