知らぬ間に陥る「ぐるぐる思考」メンタルによくない? 早大など確認

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桜井林太郎
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 何かをしている時にいつの間にかほかのことを考えていると、過去の出来事への後悔や将来への取り越し苦労を繰り返し考える「ぐるぐる思考」に陥り、不安や抑うつを強めやすい。そんなメンタルヘルスの悪化につながる仕組みを、早稲田大大学院生の管思清(かんしせい)さんらと実践女子大などの研究チームが人での実験で突き止め、科学誌サイエンティフィック・リポーツに発表した。

マインドワンダリング 善しあしの決めては?

 何かをしている時にほかのことを考えることは「マインドワンダリング」と呼び、いつの間にか考えている非意図的なものと、自ら意識して考える意図的なものがある。ネガティブな気分になって、自分がいやになってしまう経験を多くの人が持つ一方、優れた研究者や芸術家が気をそらして考え事をした結果、思わぬアイデアを生み出す創造性とも関連が知られている。だが何がその善しあしを決めるのかはよくわかっていなかった。

 研究チームは、健康な大学生55人を対象に、パソコンを使った極めて簡単な数字課題の実験を900回繰り返し、マインドワンダリングを引き起こしやすい環境にした。実験の途中に無作為に20回の質問を実施し、マインドワンダリングの有無や意図性のほか、考えている内容がポジティブかネガティブか、過去のことか未来のことか、具体的かあいまいかなどを答えてもらった。前もって、日ごろ感じる過去への後悔や将来への取り越し苦労の傾向に加え、不安や抑うつの症状を国際的な指標に基づき、数値で評価し、それらの関連を統計分析した。

 その結果、非意図的なマイン…

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この記事を書いた人
桜井林太郎
くらし科学医療部
専門・関心分野
環境・エネルギー、先端技術、医療、科学技術政策
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    藤田直哉
    (批評家・日本映画大学准教授)
    2025年8月25日11時0分 投稿
    【視点】

    マインドワンダリングがぐるぐる思考で鬱や不安を高めることと、創造性を高めることの両方があることは、創造性についての研究などを読んでいて、気になっていたことでした。その差が、意図的なそうでないかにある、というのは、興味深い発見だと思います。「

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    福原麻希
    (医療ジャーナリスト・介護福祉士)
    2025年8月26日6時12分 投稿
    【解説】

    すばらしい発見です!ざっくり、分かりやすい言葉にすると、うつは不安で視野が狭くなることで起こります。目の前でその不安が大きくなるため、他のことが見えなくなるからです。この記事の「考えている内容があいまいだったり未来のことだったりネガティブだ

    …続きを読む