玉野 常山城跡にある慰霊碑など倒したか 高校生ら2人逮捕

ことし5月、玉野市の城跡で慰霊碑や石仏、合わせて44基を蹴り倒すなどしたとして、浅口市の高校1年生と倉敷市の22歳の会社員が逮捕されました。

逮捕されたのは、浅口市に住む高校1年生の男子生徒(17)と倉敷市の会社員、尾崎永遠容疑者(22)です。

警察によりますと、男子生徒はことし5月、別の男子高校生1人ととともに玉野市の常山城のあとで、慰霊碑や石仏、合わせて44基を足で蹴るなどして倒したとして、墓などで公然と礼節を欠く行為をした場合などに適用される、礼拝所不敬の疑いが持たれているほか、尾崎容疑者は「やれやれー」などと行為をそそのかした疑いが持たれています。

慰霊碑などを管理する団体からの被害届を受けて警察が捜査を進めていました。

警察は2人の認否を明らかにしていませんが、別の男子高校生についても任意で捜査を進めるとともに、ほかにも関与した人物がいるとみて調べています。

倒された慰霊碑や石仏は、戦国時代に城が攻められた際、最後まで抵抗し命を落とした「常山女軍」と呼ばれる城主の妻や侍女たちを祭るもので、地元住民たちが毎年、供養祭を開くなどしています。

岡山のニュース