大野知事ら 税源の偏りの是正などを求め要望書提出
大野知事は29日、千葉県の熊谷俊人知事、神奈川県の黒岩祐治知事と共に財務省と総務省を訪れ、地方一般財源の確保や税源の偏りの是正などを求める要望書を手渡しました。
3県の知事が要望書を手渡したのは、村上誠一郎総務大臣と横山信一財務副大臣の合わせて2人です。
要望書では、納付税額の多い大企業が東京都に事業所を置く傾向が強いことなどを背景に、東京都への税収の集中がより一層進む中、東京都がこども政策をはじめとしたさまざまな施策を打ち出すなど、東京都と周辺自治体の地域間格差が見過ごせない水準まで拡大しているとしています。
こうした状況を踏まえ、地域の実情に沿った行政サービスを担うために必要な地方一般財源を確保することや、地方公共団体間の税収の偏りなどの原因や課題を分析し、税源の偏りが小さい地方税体系の構築に向けた措置を国に求めています。
その後の取材で熊谷知事らは「去年5月にも総務省に要望書を提出し、課題意識の共有は確実に図られてきている」とした一方で具体的な取り組みは行われていないとして、「偏在の是正ができるようしっかりと訴えたい」と話しました。