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Ep . 35 お泊り勉強会 ★
週末の金曜日。担任の先生の授業時間で十月に行われる文化祭のクラス出し物の話し合いがあった。当初はメイド喫茶で決まっていたが、寧々達のいる隣のクラスとメイド喫茶で競合となり、負けたので違う物をクラスで出さなければならなくなった。まあ、寧々、フラン、萌絵のメイド服姿が見れるから、これはこれでアリだな。担任の先生のこの授業時間で、結局のところカレーや焼きそばなどの食べ物を出そうという話に落ち着いた。どんな食べ物を出すかは、準備片付けを含めた手間を考えて後日決めることとなった。
「――ということで後日決めよう。じゃあ、テスト期間に入るから、皆ちゃんと勉強するんだぞ」
担任の先生がそう言い、ホームルームが終わり昼休みになる。愛奈がお弁当を僕のところに持ってきて、彼女は僕に言った。
「ワカっち、あのね――文化祭のときに一緒に見て回らない?」
「当番じゃないときに一緒の回るってこと?」
「うん」
「いいよ」
「ホント!」
「うん、文化祭、愛奈と回ろうかなって考えていたんだ」
愛奈は嬉しそうに笑う。最近、彼女と一緒にいる時間が少ないので、僕は純粋に愛奈と文化祭を楽しみたいと考えていた。彼女から打診があって正直嬉しい。
『長谷川と若海ってデキてるのかな?』
『お弁当渡すくらいだから、そうじゃない?』
『でも、若海。隣のクラスの美人二人ともよくいるよね?』
『あれは勉強を一緒にしているだけでしょ』
『お弁当作ってくれるクラスメイトに美人二人と勉強。なんか羨ましいなぁ』
『仕方ないじゃん、若海勉強も運動もできるし女子から人気があるから』
『そういえば先輩の彼女を寝取ったって噂も聞いたけど』
『そうなの? ただの噂じゃない?』
クラスメイト達が僕のことを噂している。まあ、そりゃそうだ。いつも女の子と一緒にいるし周りからハーレムのような状態だと思われても仕方がない。僕は愛奈から受け取ったお弁当を食べ始める。うん、やっぱり美味しい。
放課後、いつものように教室掃除をしていると今日も愛奈が僕のところにやってくる。ただこの日の彼女は少し緊張している様に見えて、いつもとは違う雰囲気だった。
「ワカっち、ってテストの勉強ってもうしているの?」
「うん、寧々達と図書室でしてる」
「そっかぁ――」
「ひょっとして、愛奈、僕と一緒にテスト勉強したい?」
彼女はコクリと頷く。確かに普段寧々達としている勉強会に割って入るのは気が引けたのだろう。
「じゃあ、明日一緒にやる?」
「あの――、今日の夜から一緒にテスト勉強したい……」
「ん? 別に大丈夫だよ」
「できればお泊りで……」
愛奈からテスト勉強の他に今夜僕の家に泊まりたいという要望を伝えられた。まあ、彼女とセックスするのだろうけど、特段断る理由も無かったので僕は快諾した。
「もちろんいいよ。何時からにする?」
「図書室で勉強しているでしょ? その後、すぐがいい。その間に着替え取って来るから」
「わかった。じゃあ、何か変更があれば連絡して」
◆
ピンポーン
「はーい」
僕は玄関を開け、愛奈を部屋に招き入れる。
「やっほー。お弁当買ってきた」
「お弁当?」
「うん。本当は夕食作ってあげたかったんだけど、時間を考えたら無理かなって」
「そうだね――愛奈、ありがとう」
「うん♪」
平日のお弁当など僕のことを考えて行動してくれる愛奈の存在はとても有難い。彼女がサポートしてくれているから、問題を抱えても僕は困ることが少ないのだ。
「愛奈、何からやる? 時間のかかりそうな英数国からやった方がいいと思うんだけど」
「それなら数学がいいな。英語と国語は頑張れば自分でできるから」
「じゃあ、数学やろうか」
愛奈と二人で勉強をする。愛奈の表情は真剣そのもので、夕食を挟みながら夜十時を過ぎるまで二人の数学の勉強会は続いた。
「ふーう。ワカっち、もう勉強きついかも」
「だいぶやったからね。今日は終わりにしようか」
「うん」
「じゃあ、愛奈はシャワーを浴びてきなよ」
「うーん――ワカっちが先の方が嬉しいかな。何か先に入るの申し訳ないし」
「わかった。じゃあ、僕が先に行ってくるね」
僕はシャワーを浴びに行く。「これから愛奈とセックスするんだ」そのことを考えると自然と若幹は膨張し、彼女との情事を楽しみにしている自分がいた。
「愛奈、おまたせ」
「じゃあ、シャワーもらうね」
愛奈がシャワーを浴びに行く。その間、少しだけ疑問に思っていた数学の解法を読んで「ああ、ここはこうやるのが計算が少なくて済むのか」と解法を理解しようと試みた。
「ワカっち、お待たせ」
「愛奈――」
シャワーから戻って来た愛奈は一糸まとわぬ姿だった。柔らかそうな彼女の左腕は釣鐘形の双丘の山頂を隠し、右手で茂みのある秘部を隠している。そして彼女は艶めかしい太ももを動かしながら僕の傍まで近づいた。
