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雑記帳

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アメリカ米移民当局、不法就労の韓国企業社員300人逮捕

 米移民・関税執行局(ICE)と国土安全保障捜査局(HSI)などが、令和7年9月4日(現地時間)、ジョージア州ソバナにある、現代自動車グループとLGエナジーソリューションの合弁バッテリー工場(HL-GAバッテリー会社)の建設現場で、大々的な不法滞在者の取り締まりを行い、450人以上を逮捕しました。
 逮捕された韓国人たちは、追加調査のためにジョージア州フォックストンにあるICE施設に連行されました。

 企業側によると、逮捕された300人余りが韓国人であり、大半は現代自動車とLGエナジーの社員か、建設関連協力会社の社員と考えられています。
 合法な就労ビザを取得せず、会議出席や契約などのためのビザ(B1)や、観光などのための電子渡航認証(ESTA)で入国して就労していたと考えられます。
 逮捕された300人余りが韓国人ということは、個人の不法就労ではなく、現代自動車グループとLGエナジーソリューションの合弁会社の会社指示と考えられます。

 アメリカ当局は今回の取り締まりについて、韓国政府にまだ何の正式通知もしておらず、政府は韓国公館を通じてこの事案を把握したそうです。

 韓国の外交部は、米国当局の韓国企業工場への取り締まりについて、「韓国国民の権益が不当に侵害されてはならない」と遺憾の意を表したそうです。
 通常なら、謝罪でしょう。

 アメリカ政府が海外企業の工場建設現場を取り締まるのは、アメリカ人の雇用を増やせということですね。
  また、指導係に必要な技術者だけて450人、韓国人だけで300人は不要でしょう。
 工場建設や初期稼動に必要な水準の技術と専門性を持つ現地の人材を見つけるのが非常に困難だというなら、就労ビザを取得するように交渉するのが当然で、交渉がうまくいかなければ、就労ビザを取得した人だけで、できる範囲の稼働をし、アメリカ人の教育に努力して稼働率を徐々に上げていくというのが常識的な考えです。

 韓国企業が、韓国人が就労ビザなしに就労しても問題はないという考えをもっているのであれば、非常識としか言いようがありません。

 ちなみに、アメリカ当局が、韓国企業の工場建設現場を取締まったのは初めてではなく、令和2年9月、SKイノベーションのジョージア州工場建設現場で作業していた韓国人労働者13人が電子渡航認証(ESTA)を所持して働いていた容疑で逮捕されたことがあるそうです。
 懲りていませんね。
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