都内などで猛烈な雨 浸水・川の増水・氾濫などに厳重警戒

秋雨前線などの影響で、広い範囲で大気の状態が非常に不安定になり関東では都内などで100ミリを超える猛烈な雨が降り、浸水や川の氾濫などの危険度が急激に上昇しています。

西日本と東日本を中心に大気の非常に不安定な状態が続く見込みで、低い土地や地下施設の浸水、川の増水・氾濫などに厳重に警戒するとともに落雷や竜巻などの激しい突風にも注意が必要です。

東京・新宿区で11日午後2時15分ごろ撮影された映像です。雷がなり、雨が道路に打ちつける様子や側溝に水が激しく流れる様子などが確認できます。撮影した人は「大きな音で雷も鳴っていて、びっくりして、立ち止まっている人もいました。激しい雨で、傘をさしていてもぬれてしまう状況です」と話していました。

また、東京・世田谷区の二子玉川駅のロータリー付近で11日午後1時30分ごろ、撮影された映像です。激しい音をたてて、雨が道路に打ちつけている様子が確認できます。撮影した人は「風も強く、横なぐりのような雨で、バケツをひっくり返したみたいでした。撮影後には雷もなっていました」と話していました。

気象庁によりますと、秋雨前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込んでいる影響で、広い範囲で大気の状態が非常に不安定になり、西日本や関東甲信で雨が強まり都内などの各地で落雷も観測しています。

午後3時20分までの1時間には東京・目黒区緑が丘で134ミリの猛烈な雨を観測しました。

また、いずれもレーダーによる解析で午後3時までの1時間には神奈川県の横浜市都筑区付近と川崎市高津区付近でそれぞれおよそ100ミリ、午後3時20分までの1時間には東京・大田区付近でおよそ110ミリ、神奈川県の川崎市中原区付近ではおよそ100ミリ、午後3時半までの1時間には東京・品川区付近でおよそ120ミリの猛烈な雨が降ったとみられ、「記録的短時間大雨情報」が相次いで発表されました。

これまでの雨で東京都と神奈川県には土砂災害警戒情報が発表されているほか、都内を流れる目黒川や妙正寺川、野川と仙川、石神井川に氾濫危険情報が発表され、川の氾濫や浸水などの危険度が急激に上昇しています。

また、東京都によりますと世田谷区を流れる谷沢川では矢川橋で氾濫が発生したことを確認したということです。

前線はこのあともほとんど停滞し、気温の上昇の影響も加わって西日本と東日本を中心に今夜遅くにかけて大気の非常に不安定な状態が続く見込みです。

九州から東北では雷を伴って激しい雨が降り、関東甲信などでは引き続き局地的に、1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨が降るおそれがあります。

低い土地や地下施設の浸水、川の増水・氾濫、土砂災害に厳重に警戒するとともに、落雷や竜巻などの激しい突風、ひょうにも注意が必要です。

周囲が急に暗くなったり、冷たい風が吹いたりするなど発達した積乱雲が近づく兆しがある場合は、頑丈な建物の中に移動するなど、安全を確保してください。

雨雲予報 データマップ

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