「ふふふ♡」
僕はこの状況を見て、体育祭の打ち上げで二人で過ごした夜のことを思いだした。あのときと同じだ。
「ワカっち、なんか懐かしいね」
「うん。体育祭の打ち上げを思い出すよ」
「ふふふ♡ うち、あのときワカっちの童貞貰っちゃったね」
「うん。愛奈が初めての相手でとても嬉しいし幸せを感じる」
彼女は僕のところに来て、目を瞑り唇を寄せてくる。彼女の舌が僕のと絡み合い、お互いの存在を確認するかのように深く濃厚で蕩けるような口づけをした。僕は自然とベッドに移動する。
「あっ」
僕は愛奈を押し倒し、彼女の乳房を愛撫し始める。彼女の豊満な果実はとても柔らかく、つぼみの触り心地も格別なものだった。
「はう♡」
口づけを辞めたと思ったとたん、彼女の口から吐息が漏れる。彼女が感じてくれて僕は嬉しい。今日も愛奈を気持ち良くイカせよう。そんなことを彼女のとろんとした目を見ながら思った。
「ワカっち♡」
果実の桃色のつぼみにキスをし、そのまま咥えて吸い始める。彼女の秘部にも手を伸ばし、秘孔から蜜壺の中に指を入れた。
「あっ♡」
蜜壺の中を愛撫し、愛液を掬って陰核に擦り付ける。彼女の気持ち良さげな表情は僕の心に安心感を与えてくれた。
「あん♡」
「どう? 気持ちいい?」
「うん♡ ワカっちの舐めたい♡」
「うん。じゃあ仰向けになるから、お尻を僕の顔に向けて」
愛奈は言われた通り、僕の顔の前に秘部を見せつけ、僕の若幹を愛おしそうに咥え始めた。僕は彼女の秘孔を眺め指で広げ、蜜壺の中の様子を観察した。綺麗な桃色の蜜壺を見て「ここが僕を包み込んでくれるのか」と人体の神秘を感じ取ることができた。
「ちゅぽ、ちゅぽ、ちゅぽ、ちゅぽ」
若幹は彼女の口に包まれ喜んでいる。僕も秘孔に舌を伸ばして彼女の大人の味を欲しいと蜜壺を舌でほぐし始めた。
「ちゅぽ、ちゅぽ――、はう♡ ちゅぽ、ちゅぽ」
逆さまになった二人はお互いの性器を優しく愛撫する。彼女の蜜壺から愛液が出てきて、僕の若幹を受け入れる準備はできたみたいだ。
「ちゅぽ、ちゅぽ、ちゅぽ」
「愛奈、そろそろ挿れたい」
彼女の口が離れ、若幹が少し冷たく感じる。僕は枕元に置いておいたゴムを取り出し、若幹に装着した。
「ワカっち、ゴムしてくれるんだ♡」
「うん、愛奈のこと大事だからね」
「ふふふ♡ ありがとう♡ 今日はいっぱいシヨうね♡」
愛奈や寧々達はゴムを望むのでゴムを着けるが、美玖と菜摘は膣内出しを求めてくるので、麻美も含めピルも飲んでいるので彼女達は常に生ハメだ。各々の求めに応じ、僕は彼女達と交わるのだ。
「ワカっち、うち上になりたい」
体育祭の打ち上げと同じように愛奈が上からスタート。彼女は若幹を持ち、自分の秘孔にあてがいそのままスルっと腰を落とした。蜜壺は若幹をすんなりと受け入れた。
「あん♡」
彼女が腰を上下に動かし、若幹が蜜壺から出たり入ったりしている。スパイダー騎乗位で若幹をしごく動きはとても美味しい。ド迫力の艶めかしい果実がプルンプルンと動き、その絶景を見ることができるのは僕しかいない。彼女は全身で僕の体、心を感じたいと願っている。僕は彼女の健気な姿を見て、スパイダー騎乗位の動きと連動するように自分の腰も下から上へと何度も突いた。
「あん♡ あん♡ あん♡ あん♡ あん♡ あん♡ あん♡ あん♡」
彼女の腰が落とされる度に、彼女の喘ぎ声が僕の耳に届く。もっとその声を聴きたい。接合部がくちゃくちゃといっている音も含め、二人で奏でるメロディーは熱を帯びていった。
「あん♡ あん♡ あん♡ あん♡ あん♡ いい♡ これ♡ いい♡」
豊満な果実のつぼみはピンと勃っていて、彼女の肌は少し汗ばんでいる。僕は上体を起こし、対面座位の姿勢に持っていった。彼女とキスをしたい。二人で腰を動かしながら、舌を絡め合わせ、脳が蕩ける感覚を味わった。腰の動きがシンクロしていき、絶頂が近づいているのがわかる。僕の目を見ている彼女に向かって僕は言った。
「もうそろそろ出る」
「うん♡ 欲しい♡ そのまま出して♡」
腰の振りが止むことは無い。彼女も軽くイッたのか蜜壺の締まり方が強くなり、それを感じ取った若幹は僕の意思に関係なく暴発した。ピクンピクンと動いている若幹から出た白濁液がゴムの先に溜まっていると思う。彼女もそれを感じているのだろう。お互い何も言わずに再び口づけをした。
「愛奈」
「ワカっち♡」
「気持ちいいね」
「うん♡ 気持ちいい♡」
このあと二回戦目は後背位で、三回戦目は正常位で、優しく愛情深い快楽を二人で堪能した。今現在、情事が終わって横で眠る愛奈の顔は安心した顔をしている。「しばらく彼女と愛し合っていなかったもんな」彼女の安堵の表情は僕が傍にいてくれることに幸せを感じている顔だった。