35周年のLUNA SEA、ソロ活動が活発…アルバムの再録や自伝出版
このアルバムを携えて、9月からは全国10か所を回るツアー「Determine 2025」も始まる。「初めて聴く人も、当時の曲を知っている人も、今のINORANのサウンドを聴きに、ぜひ会いに来てほしい」と笑顔を見せた。
J「決して夢物語でなくて実際にあった物語」
Jはこれまでの半生をまとめた「MY WAY―J自伝―」(リットーミュージック)を出版した。昨年のLUNA SEAの結成35周年を経て「音楽で自分を表現しようとか、自分のやりたいことを突き詰めたい人たちに、ヒントや勇気がプレゼントできれば」と出版を決めた。
本書では、幼少期から音楽との出会い、LUNA SEAが音楽シーンを駆け上がる経緯だけでなく、音楽作りに悩み、バンドをやめたいと思ったことや、2000年に「終幕」として事実上解散したこともつづられる。「思い返すのがつらい出来事もたくさんあったけど、誰もが見られないような最高の景色も見てきた」と振り返る。
Jが原曲を手がけた「ROSIER」は、バンドの代表曲の一つでもあり、直近ではマクドナルドとのコラボCMでも話題となった。この曲は、スランプに陥り、バンドをやめようと考えた時期を経て「誰にどう思われるかなんて考えず、自分が純粋にかっこいいと思える音楽を作ろう」という思いで作った。
歌詞中の「I am the trigger」という言葉には、過去の自分と決別し、自分の手で音楽シーンを変える引き金を引く、という意味が込められている。「そういう思いで作った曲が、今も多くの人に聴かれているのは不思議な気持ち。やはり音楽にうそはつけないのだな」と感じたという。
LUNA SEAは「終幕」の約10年後、本格的に活動再開。今年2月には35周年を東京ドーム公演で飾った。「今はお互いを理解し、リスペクトしている。時間のリミットも感じる年齢になったけど、今できることを精いっぱいやろうという気持ちがバンドとしてのエネルギーになっている」と充実しているようだ。
長年のファンにとっても、JやLUNA SEAをこれから知ろうとする人にとっても、ロックバンドの歴史の一部がつづられた貴重な一冊。「何もなかった少年がロックミュージシャンになろうと思ってスタートした、決して夢物語ではなくて実際にあった物語。皆さんが生きていく中で重ねてもらって、生きるエネルギーに変えてもらえたら。ぜひ楽しんでほしい」