気象庁によりますと、秋雨前線に向かって流れ込む暖かく湿った空気と上空の寒気の影響で広い範囲で大気の状態が非常に不安定になり、昼過ぎから関東などで雨雲が急激に発達し、各地で落雷も観測しています。
午後5時までの1時間には千葉県が茂原市に設置した雨量計で55ミリの非常に激しい雨を観測しました。
また午後3時20分までの1時間には東京・目黒区緑が丘で134ミリの猛烈な雨を観測したほか、午後2時半すぎまでの1時間には東京・世田谷区で92ミリの猛烈な雨が降り、1時間の雨量としては観測史上最も多くなりました。
レーダーによる解析でも、神奈川県では横浜市都筑区付近や川崎市高津区付近などで、東京では▽大田区付近や品川区付近、港区付近などで、100ミリから120ミリの猛烈な雨が降ったとみられ、「記録的短時間大雨情報」が相次いで発表されました。
西日本などでも雨雲が発達し、午後5時までの1時間に広島県北広島町細見で45ミリ、宮崎県五ヶ瀬町鞍岡で37ミリの激しい雨が降りました。
これまでの雨で東京都には土砂災害警戒情報が発表されている地域があるほか、都内を流れる▽妙正寺川、▽石神井川に氾濫危険情報が発表され、川の氾濫や浸水などの危険度が高い状態が続いています。
また、東京都によりますと世田谷区を流れる谷沢川では矢川橋で氾濫が発生したことを確認したということです。
前線はこのあともほとんど停滞し、西日本と東日本を中心に12日にかけて大気の非常に不安定な状態が続く見込みです。
西日本と東日本では雷を伴って激しい雨が降り、特に関東甲信や東海などでは引き続き局地的に、1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨が降るおそれがあります。
12日夕方までの24時間に降る雨の量は、いずれも多いところで▽東海で200ミリ、▽関東甲信と近畿で100ミリと予想されています。
低い土地や地下施設の浸水、川の増水・氾濫、土砂災害に厳重に警戒するとともに、落雷や竜巻などの激しい突風、ひょうにも注意が必要です。
周囲が急に暗くなったり、冷たい風が吹いたりするなど発達した積乱雲が近づく兆しがある場合は、頑丈な建物の中に移動するなど、安全を確保してください。
関東で猛烈な雨 浸水・川の増水・氾濫などに厳重警戒
秋雨前線などの影響で、大気の状態が非常に不安定になり関東では都内などで100ミリを超える猛烈な雨が降って、浸水や川の氾濫などの危険度が高い状態が続いています。低い土地や地下施設の浸水、川の増水・氾濫などに厳重に警戒するとともに落雷や竜巻などの激しい突風にも注意が必要です。
※記事の最後に各地のライブ配信映像があります
台風 最新情報 雨雲レーダーは「NHK ニュース・防災アプリ」で
東京などで猛烈な雨 各地で影響 新宿は 二子玉川は
東京・神奈川 猛烈な雨の要因
東京都や神奈川県で猛烈な雨が降ったことについて、気象庁は前線に向かって南から流れ込む湿った空気と茨城県付近から吹き込む東風が、関東南部で収束したのが要因だとみられるとしています。
気象庁によりますと、11日の昼すぎ以降、秋雨前線が関東付近を徐々に南下し、前線に向かって南からかなり湿った空気が流れ込みました。
さらに、茨城県の鹿島灘付近からは東風も吹き込み、関東南部で2つの風が収束して、積乱雲が急激に発達したとみられるということで、これまでにも関東南部で大雨になりやすいパターンだったとしています。
関東甲信では、12日にかけても大気の非常に不安定な状態が続き、12日夕方にかけて激しい雨が降る見込みで、特に12日朝にかけては非常に激しい雨が降ると予想されています。
気象庁は、引き続き、気象情報などを確認して厳重に警戒を続けるよう呼びかけています。
目黒区 住宅2棟で床上浸水 1棟で床下浸水
東京 目黒区によりますと午後5時前の時点で、けが人の情報は入っていないということです。
一方、午後4時15分現在、緑が丘と自由が丘の住宅あわせて2棟で床上浸水が確認されているということです。
また目黒本町の住宅1棟で床下浸水が確認されているということです。
東京 世田谷区の二子玉川駅のロータリー付近で11日午後1時30分ごろ、撮影された映像です。激しい音をたてて、雨が道路に打ちつけている様子が確認できます。撮影した人は「風も強く、横なぐりのような雨で、バケツをひっくり返したみたいでした。撮影後には雷もなっていました」と話していました。
【動画】社会部 災害担当 島川英介デスク解説(16時更新)
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