【設備の取説なんか作るな!】
分厚い取説をあとから頑張って作るよりも、タッチパネルにすべての情報を書いておいた方がいいです。
操作手順、専門用語の意味、パラメータの計算式やその根拠、どこからどこの長さか?
こういった情報を図付きで注釈しておけば、教育や引き継ぎ、問い合わせの手間は大きく減らせます。
もちろん、そのためには「あらかじめQA集をつくること」も必要です。
どんな場面で、どんな質問が出るのかを整理しておくことで、タッチパネルに載せる情報の質が変わります。
特に、設備ごとに異なる用語や略語は、現場で混乱を招きやすいため、最初から説明を表示しておくようにした方がいいです。
モードについても、「〇〇モード」と名前だけを載せるのではなく、
・何が起きるのか
・どんな工程がスキップされるのか
・どういう条件でエラーになるのか
といった“顛末”まで書き切るようにすると、誤操作や混乱を防ぐことができます。
つまり、タッチパネルが「説明係」になってくれる状態をつくっておくのが理想です。聞かれること自体がほとんどなくなり、担当者が変わっても困りません。
そして、このQA集を整理する作業は、AIを活用するのがとても効果的です。
ChatGPTに仕様書や図面、過去の問い合わせ内容を渡せば、想定質問を一気に洗い出してくれます。
説明書を頑張って作る時代は、もう終わりです。
これからは「未来の問い合わせ」をあらかじめ潰しておく設計が求められます。
それが結果として、開発の質を高めるのはもちろんのこと、自分の時間や生活も守ることにつながることになります。
おせっかいなくらい、注釈や説明を書き込みましょう!
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