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【新人でも一瞬で分かる】 インターロック設計で 「やってはいけないこと」と 「必ず押さえるべきポイント」 インターロック設計の最大のコツは、 「どうやったら壊せるか?」という “逆の視点”を最初に持つことです。 そして、このチェックは、 人間の“揚げ足取り”や“粗探し”が 得意な脳の性質を活かすことで、意外なミスや抜けを見つけやすくなります。 現場でインターロックを任されると、 「どこまで止めればいいのか?」 「全部止めた方が安全なのか?」 と迷いがちです。 ですが、 “自分ならどこを突いて壊すか?” “どうやったら危ない動きができてしまうか?”とあえて意地悪な視点で想像してみると、設計で守るべき本当のポイントが見えてきます。 【やってはいけないこと】 ・全部止めれば安全と安易に考えてしまう ・インターロックの理由や停止範囲を曖昧にしてしまう ・安全扉や非常停止だけで安心し、細かなリスクを見落とす 【必ず押さえるべきポイント】 ・「どうやったら壊せるか?」を徹底的に洗い出す ・各リスクごとに“止める範囲”と“止める理由”を具体的に決める ・なぜそのインターロックが必要か、停止範囲や復旧方法を基準書やコメントで明確に残す ・現場や後任が迷わないよう、実際の運用・フィードバックも取り入れて改善する 【具体例】 たとえば「ロボットのチャックがコンベアから流れてくるワークを掴む」場合── ・チャックが開いたままロボットが動くと、ワークが落下したり機械を壊してしまうリスクがあります。 ・逆に、チャックが閉じたままコンベアが流れ続けると、次のワークがぶつかり、トラブルにつながります。 こうした場面では、「チャックが完全に閉じていることを確認してからロボットを動かす」「ロボットがワークを掴み終わるまでコンベアを一時停止する」といったインターロックが有効です。 特に大事なのは、ロボットとコンベアの間でハンドシェイク(お互いの状態を確認し合図し合うこと)をしっかり行うこと。 例えば、「ロボットが準備OK→コンベアスタート」「ワークが到着→ロボット動作開始」と、タイミングと状態のやり取りを明確に設計することでトラブルを防げます。 さらに、動作の途中で止まってしまった場合にどう復旧・継続させるかも、事前にルートをセットで考えておくことが重要です。 例えば 「ワークを掴み損ねたら自動的に最初からやり直す」 「担当者が状況を確認し、手動で安全に復旧する手順を決めておく」など、 止まった後の対応フローまで含めて設計しましょう。 ※なお、この例でどのようなハード構成になっているかの詳細な説明は、今回は割愛します。 #PLC #生産設備屋のイヌ