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第56話 お風呂で……ぶっかけて
冬の冷たい風が吹きすさぶ夜道を走っていた。
「はっ、はっ……」
冷たい空気が肺に容赦なく突き刺さるようで苦しい。
「はぁ、はぁ……」
僕は両手を膝の上に置いて呼吸を整える。
「まだまだ……」
顔を上げると再び走り出す。
僕が愛する3人を幸せにするために閃いたこと。
それは単純に体を鍛えることだった。
男として、いざという時に体を鍛えていた方が役に立つし、何より夜の生活でより彼女たちを満足させてあげられるはずだ。
とは言え、ジムに通うとお金も掛かるし、また誘惑がありそうで皆を心配させてしまう。
だからこうして、お金を掛けずにランニングから始めたのだ。
「ふぅ~、やっぱりなまっているな……」
中学時代までは半ば強制的に野球部に所属していた。補欠だったけど。
高校時代は帰宅部だったせいで、すっかり体がなまっていた。
「あら、お帰り伸ちゃん」
リビングに入ると、綾子さんがお酒を飲んでいた。
「あれ、まだ起きていたんですか?」
「うん、ちょっとやる仕事があったらからね。シズちゃんとユリちゃんはもう寝ちゃったわ。伸ちゃんも一緒にどう?」
「ごめんなさい、今は遠慮しておきます。体を鍛えているので」
「偉いのね、伸ちゃん」
綾子さんはワインを飲みながら微笑む。
「汗かいたでしょ? シャワー浴びて来たら?」
「あ、はい」
僕は言われた通りにシャワーを浴びに行く。
「しかし、改めて豪華な浴室だなぁ。僕には身分不相応で申し訳ないよ」
などと呟きながらシャワーを浴びていた時、背後の扉が開く。
「お湯加減はどうかしら?」
「えっ、あ、綾子さん?」
驚いた僕は素っ頓狂な声を出してしまう。
「トレーニングの成果かしら? 少し引き締まってきたわね、伸ちゃん」
「いや、まだ始めたばかりですから」
「けど、ここは相変わらず逞しい♡」
綾子さんは僕のチンポをなでなでする。
「あっ……綾子さん……そんな風にシゴかれたら……」
「うふ、まだ出しちゃダメよ」
綾子さんは僕のチンポにキスをすると、立ったまま壁に手を突いた。
「伸ちゃん、バックから思い切り突いて」
「は、はい」
僕は綾子さんのくびれつつも肉付きが良い腰を掴むと、思い切り自分の腰を打ち付けた。
「あっ! いきなり凄い! デカチンポで奥を突かれるぅ!」
綾子さんは激しく喘ぐ。
「あまり声が大きいと聞こえちゃいますよ?」
「大丈夫よ」
綾子さんは妖艶に微笑んでキスをして来る。
「気にしないで、思い切り突きまくって」
その色気に根負けした僕は、
「綾子さん!」
ズン!
「あッ!」
綾子さんはエロく喘ぐ。
僕がピストンするたびに、綾子さんの爆乳がエロく揺れる。
それを両手で掴んだ。
「あぁ~! 良いわぁ~!」
エロく喘ぐ綾子さんをもっと喜ばせたくて、僕は更に奥へとチンポを突き立てる。
「おッ!?」
綾子さんが喉の奥から喘ぎ声を漏らす。
「ダ、ダメ! そんな本気を出されたらみっともなく喘いじゃう!」
「良いですよ。いつもカッコイイ綾子さんだから、僕の前ではみっともない姿をさらして下さい」
「あぁ! 嬉しい! 伸ちゃん、愛してるぅ~!」
僕のピストンに合わせて綾子さんは激しく悶える。
「綾子さん、そろそろ……出して良いですか?」
「うん、良いわよ。今日は思い切り私の顔にぶっかけて」
「分かりました」
僕はラストスパートで腰を振りまくる。
「うおおおおおおおおおおおおおおおおぉ!」
「あんあんあんあんあんあんあんあんあん!」
そして、射精感がマックスに高まった。
「出る!」
瞬間、ペニスをマンコから引き抜く。
ドッビュルルルルルルルルルルルルルルルルルルルル!
「あッ、あッ……伸ちゃんのザーメンがシャワーみたいに私にかかってる……幸せ」
綾子さんは指先で僕の精液をすくうと、ぺろっと舐めた。
「うふ、とっても濃い味。こんなのナカに出されたら、絶対に妊娠しちゃう♡」
「あ、綾子さん」
「何てね。私は一家の大黒柱としてまだバリバリ働きたいから。先に赤ちゃんを作るのはシズちゃんかユリちゃんが良いわ」
「綾子さん、ありがとう。辛かったら、いつでも僕に言って下さい。まだまだ頼りない僕だけど」
「ありがとう、伸ちゃん。その気持ちだけで十分よ」
ちゅっ、と僕らはキスをする。
「汚れちゃったから、また一緒にシャワーしましょ。何ならお風呂にも入る?」
「あ、はい」
その後、翌日のことも忘れて僕らはお風呂でメチャクチャしてしまった。
「ハァ、ハァ……伸ちゃん、体を鍛える必要なんて無いわよ……今の時点でもう凄すぎるから」
「ハァ、ハァ……ダメです、男としてもっともっと、綾子さんたちを幸せにしたいですから」
「好き……愛しているわ、伸ちゃん」
「僕もです、綾子さん」
再び唇を重ね合うと、僕らは深く繋がったような気がした。