プリントを配布する。教科書を買ってはあるが、生徒の能力ではそのまま使える内容はほとんどないし、教科書だけでは生徒の集中力が持たない。毎時間、授業の最初は、生徒の興味を引くようなイラストをたくさん入れた手作りプリントを生徒にやらせている。
全部正しく書けていれば、生徒のノートに貼ってあるポイント表に押印するシステムだ。
押すスタンプも、チューリップやネコ、パンダなど数種類用意してあり、インクの色も複数そろえてある。これらは、「生徒に少しでもやる気を出させたい」と考えたうえの工夫だ。
「教育困難校」の授業は、教師のこの声から始まる。チャイムが鳴っても、廊下にたむろしている生徒に向けられる言葉だ。座り込んでまったく動こうとしない生徒を、腕を取って床から引きはがそうとする
教室内の生徒たちの間にも休み時間と同じ光景が広がっている。一人の生徒の席の前に数名が集まって、にぎやかにスマホでゲームに興じているグループがいくつもある。教室の後方では数名の男子が、「うけるんだけど~」と言いながら相手の肩をばしばし叩いて、大声で笑っている。その足元では、まぐろのように伸びて一人の男子が爆睡している。
何とか授業ができるまで持って行くために、教師は非常にエネルギーを使う。生徒を名指しで注意しながら、根気強く席に着かせる努力をする。一度席についた生徒が、またふらっと立ち歩くので、
「教育困難校」では、クラスの全生徒が朝から出席する日は、まず無い。
本来の席に座らず、他人の席に座っている生徒たちをその都度しかりながら、出席確認は少しずつ進められていく。
一番簡単な教科書でも理解できない生徒が多くいる。教科書が使えないのだから、市販の問題集や参考書もそのままでは使えない。
その現実が見えてくると、良心的な教師は生徒の実態に合わせた手作りの教材を用意するようになる。小・中学校で学んだはずだが身についていない基礎知識を学ばせるため、しかも、少しでも飽きずに集中できるように、なおかつ、高校生であるというプライドも傷つけないように気を遣いながら、プリントやスライドづくりにいそしむ。
どれほど工夫した教材でも生徒たちを長い時間引き付けておくことはできない。授業の最中でも突然立ち歩く生徒はいるし、
生徒の授業態度や学力の低さ、非行や校内暴力などの問題行動が原因で教育活動が困難な状態にある学校のことを指す
教育困難校における指導は、学校での教育全般において、生徒指導を中心に据えたものとなる。例えば授業においては、学力を向上させる前に「無断欠席・無断遅刻・抜け出しの防止」「静かに授業を受けさせる」など、教科教育に当たらない基礎的な取り組みも求められ、教員が意思統一すべきルールとして頻繁に検討される
通学中のマナー指導、長期休暇中を含む学外での生徒の非行行為の事後対応、停学処分を受けたり無断欠席をする生徒やその保護者への家庭訪問など、授業以外の対応に多くの時間を割かれ、
千葉県立姉崎高等学校のように、小中学校の基礎学習内容を授業に取り込むことで、教育困難の状況を克服した[8]学校もある。
就職先は大半が地元の中小企業であるが、派遣労働やフリーターなどの非正規雇用や、待遇や労働条件の劣悪なブラック企業への就職も増えている。職種では建設業(特に土木・とび工事)、介護関係・外食関係の求人が圧倒的に多く、高校生が望む事務や販売、製造、鉄道、資格や免許の所持が必須となる(主に電気・防災・無線通信、調理、経理事務など)職種は、創立から伝統のある専門高校からの応募に限られ、そこに割って入るほどの力のある生徒は教育困難校にはほとんどいないとも言われる
就職に役立つような資格やスキルもなしに、目的意識もなく未熟かつ曖昧な動機で就職をするケースがあり、職場や仕事、人間関係に対する不満や更にはリストラなどで1年以内に中途退職する者が多く[11]、
Fラン大学
定員割れの私立大の中には、小中学生が学ぶ内容の授業が行われているケースがある-。財務省が一部私大の授業内容を問題視し、
資料では、数学の授業は足し算や引き算といった四則演算から始め、英語は現在形と過去形の違いなどを教えていると列挙。いずれも大学が公表しているシラバス(講義内容)から抜粋したとしている。
https://president.jp/articles/-/92027?page=2授業は中学・高校で習ったことの復習から始まり、テストでは基礎的な語句の穴埋めテストや算数の計算問題といった義務教育のおさらいをさせている学校も少なくない
製造や建設などの現場では人手不足が深刻化する一方、文系事務職(ホワイトカラー)は求職者が求人を17万人上回っている現状がある。ここ30年で高卒就職者は7割減ったのに対し、大卒就職者が4割近く増えたことが一因だ。
大学進学率が年々上昇し、「四大卒なんだから当然ホワイトカラーだよね」という共通認識のもとで個々人が就職先を選んだ結果、“人手過多”となる職種が生まれるミスマッチが起きつつあるのだ。
https://president.jp/articles/-/92027?page=3人の話は黙って聞かないし、本を読まない。授業中は寝るし、ゲームはする
「エッセンシャルワーカー」は人手が足りていないのに、Fランでも四大卒ということで「ホワイトカラーっぽい就職」を志望する人が過剰になっています。市場とミスマッチが起きている現状
一方で、「Fランク大学擁護論」として、高校の授業内容の復習を大学4年間かけてしているようなFラン大があることによって、国民の知的最低水準が上がっている、という意見もあります。
Fラン大卒「ホワイトカラーもどき」組の“予後”は厳しい。中学時代に後の専門職組と同程度の成績をとっていた人の中にも、Fラン大への進学者は少なくない。彼ら(特に文系)は4年間のモラトリアム期間を謳歌し、何のスキルも持たないまま地元の中小企業の営業職(ウォーターサーバー、不動産が多い。いずれも過酷なノルマを課される)に就くことになる。