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Conversation

原告の大津宗規則氏は、被告当事者の大川氏からの「反社が娘のあやか氏を狙っている」という情報提供そのものを、そもそも信用していなかったとのべた。そもそも大河は信用ならないというていで被告を(今の時点からも)否定る。 ではなぜ、あのような発言をしたのか。 原告代理人が大津氏に聞く。「あなたの実子である大津あやかを守るため、と陳述書にありますが」 それまでのか細い声に、確かな芯が入る。 「それ以外ありません」 娘を守るため。その言葉だけが、彼の声に力を与えているように、言葉を発した。 尋問の劇場は、被告本人である立花孝志氏による尋問へと移る。 立花氏が立ち上がり、証言台の大津氏に向き直る。大きな影は、小さな影を支配する。しかし、ここは法廷である。影はない。 立花氏は、破産管財人が大津あやか氏個人に返還を求めている1500万円の問題を切り出す。旧党から原告の大津氏の会社であるアップルハウス株式会社に渡ったとされる金。 原告の大津氏は、アップルハウス株式会社が1500万円を受け取った事実を認める。 彼はこう続ける。 「アップルハウス株式会社には、破産管財人から返還を求められていません」 決定的な事実を口にする。 「(その)1500万円は、大津あやか個人に(すでに)返金しました」 陳述は、壁に突き刺さる。しかし被告の立花氏は突き刺さった陳述をキャッチしている。 コメント 繰り返す。大前提として、本件は概要である。思いに原告側による大津氏への尋問を主体にしている。被告による原告大津氏への尋問の詳細、被告立花氏本人への尋問を除いている。こうした前提を理解してもらいたい。 時間がやたらかかるから、私が全部やらないだけである。本件記期日の雰囲気をシェアしてもらいたい。 本件尋問で、原告の大津氏は被告側の請求原因事実を全面的に否認した。 原告が被告の主張を否認する。すると、「被告の主張が事実である」ことを証明する立証責任は、主張する被告側に移る。 つまり、「大津氏が反社と交際」「経営破綻している」といった主張のすべてを、被告立花氏側が客観的な証拠で裁判官に証明する必要がある8。 したがって、立花氏への尋問が重要である。 他方、大津氏に対する被告代理人村岡弁護士の尋問は慶長に値するロジックがあった。 中でも「反社との交際」の主張は、個人の社会的評価を著しく毀損。本件反社の当事者の名前には、つばさの党の党員、山中裕の名前が上げた。 「山中裕は黒川さんに紹介された。選挙を手伝ってくれるスタッフになってくれ、山中さんとは挨拶をした程度である」と大津氏は述べる。 つばさの党の主要メンバーが「大津のパパは命懸けで守る」と当時述べていたことについて被告側に見解を問われると、「なんでそんなことくぉ言うんだろうな」と言うに止めた。 つばさの党の主要党員が(仮に)シャバに出てきた後、“大津パパ”がみんなでつくる党の決済の権限を持っているという発言について、「誤りである」と否定したー それから、大津氏の「大津あやか個人に返金した」という証言がある。仮に旧党からアップルハウスへの資金移動に問題があったとしても、金銭はすでに返還義務の(可能性がある)大津あやか氏個人のもとに戻っている、という主張。 これにより、少なくともアップルハウス株式会社への責任追及は困難。問題を大津あやか氏個人の問題へと切り分けられた印象である。どう展開するのかは専門家に委ねる。 原告の大津氏は、法廷で自らの口で語ることを大切にしているから出頭したと法廷で述べた。 原告は被告側が述べた「疑惑の人物」という意見を否定した。娘のために存在する父親を主張する目的があったようである。彼の声は小さかったが、目的は明確であった。